秋葉原駅 デパート口

秋葉原駅に「電気街口」と「昭和通り口」という２つの大きな改札口があるのはよく知られている。この２つは結構離れたところに出ることになるので、秋葉原では行き先によってきちんと出口を使い分ける必要がある。「アキバの駅はわかりにくい」と言われるゆえんだ。

で、そんな秋葉原駅に「デパート口」（写真をみてやってちょんまげ）というもうひとつの改札口があるのはあまり一般の人には知られていないかも。これがなかなか味がある。なんせ改札をでるとエントランス的なスペースもなにもなく、まさしくそのままアキハバラデパートに直結しているのだ。そのアキハバラデパートって言うのが「迷宮 秋葉原」を象徴するような古めかしくてゴチャゴチャしたデパート。でもなんとも言えない味があるのだ。

ちゃんとユニクロも入っているし、１００均もあって すごく実用性がある。回転寿司や飲食店も充実している。でもなんか古めかしい昔ながらの洋服店みたいな店があったり、鉄道模型専門店（← マニアック！）があったりしてあか抜けない。そのあか抜けないところがアキバらしいんだけどね。

デパート口の階段を降りていくと、プ～ンとソースの焦げるようなにおいがしてくる。これが夕食時にはたまらない。１Ｆに「ペッパーランチ」というカウンターだけの小さな焼肉店があって、そこが発信源だった。案の定満員。みるとやっぱし安いし、大盛り（同じ値段！）だととてつもなく盛りがいい。いつの時代もパソコン少年たちの食に対するニーズは変わらないみたいだ。自分も「ビーフペッパーライス」というのを食べてみたけど、これがまたなんとも言えず「アキバっぽい」（← どんな味やねん？）。チープなんだけど、コクがある。決して多数の調味料によって作られた複雑な味ではない。ソースとバターで作られたどちらかと言えば単色な味になっているけど、そのソースが変わらないというか、昔ながらの味のままって感じなのだ。

アキハバラデパートは現代では貴重な 全店あげて「縁日の夜店」やってるみたいな雰囲気の レトロなデパート。アキバが再開発されても残ってほしいな。