東京日記
静岡県焼津市と東京秋葉原を拠点に活動する(秋葉原の居住は2018年12月14日まで)IT企業経営者松田敏孝の日記です。





昨日(20日)静岡県商工会議所連合会の臨時総会があり、出席。総会終了後に講演会があって、日銀静岡支店長の小泉さんの講演を聴く機会に恵まれた。演題は「静岡県経済の現状と課題」。これが・・・。メッチャわかりやすくて勉強になりました。

最初に、確認の意味で写してくれたスライドが上の写真。

金融機関にとって預金は負債勘定なんですね。確か前に聞いたことがあるし、言われてみれば当然で、他人のお金を預かってるワケだから、これは負債だよね。そして資産には、まず貸出金。銀行は預金を貸し出して、利ざやをを取るビジネスだからこの貸出金は、資産の部の一丁目一番地。ただそこには信用リスクがある。

そして次の資産が有価証券。集めた預金を全部貸し出すこともできないから、余った分は有価証券に投資して配当を得ようとする。ただそこには市場リスクがある。預金は結局他人のお金だからリスクが高い有価証券に投資することは避けたい。それで国債とかにいくワケだけど、それが・・・。今回、危なかったんだよね。

金融引き締め →    金利上昇 →    債権の暴落 →    預金の引き出しが集中

ということで、アメリカ シリコンバレー銀行は破綻してしまった。
今、アメリカで銀行が2つも破綻している。EUでもクレディ・スイスが事実上破綻している。今はそういう時代。みんなWBCの結果は知ってるけど(自分も知ってる)、欧米の金融引き締め策がもたらした結果はあまり関心がなかったりしてない? 日本は今のところ「金融緩和を継続する」って言ってるけど、それって、それこそ持続可能なの?

新総裁になる植田さんは金融緩和について「様々な副作用を生じさせている面は否定できない」とコメントしているし、「(金融緩和の措置を)平時の姿に戻していく」というコメントもされている。欧米のように急激な金融引き締めは行われないかもしれないけど、ついに日本もそういう方向に向かい出す。日本では銀行が破綻するようなことにはならないと思うけど、「これまでのツケを払う」ということで、いよいよ楽観できない景況になっていくのだと思う。もちろんこのあたりは支店長が言われたことではないけど、言葉の端々から、勝手にそう判断させていただきました。

ホントは静岡経済のこともいろいろお話ししてくれたけど、ま、今日は割愛。そのうち書こうかな。昨日は世界、日本というレベルでの金融政策がちょっと頭をよぎったので書いてみた。ありがたい機会に感謝。より強い体質の会社にしていかないと、ですね。


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