やまっつぁん日記

一応日記メインの高3のブログです。ちなみに小説も書いて載せてます。音楽紹介記事もぼちぼちやってます。

簡単な説明


 えー、ではとりあえずはじめて来た方のために軽い説明をします。
 このブログの内容は主に日記、そしてイラスト、たまに漫画、好きな動画(音楽)、更新するめどの立たない写真付き記事からできております。
 まぁ、好きなカテゴリーを選んで見てってください。
 ちなみにボーニンというのは主に4コマ漫画です。
 一日一名というのは毎日一人ずつ500色の色鉛筆一色一色から新しいキャラを作っていこうという企画になってます。
 それとコメントは大歓迎ですが、不適切だと思われるものは削除しますのでご了承ください。

参加ランキングたち

blogram投票ボタン ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ブログランキング くる天 人気ブログランキング  ぜひ一票入れていただきたい。このブログいいんじゃない?と思った方はぽちっとやっちゃってくださいませ。

8月19日の日記

2009-08-19 14:42:41 | 日記
 さて、今日はもう疲れたので、早めに日記を書いちゃいます。
 今日は物語をずっと打ち込んでました。
 もう3時が近いですが、まだ昼ごはん食べてません。
 これから食べます。


 というよりか、日記っていうのはその日の終わりに書くべきじゃないのかと思いますが、ま、夜はうちのおかんに怒られるのでできません。
 うちのおかんがいない今のうちにパソコンを触っておかないとまたいらんところで怒られます。
 仕方ないんです。


 そして、物語を打ち込んだ以外は本当に何もしてないので、今日の日記はここで終わりです。
 仕方ないんです。


 写真とかイラストの一枚でも入れられればいいんですが機械がありません。
 仕方ないんです。

便利屋サイコ -17-

2009-08-19 14:33:27 | 便利屋サイコ
 そのとき!
 そう言ってみたものの。
 ・・・やっぱ何も起こらない。


 だいたいこういう主人公がピンチのとき、そのとき!見たいな感じで何か起きたりしない?
 やっぱダメ?
 ぼくは消える運命・・・?
 グッバイ・・・オレ。


 そのとき!!
 チャイナボーイの後ろの瓦礫の山が吹っ飛び、黒い炎が上がった。
 “そのとき!”キターーーー!!


 チャイナボーイは攻撃をいったん取りやめたようだ。
 もうもうと上がる土煙でだれがやってきたのか見えない。
 でも、あの黒い炎はもしかしてもしかすると・・・!


 「なんダ?」
 そう言ってすばやく振り返るチャイナボーイ。
 するといきなりチャイナボーイが立っていた床がとげのように鋭く伸び、チャイナボーイを貫こうとする。
 すんでのところでかわすチャイナボーイ。


 ・・・さっきからチャイナボーイチャイナボーイばっかり言ってるな、ぼく。
 こいつ名前なんていうんだろ?


「おいおいレニ。青いチャイナにゃ気をつけろって学校で習わなかったのかよ。」
 土煙の中から現れた二人の人影。
 その片方がそう言った。
 このテキトーな発言に黒い炎・・・。


「・・・レニは学校行ったことないよ。」
 そしてこの冷静な突っ込みの女の子の声は・・・!


「フェイク!メイ!・・・助けてー!」
 叫ぶチャップ。
 さっきも思ったけど、チャップ、お前もちったあ何とかしようとしろよな。


 土煙の中からさっそうと登場する二人。
 この二人は最初に紹介したボクの店の従業員だ。
 といってもフェイクのほうは従業員だと認めてないけどね。


「・・・フェイク・・・メイ・・・?こりゃヤバイナ。あまり敵に回したくないやつがきちゃったヨ。」
 チャイナボーイがボソッと言った。
 アレ?チャイナボーイはフェイクとメイのこと知ってる?
 どーいうことだろう?


「フゥ、まぁいいヤ。そちらのオジョーサンは使い道がないって話だったケド、そうでもないかもネ。」
 ニヤニヤしながらそう言うチャイナボーイ。
 使い道がない?これまたどういうこと?


「ジャ、ボクはいったん退くヨ。次会うときはもっといい遊び道具になっていてほしいネ。それじゃ・・・ネ。」
 ネ、って最後に言ったときぼくのほうを向いてチャイナボーイがニヒャラァと笑った。
 かなり怖かった、うん。


 そしてチャイナボーイは屋根を豪快に破壊すると、再び屋根に開いた穴から飛び出し、消えていった。
 へなへなと座り込むぼくとチャップとお嬢さん。


「キミタチ~、だ~いじょ~ぶか~。」
 ニヤニヤしながらそう言ってやってくるフェイクと小走りに駆け寄ってくるメイ。
 ボクはなんだか急に心配になってどこかけがしていないだろうかと体を見てみた。
 よかった、なんとか大丈夫、怪我もしていない。
 チャップはこけて顔を怪我してるけど。


「ねぇねぇ!フェイク、メイ!あのブルーチャイナボーイは二人のこと知ってたみたいだけど、何か知らない?」
 近づいてきた二人に僕はまずそう聞いた。
「あぁ、知ってるぜ。」
 するとぼくの言葉にフェイクがそう言いうなずいた。


「あいつは「蒼 冷牙(ソウ レイガ)」っつー名前で、かなりやばいヤツって話だ。よく生きてられたな。」
 フェイクが少し驚いた顔でそう言った。
 やっぱりぼくら殺されかけたのネ。
「ヤツは俺たちと同じような殺し屋で、どっかの組織のメンバーらしいが詳しいことは俺たちも含め誰も知らねぇ。」
 フェイクは肩をすくめそう言った。


 悪の組織って本当にあるんだ・・・。
 おっちゃんごめん!
 チョイス古いって言ったけど、古くなかった!
 実際ホントにあった!

便利屋サイコ -16-

2009-08-19 11:14:46 | 便利屋サイコ
「始末するのは一人だけって聞いてたんだケド。ま、いいよネ。3人とも消しちゃえばサ。」
 にやりと笑うchina boy。


 ・・・逃げよう。
 逃げなきゃ、殺られちゃうヨ!
 ぼくは飛んで逃げようと考えた。
 と・こ・ろ・が!


「お~っと、逃がさないヨ!」
 チャイナボーイが片手を上に挙げ、青い光が放たれた。
 青い扇状の光が天井にぶつかり派手な爆発が起こる。
 ・・・開いていた穴がかな~りうまい具合にふさがってしまった!
 どうやったの?どうやって穴をふさいだの?細工済みだったの?
 他にもいくつか穴は開いているけど、人が通れそうな大きさではない。


「ぼくは・・・言ってもよくわかんないかもしれないケド、波動が使えるのサ。逃げようとしても「くちゃっ」だヨ。」
 ニヒャリとチャイナボーイが笑った。
 「グチャッ」じゃなくて、「くちゃっ」て言うところが逆になんか怖いんですけど!


「レニィ!!なんとかしてよ~!」
 叫ぶチャップ。
 お前が何とかしてくれよ!!
 お嬢さんとチャップは二人してぼくの後ろに隠れてしまった!
 ぼくを盾にする気か!


 ・・・分かったよ!
 なんとか戦ってみるよ!
 さっきの魔導人みたいに遠くにふっ飛ばしちゃえばいいのサ!!
 ぼくは集中し、チャイナボーイに向かって力を込めた。
 ・・・あれ?・・・動かせない?!


「フーン。君はそんな力が使えるんだネ。デモ、その程度の力じゃぼくを操ることなんてできないヨ。それに君は力を使いきれてないネ。」
 チャイナボーイは意味ありげにそう言った。
 使いきれてないってどういうことだ?
 よく分からないけど、やらないと殺られる!!


 ぼくはあたりに散らばっている瓦礫や機械の残骸を浮かび上がらせ、チャイナボーイに向けて思い切り飛ばした。
 上下左右全方向攻撃!!
 これならもしかすると・・・。
「ぬるいヨ。」
 チャイナボーイはそういって片手で払うしぐさをした。
 チャイナボーイの手が青く光り、全て粉々になってしまう。


 圧倒的である。
 ムリ。
 ムリムリ。
 ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリ。


「これじゃ遊びもできないナ。もういいヨ。そろそろ消えてもらおうかナ。」
 再び片手を挙げるチャイナボーイ。
 今度は天上ではなくぼくらに手が向けられている。
 チャイナボーイの手にどんどん青い光が集まっていく。


 ちょっ!いや!待って!!まだ一章だから!話し始まったばっかりだから!読みきりじゃないから!
 こんなところで主人公がぽっくりいっちゃったら・・・。
 ハッ!あのひねくれた作者のことだ、もしかしたら実はぼくは主人公じゃないとか?
 これは長い前置きだったりとか?一話ごとに主人公が変わったりとか?
 作者に対するいろんな疑いが膨らんでくる。


「それじゃあネ。キミタチ。」
 チャイナボーイの手に集まっていた青い光が輝きを増した。
 グッバイ、ぼく。


 ・・・そのとき!

便利屋サイコ -15-

2009-08-19 10:51:48 | 便利屋サイコ
 ぼくはお嬢さんの能力、誰かに狙われるような能力とは一体どんなものなのか気になったのでお嬢さんの能力について聞いてみた。


「あぁ、えっと・・・・私は生命力・・・生命エネルギーっていうのか、よく分からないけど、それを操ることができるんだ。」
 お嬢さんが淡々と説明し始めた。
 生命力?ぼくにもよく分からないな。
 チャップも何もいわないところを見るとよく分からないんだろう。


「それで、生命力を操るっていうのは、触れた生き物の生命力を吸い取ったり、逆に自分の生命力を分けてあげたりすることができるんだ。」
 お嬢さんはそうい言っていったん言葉を切った。
 う~ん、なんとなく分かったような気もする。


 あぁくそ!それにしてもなかなかこの縄解けないな!


「・・・それじゃ、さっきの・・・ぼくのひげをこんなにしたビームは?」
 今度はチャップが恨めしそうにそう言った。
 まだ気にしてるのか、チャップのヤツ。


「あぁ、ごめんね。」
 お嬢さんはまず謝った。
「さっきのはエネルギーを外に放出したんだよ。かなり威力があるみたいだけど、その分体力の消耗も激しいんだ。ここの屋根にあいてる穴はだいたい私が空けちゃったんだけど・・・ここもう使ってないからいいよね?」
 お嬢さんはそう言った。
 最後になんだかこれまた物騒なことが聞けた気がするけど、気がするだけさ、きっと。


「あ、でもこの縄には力がきかなくてさ。それで逃げられなかったんだ。」
 お嬢さんはそう言うと、フゥ、と軽いため息をついた。
 なるほど・・・、この縄の変な模様はそんな効果があるのか・・・。


「お!ようやく解けた!」
 ぼくは解けた縄をもってそう言うと立ち上がった。
 縄は何かに使えるかもしれない。
 僕はそう思って弁当を入れているリュックに縄を入れた。


「ありがと。じゃ、チャップ君、手貸して。」
 ボクがリュックをゴソゴソしていると、お嬢さんはそう言いチャップに手を差し出した。
 この辺はお嬢様なんだなぁ、手を貸さなきゃ立たないなんてさ。
 チャップは少し戸惑ったけど、手を差し出した。


「アリガト。・・・ちょっと力も貸してね?」
 アレ?お嬢さん今ありがとって言った後に何か言わなかった?
 そう思った矢先。
「あ、あれ?何か・・・力が・・・。」
 あ、チャップの顔が普段より5割り増しくらいへろへろしている。
「さぁ!家まで送っていってよね!!」
 お嬢さんが元気いっぱいそう言った。
 明らかにさっきより元気になっている。
 ・・・かわいそうなチャップ。


「・・・それじゃ行こうか。」
 ぼくはチャップにファイト!という目線を投げかけ、二人にそう声をかけた。
そして飛ぼうと力を入れる。


 そのときだ!


「レニ!!誰かいる!!」
 チャップはそういって暗闇を指差した。
 工場には電気がなく、屋根に穴が開いているあたりは日が差し込んでいて明るいが、屋根がちゃんとある場所は光がささず暗くてよく見えない。
 それにいろんな機械の残骸や、瓦礫が転がっていて、さらに見えにくい。
 ぼくには何も見えないが、チャップの目と耳は人間と比べてこれまたとんでもなくいい。
 きっと何かいるんだろう。
 身構えるぼくとチャップ。


「オヤ?気配と音は消していたつもりなんだケド、見つかっちゃったみたいだネ。」
 そう声がして、暗闇からチャイナ服(のように見えるが、ぼくには知識がない!)を着た男が現れた。
 ニコニコと笑っているが、親しみがわくような笑顔ではない。
 鼻の上に縫ってあるような傷跡があり、髪は青、服も青系統の色で統一されている。
 目は細く、眸がよく見えない。
 あまり背は高くなく、若い。
 十代後半くらいに見えるが、少なくともぼくらよりは年上だろう。


 うむ!かなりの手足れと見た!
 ・・・そんなボケをかましている場合ではない!


 へろへろチャップと女の子、実用的能力者(ぼく)というメンバーでは勝てる気がしない。
 ぼくの能力はあまり戦闘には向いてないの!

便利屋サイコ -14-

2009-08-19 10:15:30 | 便利屋サイコ
 ではさっそく話を聞いてみよう!
 話をするといっても、大声を出すわけじゃない。


 実を言うとぼくはテレパシーも使えちゃうのさ。
 フフン、エスパーだからね、これくらいできて当然!


 テレパシーというのはは人の頭の中に声を送る・・・そんな感じで、周りで何も音はしないのに、ふと頭の中に声が響く・・・そんな感じがするらしい。
 僕自身がテレパシーを受けたことがないからどういう感じかは分からないけど、チャップとかの話を聞くとこんなことを言っていたから間違ってはないだろう。


(キミがフリミアさん?)
 まずぼくはそうテレパシーを送ってみた。
 ちゃんと彼女がお嬢さんかどうか確認しないとね。


「誰?!」
 お嬢さんは驚き、辺りを見回した。


(屋根の上だよ!)
 ぼくはそうテレパシーを送ると、手を振ってみる。


「あ、あなたは何者?!私を殺しにきたの?!」
 僕に気づくと彼女はそう叫んだ。
 げ、殺す?そんな物騒な話になってるの?
 ぼくそういうの苦手なんだけどな、そっち担当じゃないし。


(殺しに来たわけないじゃないか!キミを助けにきたんだよ!!)
 ぼくがそう伝えると、彼女はしばらく考えこんだ後うなずいた。
「どっちにしろこのままじゃ・・・。・・・うん、分かった。あなたを信じる。だから、この縄を解いてくれない?」
 よかった・・・、またさっきみたいな技を使われたら体に大穴が開くところだったよ。


「チャップ!おい、チャップ!!」
 ぼくは下へ降りようとチャップに話しかけるが返事はない。


 振り返るとチャップはまだ背中を丸めたままいじけていた。
 ・・・ひげ、大事にしてたもんなぁ。
 でも、今はいじけている場合じゃない!
 ぼくは大きく息を吸い込んだ。


「チャッピイィィィィ!!」
 ぼくはチャップに向かって叫んだ。
「フギャァ!!」
 チャップは珍しく猫のように驚いた。
 チャップはねこだけどねこじゃない。
 まずニャーとかそんなのは言わない。
 でも、今のはねこだった、うん。
 ま、これでようやくチャップは我に返ったようだ。


「チャップ!下に下りるよ!」
 ぼくはチャップにそう声をかけて、下に飛び降りた。
「え?あ、うん。」
 チャップもそう返事をすると、下に飛び降りる。
 けっこうな高さだがぼくは能力を使いふわりと地面に降りた。
 チャップも無事着地する。
 ドンくさいけど、足など体は人間より数十倍チャップは丈夫だ。
 普通の人間が落ちたら、かなり大変なことになりそうだが、チャップはなんともない。
 さすがに顔はそこまで丈夫じゃないみたいだけど。


 地面に降りたぼくらは急いでお嬢さんに駆け寄った。
 ぼくは柱の裏に回り、縄を解きにかかる。


「ありがと。・・・知ってるとは思うけど、私の名前は「クロラ・フリミア」。さっきはいきなり攻撃してごめんね。私をさらったやつの仲間が、私の能力はジャマだから消えてもらうって・・・。じきに殺し屋がやってくるって・・・。そう言ったからてっきりあなた達を殺し屋だと・・・。」
 お嬢さんが小さな声でそう言った。
 ・・・ずいぶんと物騒な話だ。
 ぼくだったらこんな状況耐えられないね。
 お嬢さんってかなり強いみたいだ、いろいろと。


「あ、ぼくらの自己紹介がまだだったね。ぼくはチャップ。あいつはレニアス・クレバット。みんなレニって呼んでる。」
 チャップが僕の分もそう自己紹介をした。


「ところで、君の能力っていうのは・・・?」


8月18日の日記

2009-08-18 17:01:03 | 日記
 さぁ、ようやく調子が戻ってきました!
 今日はけっこう記事の更新ができて、いい感じだと思います。


 まぁ、唯一悪い感じだったのは、家の机の上に置きっぱなしにしていたガムが熱でベタベタになってて大変なことになってたくらいですかね。
 まぁそのガム今食べてますけど。
 多少噛んでる感じが変なくらいで、味は変わりないようです。
 まぁそれは私の舌がちょっとおかしいだけかもしれませんがね。


 それから聞き飽きていた音楽も、しばらく聴いていないとなんだか新鮮です。
 まぁ全部聞くには50時間以上かかるようなので、全部をゆっくり聞いている時間はないんですが。


 ・・・今日の日記だけだと、ちょっち少ないので、やまっつぁんの好きな音楽について少し語りましょうかね。


 私、今CDを20枚持ってるんですが、大半はゲームのサントラです。
 20枚のうちゲームが関係してないものは2枚しかないです。
 ゲームのサントラ、ゲームのピアノやロックアレンジのCD,そして、アニメ映画の主題歌集1枚と、アニメの主題歌集が1枚です。
 だいたい通販で買ってます。


 けっこうマニアックなものが多いので、だいたい店に売ってないか、売切れになってて、買うのにはけっこう苦労しますね。


 まぁ最近はクレーンゲームでMP3を取ったのでそれを使っていろんなとこからダウンロードしたりして、節約してます。
 最近はめっきりCD買うことが少なくなりました。


 今のご時勢、レンタルもできますし、探せばだいたい音楽っていうのはどこかでダウンロードできますもんね~。
 まぁとにかく、私、やまっつぁんはマニアックなゲーム音楽が好きだったりします。

便利屋サイコ -13-

2009-08-18 14:39:43 | 便利屋サイコ
 チャップの指差す方を見ると、屋根に開いた穴の中でもひときわ大きな穴から白い光が伸びていた。
 なんだろう・・・?


「レニ!ちょっと行ってみようよ!きっとあそこに誰かいるんだ!もしかしたらお嬢さんもそこにいるかもしれない!」
 ぼくの後ろでチャップがそう言った。
 ぼくはうなずくとチャップを連れて穴に近づく。


 屋根が崩れないかどうか確認してからゆっくりと屋根の上にボクとチャップは降り立った。
 屋根の上には瓦礫や石などがごろごろしていて、気をつけないとこけてしまいそうだ。


 そして穴の中を覗き込もうとしたとき、下のほうから何かを呼ぶような女の子の声がした!!
 ぼくは急いで穴を覗き込む。


 チャップもぼくに続こうと急いだ。
 ・・・鈍い音がした。
 チャップがこけた音だった。


 あのバカ!
 ドスンという音が工場内に響く。


 ぼくはチャップのほうを少し振り返ってみた。
 うつぶせにぶっ倒れているチャップが見える。
 僕は冷ややかな視線を送って、すぐに穴の中に目線を戻した。


 穴から工場内を見ると工場の柱に女の子が奇妙な模様がついた縄で縛られているのが見える。
 女の子は腕は自由みたいだけど、縄の結び目までは手が届かないようだ。


 ボクが穴の中の様子を伺っているとチャップのこけた音が聞こえたからか女の子がこっちを向いた!
 彼女は驚き目を見開く。


 ぼくが助けに来たと伝えようとしたとたん、彼女が片手を挙げた。
 その次の瞬間、彼女の手から白く細い光線が発射された。


 光線はぼくと、ようやくこっちへ来ようとしていたチャップの間、ぎりぎり顔に当たらないくらいのところを通り過ぎていく。
 ジュッとチャップのひげがこげる音とにおいがした。


 かわいそうなチャップはこけて顔面を強打した上に、ひげまでチリチリになってしまった。
 ぼくはそっとチャップから目線をはずす。
 きっと今のぼくの目はかわいそうな人を見る目になっていただろう。


 ぼくは彼女に目線を戻した。
 明らかに彼女はさっきより衰弱している。


「チャップ、とりあえず話を聞いてみようか。」
 ぼくはチャップにそう聞いた。


 返事がないので振り返ってみると、いつの間にかチャップはぼくに背を向けて床をいじっている。
 いじけているようで、もう一度声をかけたが返事はない。
 ぼくはまたそっとチャップから目線をはずした。
 そっとしておいてやろう。


 再び彼女にボクは視線を戻した。
 彼女は攻撃をやめ、荒い息をしながらも、こっちをにらんでいる。


 ぼくのお嬢様イメージからはずいぶんとかけ離れているけど、きっとあの人が例のお嬢さんだろう。


 ピンクの長い髪を頭の片側に結んでいて、フードつきのパーカーにシャツ、かなり短いズボン・・・ショートパンツ?をはいている(残念なことにぼくにはファッションについての知識がほぼない)。
 だいぶラフな格好だ。


 ぼくのお嬢さんのイメージはくるくるカールした髪と、フリッフリのドレスを着たおとなしそうなお嬢様だったんだけどな。


 え?イメージが古い?
 はっ!なに言ってるんだい?
 いまどきお嬢様って言うのからして古いんだよっ!!
 ・・・あ、これを言っちゃあお終いじゃないか。


 ま、まぁ、そんなことはいいや。
 とりあえず、話を聞いてみようじゃないか・・・。

便利屋サイコ -12-

2009-08-18 00:25:06 | 便利屋サイコ
「・・・レニ。ちょっともう一回やってみよう。いったん消して、それ。」
 チャップがそう言ったのでもう一回ボタンを押してみた。
 ・・・消えた。


「じゃ、もう一回。いっせーのーで!」
 チャップがもう一度掛け声をかけ、もう一度ボタンを押してみた。
 ブブウンッ
 やはり結果は変わらなかった。


「・・・変わんない。・・・っていうかハリセン?!」
 ぼくはそれをまじまじと眺めた。
 どう見てもハリセン、ビームハリセンだった。


「ねぇ、レニ。これは一体ビーム何?」
 チャップがなんだか悲しそうな顔をしてそう聞いてきた。
 チャップの握っているものはなんだかよく分からないものだった。
 何か・・・太めの棒みたいな・・・剣にしては不恰好。


「あ・・・。もしかしてもしかすると・・・バット?」
 なんというか、バットのように見える。
 でも、ビームバットなんてどこで何に使うの?痛いの?これ。


「・・・あの魔導人ってこれで戦うつもりだったのかな?」
 チャップがぽつりとそう言った。


・・・無表情でビームハリセンとビームバットを振り回す魔導人・・・。
 何か笑える光景だ。


ビィィィィィィン!ウワンウワンウワンウワンウワン・・・
 突然サイレンのような音が鳴り響いた。
 なんじゃこりゃあ!!


「あー!!ぼくとしたことが!これトラップだ!」
 チャップがそう叫んだ!
 チャップはぼくの握っていたビームハリセンを奪い取り、ビームバットと一緒に遠くへ投げ飛ばす。


 チャップのバカー!
 このビームハリセンとバットは罠だったんじゃないかー!!


 意外と近いところからガシャガシャと魔導人の走ってくる音がする!
 走って逃げようとするぼく達二人だったが・・・。


 ギャー!はさまれた!!
 きっとさっきチャップが興奮して大声出したから、そのときすでに気づかれてたんだ!


「シンニュウシャハッケン。シンニュウシャハッケン。タダチニハイジョシマス。」
 魔導人が機械的な感情のこもっていない声でそう言った。
 あー!もうセリフがベタとか突っ込みを入れてる時間もなさそうだ!


 何かもうとんでもない数の魔導人が!!
 何十人もいる・・・!


 さすがにこれだけの数を相手に二人で戦うのは厳しい。
 ああもう、仕方ない。


「チャップ!おいチャップ!」
 チャップはビームバットを投げ飛ばした方を向いて名残惜しそうな顔をしている。


 バットといえども、罠といえども、ビームはビームだ。
 名残惜しいんだろうな、あんなに大興奮してたわけだし。
 まぁ、チャップ本人が自分の意思で投げ飛ばしたわけだけど。


「さぁ、チャップ!準備はいいな!飛ぶよっ!!」
 ボクはチャップの返事も待たずにそう言って全身に力を込めた。


 ハイ!飛ぶっていうのは、どういうことやねんと思ったかもしれませんが!
 ぼくはものを手を使わずに自由に動かせるほか、僕自身の体も自由に動かすことができるのだ!
 つ・ま・り!飛ぶこともできちゃうってワケ!


 ん?自由に動かせるのと飛ぶことはつながらないって?
 んなこと気にしてたら青臭い小説は楽しめないぞ!


 というわけで、
「飛ぶぞっ!!」
 そう声を出し、ふわりと宙に浮くぼくとチャップ。

 
 攻撃が届かないくらいまで飛び上がり、ボクはほっと息をついた。
 ふとチャップを見ると無駄に暴れている。
 何度も経験しているのにいつまでたってもチャップは飛ぶことに慣れない。


 下にいる魔導人はといと予想外の事態に慌てふためいている。
 飛び道具を持っているものはさすがにいないようだ。


 ・・・チャップは魔導人より慌てている。
 いい加減慣れろよ。
 まぁ、そんなチャップは魔導人の攻撃が届かないあたりのところにほっといて。
 ぼくはどんどん高く飛んだ。


 これで工場全体が見渡せる。
 見ると工場の屋根には大小様々な大きさの穴が開いている。
 誰があんな穴を開けたんだろう・・・?
 窓もほぼ全て割れてしまっているようだ。


「レーニー!!いつまでぼくをこんなところでフワフワさせとくつもりー!!」
 ぼくの下のほうでフワフワさせておいたチャップが手足をばたつかせて怒鳴ってきた。


 ぼくが力を使っている生き物は手足などを動かすことはできるけど、移動はできない。
 だからいくら手足をばたばたさせても無駄だって何度もいってるのにな。
 ちなみにぼくが力を使っているものはオレンジ色に光る。


「レーニー!!聞いてる?!」
 チャップは一応話ができるくらいには落ち着いたようだ。
 とりあえずぼくはチャップを引き寄せる。


 下のほうではまだ魔導人がざわざわ何か言い合っている。


「もー!レニ!頼むから宙で一人にしないでよ!!」
 わめくチャップ。
 ・・・うるさい。


「いきなり飛ばすのはやめてっていつも言っ・・・!!レニ!アレ!!」
 ぼくの後ろを慌てて指差すチャップ。
「何?・・・!」
 ぼくはあわてて振り返った。

げんなり作文デイズ

2009-08-18 00:15:31 | 日記
 私は2週間もの間、このブログをほったらかしにしてました。


 でも好きなことばっかしてたわけじゃないですよ。
 小学生のいとこの勉強を見てあげたりとかしてましたよ。


 でもね、いとこの作文
 あの内容、というか文の書き方はないんじゃないかなと思ったわけですよ。 


 というわけで、今回は小学5年生(女の子)の私のいとこの作文の話をしたいと思います。
 とりあえず、直す前の作文は本物を借りてきたので、ここに載せちゃいます
 もちろん本人から許可は取ってますよ。
 これが小学5年生の文章力か、というのを見てやってくださいよ。


 あ、でもきっとこれはうちのいとこが特別ちょっとアレなだけで、小学生全員がこんなではないんで、その辺は心配しないでください。ま、どんな心配だよ!ってとこですがね。


 そんじゃ、どうぞ!


 明るい家庭作り
           ○○小学校 ○年○組 ○○ ○○(←名前です)
 私は、いつもらんちょうまっとをひいたりしょっきを出しています。
 お茶をつぐこともします。
 私は、最初お茶をつぐことをしませんでした。
 でも、妹の○○(←いとこ妹の名前)のコップにはお茶をくみませんでした。
 理由は、しょうらいもするからです。
 しょっきを出すのは、やっぱり妹の○○といっしょにします。
 私がしょっきを出して、妹の○○が私が出したしょっきをみんなの所へくばっていきます。
 らんちょうまっとをひいたりするのは、だいたい私がします。
 妹は自分のだけひきます。
 でも、1つだけひかなくてちょっとらくです。
 ほかに草取りやせいとんをします。
 夜、りょうりを作る時ジャガイモのかわをむいでほうちょうで切ったりします。
 きゅうりをすったり、サラダをお皿へつけたりします。
 ネコちゃんのエサやりもお母さんのかわりにします。
 もちろん水もやります。
 エサをやる所か2か所あるので2か所どちらもエサをやります。
 どちらも朝と夕がたにエサやりをします。
 でも、お母さんたちがいなくて妹と私とおじいちゃんだけだったららんちょうまっとをひいて、しょっきを出してはこんで、おじいちゃんのコップと私のコップにお茶をくみます。
 ときどきおばあちゃんがしょっきを出してといったらおばあちゃんのしょっきも出します。
 私のかぞくは、おじいちゃんは、車にのっている時だけメガネをかけているので、お父さんい外メガネをかけています。
 妹と私とお母さんとおじいちゃんとおばあちゃんは、メガネをもっています。
 ネコちゃんも5ひきいじょういます。
 人形と服もけっこう多いです。
 ネコちゃんが多いのでお母さんとお父さんが食事する時にいるとかならずネコちゃんの話をします。
 えいごと国語のプリントをしておくらないといけないのでまい日たいへんです。


 ツッコミどころが多すぎます。
 読んでいる途中は終始苦笑いを浮かべるしかありません。


 でも、私はまず最初に
なんだよ!らんちょうまっとって!マットでいいでしょ!せめてカタカナにして!!
 そう全力で突っ込みを入れましたね。


 その突っ込みに
らんちょうまっとじゃない!らんちょんまっとじゃ!!
 って叔母さん(つまりいとこのお母さん)に突っ込まれました。
 げんなりです。

 
 これを直せ!ですよ。
 ろくにを教える知識がない私にこのスーパー問題児をどうにかできるはずないでしょ!
 本もろくに読まないようなやつなんだぞ!!

 
 まぁ仕方ないか。
 私はぐちぐち言いながらも、とにかく最初の題を何とかしなさい!
 いとこにそう言ってみました。
「わからん。」
 そんな返事が返ってきました。


 題くらいなんか考えろやぁぁ!!
 そう思いましたが、内容決めてないのに題書けなんていわれても仕方がありません。


 というわけでどんな内容にするか聞いてみましたが
「わからん。」


 なんでやねん!!


 きっとこれ以上何か聞いてみてもわからんしか言いませんよこいつぁ。


 仕方ないので、家にいる猫のことを書いて、なんやかんやで題材である「明るい家庭作り」につながればいいでしょ。
 そう考えて題は後回しにして中身の下書きをしなさい。
 いとこにそう言うと、ようやく書き始めましたよ。


 それでしばらくほっといて、後で下書き見にきてみると、
 ”私は”で止まってますよ。


 2文字だけかぁぁぁ!!


 仕方ないので、さっきのあの作文に書いてた、エサやりの事とか、ネコの数とか特徴とか書けばいいじゃないか、そうアドバイスをしてあげましたよ。
 こっちだってしなきゃいけないことがあるっつーのに!


 私はまぁ、これだけ言っとけばいいでしょ、っていうくらいアドバイスをして、自分のことをやりにしばらくその場を去りました。


 帰ってきてみると、まぁそこそこ書けてましたが、目標枚数3枚には到底届きませんよ。


 もうそれからワーワーギャーギャーいろいろあり、ようやく書き上げた作文。


 それを載せたいところですが、宿題で学校に持っていかないといけないのでテイクアウトはムリでした。


 まぁ内容はとにかく、タイトルは「かわいいネコちゃん」


 猫にちゃんつけるとこになんかイラッとしたりもしましたが、まぁ、精根尽き果てた私はOK出しましたよ。
 ほとんど進歩してなかったけど、前書いたのよりは何ぼかましです。


 そして、安心した私はその日ゆっくりしてました。
 その日の夜、いとこの部屋に入ってゴソゴソしていると、いとこ妹の作文が出てきました。


 小2ですから、小5のいとこ姉と同じものが書ければいいのかいけないのかよく分かりませんが読んでみると、いとこ姉の作文と同レベル


 私はげんなりしつつ次の日にいとこ姉と同じ苦労をしました。


 中身は似たようなものになってしまったけれども、何とか書き上げたものにOK出しましたよ。


 ちなみにタイトルは「だいすきネコちゃん」
 再びイラッとしましたがもう起こる気力もないですよ。


 だって自分の作文書かないといけないんですもん。
 ・・・そうです。
 文句いっといて私はまだ作文書いてません


 でも!
 このいとこに作文を教えて文章力を上げて、問題を解決してあげたんだからきっとこのことは明るい家庭作りにつながるはず!!
 無理やり私はそう考えまして「明るい作文作り」という、ふざけた題名で作文を書く予定です。

 

8月17日の日記・・・?

2009-08-17 18:12:30 | 日記
 さて、いざ帰ってきて、さぁ、日記を書こう!
 そう思ったんですが、本日特に何もしてません。


 夜中までゲームして、次の日すごい早くに目が覚めたりして、寝不足だったんで、今日はなんだかんだで昼まで寝てしまいました。


 寝る前に明日こそはちゃんと宿題を進めるぞ!
 そう思って寝たんですがね。
 意思が弱かったですね。
 眠気には勝てませんでした。


 それでなんとか起きてみて昨日の夜、勉強するぞ!っていうのといっしょに明日こそはちゃんと12時から1時までに昼ごはんを食べる!ってことを考えていたのを思い出しました。


 ムリです。
 私朝起きてすぐにものが食べられません。
 しかもご飯炊いたりとか準備しないといけません。


 結局明日からがんばろう、そうなりましたよ、あーあ。
 で、そんなこんなで昼ご飯は4時過ぎ。
 晩御飯食べられませんな。


 何かもうやる気がありません。
 こんな日記かいてもぐだぐだするだけです。
 仕方ないから今日の日記はここまでにします。


 べ、別にめんどくさいわけじゃないですよ!
 やる気がないだけです。


 いや、やる気がないというか、他にやることがあるんです!
 小説書かないといけないんです!
 夏休み終わるまでにある程度進めないといろいろあるんです!


 何かもう今日やっといてって言われたこと全部忘れてたんです!
 風呂掃除とか、靴洗うのとか、布団干すのとか!
 怒られたんですさっき!!


 というわけで、今日の更新はこんなもんでいいですか?
 とにかく、いろいろやんないといけませんので!
 

便利屋サイコ -11-

2009-08-16 23:39:10 | 便利屋サイコ
 今ぼく達は、例の工場の前にいい感じにある茂みの中に隠れている。


「もぐ・・・チャップ・・・もくもく。どうだ?行けそう?もっさもっさ。」
 ぼくはバナナをほおばりながらそう言った。
「いや、バナナ食べるの早くない?まだついたばっかりだよ?」
 僕を見たチャップはすかさずそうツッコミを入れた。
 すでにぼくはバナナを3本食べ終わっている。
 やっぱバナナはうまい。


 チャップはあきれる気持ちと、うらやましい気持ちが混ざったようなへんな表情をした。
 でもすぐ首を振り視線を工場へ戻す。


「・・・まぁ、見たところ、ぼくらの敵じゃないね!」
 少し間を開けてチャップはそう言った。
 普段まじめに勉強しているだけあって、チャップは見ただけで魔導人のだいたいの性能が分かるようだ。
 そのチャップが敵じゃないって言ってるんだから、ぼくの能力からすると、そんなに強くないんだろう。


 工場をみると見張りが二体いるだけだ。
 これならそう苦労せず中に入ることができるだろう。


 他に工場には見張りがいる以外何もなく、門やドアのようなものもない。
 隠れられそうな場所は今ぼくらが隠れているこの茂みしかなく、ここはさっき確認したから、他には誰もいないと思っていいはずだ。


「よし、じゃあレニ!ふっ飛ばしちゃって!」
 チャップがもう一度しっかりと様子を確認してそう言った。


 ぼくはうなずくと見張りの魔導人のほうを向き、手を伸ばして力を込めた。
 次の瞬間二体の魔導人はオレンジ色の光に包まれ遠くに吹っ飛んでいく。
 そのとき魔導人の服から何かが落ちたのが見えた。


 そして2体の魔導人は離れたところにある壁にぶつかり、地に崩れるように倒れる。
 僕は2体が動かないのを確認して、ほっと肩の力を抜いた。


「何か落としていったけど、なんだろ?」
 ぼくはそうつぶやくと落としものを見た。
 ここからじゃ何を落としたのかよく分からないけど、魔導人が何か一つずつ落としていったのはわかった。


 ぼくがゆっくりと茂みから出て静かに近づいていくと、僕を追い越しチャップが先に落し物に近づいていく。
「あぁーーー!ちょっとレニ!見てよ、これ!!」
 チャップは落ちていたものを確認するなり拾い上げ興奮してそう言った。


 ぼくはチャップに近づき、チャップの手のひらを覗き込む。
 何だこれ?剣の柄みたいな形をしている。


「これ・・・最新式の「ビーム・ソード」だぁー!!」
 チャップはものすごく興奮してそう大声を出した。


 そういえばこのあいだ、「ビーム・ソード」呼ばれる武器で悪者と戦ったりしている、漫画とか、映画を見たなぁ。
 チャップの言うとおりその武器はビームソードにそっくりだ。
 チャップは映画とかをを見て大興奮してたから、本物を見れてかなりうれしいんだろう。


 こんな街中でなかなかこんなものを持っている人はいないし、値段もそれなりに高いらしいからぼくらみたいなぼんびーにはあまり触れるものじゃないんだ。


 ・・・それにしても、魔導人にこんなものを持たせてどうするんだろう。
 ダ○ス・ベイダーとでも戦うつもりだったのかい?


 ・・・でも武器としてこれを持っているっていうのもおかしくないとも言えなくはない。


 今この時代、モンスターとかと戦う武器といえば、だいたいビーム・○○ってな感じで、光線で刃の部分ができているものが一般的だ。
 漫画や、ゲームで出てくるような、鉄とか金属でできた、武器を使うような人なんて、いまどきいない。


 町の外でモンスター、人ならざるものと戦っている人たちが使うのは、軽くて威力のある、こういう武器。
 鉄製のものはぼくら庶民が使うものなのさ、フン!


 まぁ、とにかく。
 おっちゃんの言う“悪の組織”ってやつは、かなりの力を持ってるんだろうことが分かった。
 見張りにこんな高いものを持たせるとは、いやはやたいしたやつよのう。


「よし!レニはこっちもって!」
 チャップはそう言うと、ビームソードを一ついろいろと考え事をしているぼくにいきなり押し付けた。
 ぼくは眉間にしわを寄せながらチャップを見るとチャップの目がキラッキラしている。
 まぁ、ぼくらビンボー人にはとても手が届かない値段ですからねぇ。
 この機会にべたべた触っておきましょうか。


 あ!
 これ持って帰ったら高く売れるかも!
 ムフフ、そう考えると俄然やる気出てきた!!


「じゃあ、いっせーのーで!で、このボタンを押して!」
 チャップは武器についているボタンを指差しながらそう言った。


 だいたいビーム形のものは、持つところにボタンがついていてそのボタンを押すと刃がブンッと出てくるのだ!
 まぁ、この知識は漫画とかのものだから、実際のとこボクもチャップも使い方がよく分かってないんだけど、まぁきっとあながち間違ってはいないだろう。
 ドキドキ・・・。


「いっせーのーで!」
 そのチャップの声に合わせてぼくはボタンを押した。
 ブブウンッ
 そんな音がして、棒の先から光が出た。


「・・・・・・・・・・・・・・アレ?」
 ぼくとチャップは二人そろってそう言った。
 ・・・でてきたものが・・・なんか・・・予想外なんですけど・・・

帰ってきました!!

2009-08-16 23:05:50 | 日記
 さぁ!約2週間ぶりに家に帰ってきました!
 そうです!
 7月31日に家を離れるといってから、ホントにやまっつぁんは家にいなかったのです。


 いやぁ、ずっと気にかかってましたよ、このブログのことは。
 だって毎日、アクセスしてくれた人の人数見るのが楽しみでしたもん。
 日に日に増えていくのがホントにうれしかったですもん。


 それで、一週間したら家に帰ってくる予定だったんですけど、予定は未定っていうヤツでして、結局帰ってきたのが更新ストップ、つまり予約投稿がきれた一週間後ですよ。


 アクセス状況見てみたらもう、がっくり下がってますよ。
 こっちの気分もがっくりですよ。


 まぁ速く帰ってこない私がいけないし、ろくに面白くもない記事ばっか予約していった私もいけないですよ。


 でも!
 家にいなかった間いろいろと記事にしたいものができまして、これから数日間は、青臭い小説たちとともに、2週間のやまっつぁんの様子をお送りします。


 まぁ、結局のところまた過去の話ばっかで日記じゃなくなってるんですけど、その辺は気にしない方向で。

便利屋サイコ -10-

2009-08-09 10:35:04 | 便利屋サイコ
「ほら、この印がしてある場所が、工場の場所だ。」
 兄ちゃんは広げた地図の赤い線で囲んであるところを指差す。
 あ、意外とここから近い。
 それに思ったより大きな工場みたいだ。


「これ、何の工場?」
 チャップが兄ちゃんにそう聞いた。
 チャップにしてはいい質問だな。
 確かに何の工場なのかぼくも知らないし、地図にも書いてない。


「あぁ、この工場は魔導人を作っていたんだ。フロラフリミア社のな。だから魔導人ばかりが見張りをしているのかもな。皮肉なもんだ。自分の作った魔導人に娘をさらわれるってのはさ。」
 兄ちゃんはそういって苦笑いした。


「あ、そうそう。工場の中のものはどれも壊してしまってかまわないってさ。」
 兄ちゃんはそういうと、腕時計を見た。
「うぉ、やばい。もうこんな時間だ。オレたちこれから仕事があるからもう行くよ。」
 兄ちゃんはそう言いながら小走りで出口まで行った。
「あ、お嬢さんを救い出したら、ちゃんと家まで送っていくんだぞ!地図に家の場所かいてあるから!クレヴァー!行くぞ!」
 兄ちゃんはそういって出て行った。


「じゃ!レニ!頼んだぜ!」 
 さっき邪魔をしてすっきりしたのかおっちゃんはまた元のような笑顔に戻っている。
 そしておっちゃんも兄ちゃんに続き走り去っていった。


 忙しいみたいだな、おっちゃんと兄ちゃん。
 もう行っちゃったよ。


「よーし!チャップ!久しぶりの仕事だ!早速出発するぞ!」
 ぼくは立ち上がり元気よくそう言った。
 が、さっきまで近くにいたチャップの姿がない。


「ちょっと待ってー。今お弁当作るから~。」
 するとキッチンの方からチャップの声が聞こえた。
「いやいや!遠足じゃないんだぞ!」
 ぼくはキッチンに向かってつっこみを入れる。
「・・・じゃ、おやつは何円まで?」
 チャップはキッチンから顔を出した。
 手にはポテチやらキャンディの袋が握られている。


 ・・・あれはきっとアレスタのへそくりだな。
 アレスタは隠しているつもりで、みんな気づいてないと思っているようだけど、おやつが隠されていることもおやつの隠し場所もみんな知っている。
 たまにほかの人が食べたりするが、バカなので、食べられたことにまず気づかない。


 いやいや!そんなことは関係ない!・・・けどいいな、おやつ。
「じゃ、300円まで。」
 ぼくはついそう言ってしまった。
 恐るべきお菓子パワー!
「バナナはおやつに入る?」
 チャップは定番の質問をしてきた。
 バナナをおやつにしてしまったら、お菓子の量が減ってしまう! 
 というわけで
「バナナはデザートです!」
 デザートには制限はありません!


 いそいそと弁当とおやつ、それからデザートの準備を始めるぼく達であった。

やまっつぁんの過去~家の鍵~

2009-08-09 10:24:05 | 日記
 はい、久しぶりの日記(?)です。
 日記といっても過去のものですけどね。
 というか過去のものくらいしか出てきてませんけどね。
 もうこの際「過去ダイアリー」っていうカテゴリーでも作った方がいいんじゃないかとかも思います。
 もしかしたら、カテゴリーがまた増えるかもね。
 まぁ、そんなことはいいですわ。
 

 私の家は親が仕事で忙しくて、私が学校から帰る時間にはまず家に誰もいなかったんです。
 なので私は小学校の1年生の頃から合鍵をひもで首にかけて持ち歩いていて、もうそれはお守りみたいに感じるくらいでした。
 でも、人間っていうのは忘れる生き物ですよ。
 私も何度か家に鍵を忘れたまま、学校に行ったりしました。 
 今回はそんなときの話です。


 この話も時期は中2、家に鍵を忘れたときのエピソードです。


 その日もいつもと同じように鍵で戸を開けようとしました・・・。
 ありゃ?鍵はいつも首からかけていて、その日もかけたと思っていたのですが。
 おなかのあたりを探ってみると、大きく膨らんだ部分があっただけでした。
 運動しようと思いました。
 肉はあったが鍵はなく。
 いろんなことに軽くショックを受けました。



 そういえば小学生のころも鍵を何回か忘れたことがありましたが、そのときはアパートに住んでいたので隣の人や、同じアパートの知り合いのところに行かせてもらっていたけど、今の学校はいろんなところから学校へ来ていて、同じ学校の人の家が近くにあるとは考えられませんでした。
 それに私は小学6年の夏休みに引越しをしたので、小学校のころの友達の家も近くにありません。


 私が小さいころ鍵を忘れたときはショックで泣いちゃって、近くの人の家に入れてもらったっけ。
 成長したなあとそんなことをぼんやり思い出しました。


 まだ春なので家の窓は開けておらず、外にはどこにも鍵はありません。
 鍵を忘れたらお母さんが帰ってくるまでひたすら待たないといけません。
 ここで5時間で速く学校から帰れるのが裏目に出てしまった・・・!
 そうやって玄関でずっと待っていたら不審に思われそうだし、人目に付くので庭に行くことにしました。


 私は庭に行くと、去年の夏に鍵を忘れてしまったときのことを思い出しました。


 その日は夏休み前で学校から速く帰り、昼ごはんも家で食べることになっていました。
 私は機嫌よく家に帰り、またいつものように鍵を探しました。
 が、腹の辺りには鍵はなく、出っ張った肉の塊があっただけでした。
 夏休みは動かないから太っちゃうんだよなあ。
 と思ったがよくよく考えると1年中私は家ではほとんど動かないじゃぁないか。


 ・・・と、とにかく、昼ごはんどうしようかとかなりあせりました。
 そのときの季節は夏。
 暑いので縁側の戸を開けていたのを思い出しました。
 そこで私は庭に行こうとしてみましたが・・・。


 今まで庭の入り口には壊れかけたぼろぼろの戸が付いていただけで誰でも出入りできたのです。
 それが、いつの間にか誰が変えたのかぼろぼろの戸が新しい頑丈な戸になっていました。
 しかも中から閉める鍵が付いており閉めた人はどうやって庭から出たのだろうかとふと疑問に思いましたね。
 が、そんなことはどうでもいい。


 お母さんは一言も戸を変えたとは言ってないしわざわざ変える必要はなかったので、きっと大家さんとかが直したのでしょう。
 でも誰でも入れるというのは問題だから変える必要はあったかな。
 しかし何でよりによってこんなときに直っているんだ!


 そう思って、どうにか塀を越えられないかチャレンジしましたが、運動神経が悪く、太めで、体育が一番苦手な私に塀なんか越えられるはずがなかった。
 そのときは少し雨が降っていて、人は通りそうにない。


 近くの家の人に電話を貸してもらってお母さんを呼ぼうかな、と思って考えていたらいい考えが浮かんびました。
 自転車を台にすればいいんだ!
 私は塀の横に自転車を設置するとふらつきながらも自転車の上に立ち何とか塀を乗り越えました。
 もし晴れていたら、誰かに見られるのが怖くてできなかったかもしれない・・・。
 本当に雨でよかった!


 そうして私は家の中に入り、一息つくことができました。
 が、うっかりしてました。


 家の中に入って安心して隙ができていたところを見計らったかのように、猫のジルが外へ脱走!
 私は半泣きしながら、外へ出てジルを探しました。


 すると隣の家の庭から私のほうを見ているのを見つけ何とかジルを家に追いたて、急いで戸を閉めました。
 そうしてようやく私は昼食にありつくことができたのでした・・・。


 ・・・そんなことがあったな。
 ちなみに文は長くなりましたが思い出していたのは一瞬だけである。


 そうしてとりあえず私は腰を下ろし、本を読むことにしました。
 その本は家で読むととても面白い本なのですが、状況が状況なのでそわそわしてあんまり面白い感じがしません。
 周りは家に囲まれていてその家の窓から見れば私は丸見えだし、誰かの家の庭の少し汚いところで見知らぬ学生っぽいけど私服の子どもが、荷物を横に置き、本を呼んでいるのだからかなり不審であります。


 庭の横の道からは塀があり庭の中が見にくくなっているし物音も立てていないので、普通は見えませんが、塀に飾りみたいな穴があり、中は微妙に見えてしまいます。
 そのせいか物音や話し声がするといちいちびっくりしてしまいました。
 でもだんだん慣れてきて物音には動じなくなり、これでようやくしっかりと本が読めます。


 そのとき読んでいた本は、映画化されていて映画が面白かったので呼んでみようと思った本でした。
 分かりやすいし、面白く、続きがすぐ読みたくなるような本です(個人の感想です(笑))。
 だがなぜか、図書館には5巻があるのに4巻がありませんでした。
 あと、外国の本なので、日本じゃ友達に言えないようなことも書いてありました。
 あまりお勧めはできないかもしれませんね。
 (後日友達に勧めましたけどね(笑))


 しかしお母さんが帰ってくる予定の時間より早くその本を読み終わってしまったので、次は適当に借りてきた本を読むことにしました。
 ぱっと見た感じでは面白そうだったのだが、なんだか分かりにくいし、あまり私みたいな歳の人(要するに中学生)が読むものではありませんでした。


 わかりにくいと思ったのは、外で読んでいて誰かに気づかれたりしないかとか、トイレに行きたくて気が散っていたからかもしれませんけど。
 家に帰ったらすぐトイレに直行するのが日課なのに鍵を忘れたせいでトイレに行けずそのときはかなり困っていました。
 あんまり動いたら出ちゃいそうなのでお母さんが帰ってくる時間のぎりぎりまで玄関に行かないことにしました。


 玄関に行くというのは、玄関から庭は見えないし、玄関からの音も庭まではあまり届かないし、お母さんが帰ってきても縁側に行くことはまずないし、庭で発見されるのはかなり恥ずかしいし気まずいので帰ってくると思われる時間になったら玄関に行くことにしてました。
 それに玄関にずっと立っていたら不審なのでできるだけ玄関に行ってからすぐ家に入りたかったんです。


 こうして本を読んでいるうちに時間が来たので私は玄関に行き、お母さんが帰ってくるのを待ちました。
 するといきなり、誰もいないはずの家の台所の窓が開きました。
 びっくりしましたが、すぐにお母さんがすでに帰ってきていたのだと分かりお母さんに開けてくれと頼みました。
 いつもの私だったらびっくりして固まってしまっても仕方がなかったのですが、奇跡的に固まらずにすみました。


 こうして無事家に入ることができた私はお母さんにいつ帰ってきたのか聞くと、さっき帰ってきたばかりだとのことです。
 もし私の出てきたタイミングがもう少し遅かったらお母さんが帰ってきていることに気が付かず、ずっと外で帰ってくるはずのないお母さんを待ち続ける羽目になっていたかもしれません・・・。


便利屋サイコ -9-

2009-08-08 12:21:03 | 便利屋サイコ
 さて、そろそろこの世界で最も重要なことを説明しようか(決して説明し忘れたわけではない。)
 なぜ、ぼくの店が便利屋「サイコ」という名前なのか。


 それはぼくが「サイコキネシス」を使えるからなのだ!
 いわゆるエスパーってヤツ?
 エスパーを簡単に説明すると手を使わずに物を動かすことができるのさ!
 で、何でボクがそんななんともいえない能力を持っているのか。


 それは世界では誰だって特殊な能力を持っているから。
 (そういう設定。まぁ主人公が設定とかいう言葉を持ち出したらもう終わりかもしれないけど、いいんだよそんなの!恥ずかしいの!)


 もっていないという人もいるけど、それはただ自分の能力に気づいていないだけで、絶対何か能力を持っている。
 ちなみにぼくの店のメンバーで、自分の能力が分かっていないのはチャップだけだ。


 そういえば、おっちゃんと兄ちゃんの能力はいまだに知らないな・・・。
 けっこう付き合い長いんだけど。
 意外と強かったりして。
 ・・・兄ちゃんはともかくおっちゃんは・・・ないな。
 まぁ、二人の能力については今度聞くとして・・・。


 こんな能力は普通一人一つしか持っていないんだけど、まれに二つ持っている人がいるらしい。


 でも、二つ目の能力は死にかけるとか、大切なものを失うとか、ものすごいショックを受けない限り目覚めることはないとか。
 まぁ、そこまで危険な仕事は来ないだろうから、二つ目の能力が目覚めるなんてことはないだろうな・・・。


「レニの力で、魔導人を押さえつけてチャップが道を開く!そしてお嬢さんを救い出すんだ!」
 兄ちゃんがビシッとボクに人差し指を突きつけた!
 かっこいー!
 おっちゃんとは大違い。
 ボクはそう思いちらりとおっちゃんの姿を見ると・・・アレ?
 ちょ、ちょっと怒ってる?
 でも兄ちゃんはそんなおっちゃんの様子には気づいていないみたい。


「そして・・・お楽しみの報酬は・・・。」
 おぉ!ついにそれを教えてもらうときが・・・!
 ボクは瞬時におっちゃんのことを忘れ、兄ちゃんの顔を見つめた。
 勿体をつける兄ちゃん。
 さぁさぁ・・・!報酬は?
「ひゃく・・・」
 ジーニアの兄ちゃんが言おうとしたその瞬間!


「秘密だ!!」
 おっちゃん乱入――!!
 一番重要なとこなのにぃ!!
「ちょ、おい!クレヴァー!何言って・・・」
 兄ちゃんがおっちゃんを止めようとしたけど、おっちゃんは止まらない。
「秘密のほうがなんかかっこいいじゃないか!!」
 ・・・おっちゃんのかっこいいの基準は何?
 あぁ、さっきやっぱりおっちゃんかっこ悪いみたいなこと思ったから・・・ボク思いっきり表情に出るタイプだから・・・。
 あぁ、あの時おっちゃんにフォロー入れとけばよかった!
「秘密だってよ。」
 兄ちゃんは報酬を言うのをあきらめ、ため息をついた。
「まぁ、期待しといていいぜ。で、場所は町外れの廃工場だ。ちゃんと地図も・・・。」
 兄ちゃんはそう言ってコートのポケットを探る。
 ・・・それにしてもベタな場所だな。
「あ、これこれ。」
 兄ちゃんはそう言って地図を広げて机の上に置いた・・・。