今から12年前、映像業界に入る前に僕はカンボジアに住んでいた。96年から97年夏の1年間。93年初夏に終わったUNTACによる選挙の名残がまだそこはかとなく漂っていて、ポルポトはまだ健在で北方の前線では戦火を散らしていたし、首都プノンペンといえども毎晩のように銃声が鳴り響いて、夜は怖くて出歩けない状態だった。アンコール・ワットの観光や修復事業がようやく再開されつつあるとき。シアムリアプの夜は真っ暗で、ハイシーズンの12月ですらまだ観光客はまばらだった。たくさんの観光客を受け入れるインフラ、ホテルがなかったからだ。 . . . 本文を読む
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