3RD EYE STUDiOS
街角の映像制作下請け零細業者のブログ





熱くならずに電力を食わない夢のような照明。LEDは業界で普及するのだろうか?ブラウン管から液晶へ。テープからメモリへ。いずれも民生機から先にパラダイムシフトが起こり普及が進んだ。ブラウン管やテープは今でも映像業界では根強い。シャープが家庭用のLED照明に参入したそうなのだが、どうやら照明の世界でも民生から先にLEDへの移行が起こりそうな気配だ。

既存の照明機材で問題となることは5つある。


よくある照明機材。熱い。電力食う。赤い。


1)消費電力
一番問題なのは「電力」だ。500ワット、1Kワットは平気で食う。撮影中にブレーカーが落ちることはけっこうある。ロケ場所に電力について問い合わせするのは必須になって、場所によっては多くの照明をつけられないことすらある。

2)熱い
次に問題なのは「熱」。火傷するくらい熱くなるし、パラ紙が燃えたり、被写体になる人が熱くて汗だくになったりする。某有名アーティストのインタビューを撮ったときはスタッフが扇風機を買いに走ったくらいだ。

3)色が太陽光と違う。
もう一つ問題は「色」。タングステン系のライトはロウソクなんかに近い赤い色をしていて、雰囲気を出したいときはいいんだけど、たいていは太陽光に近い色にしたいので青いフィルターをつけなければならない。だからタングステン系と蛍光灯系のライトは併用することができない(出来るけど面倒)。

4)タマの寿命が短い
さらに「タマ切れ」という問題。予備を準備していれば大きな問題にはならないんだけど、撮影中にタマ切れするとビックリするし、そうとう慌てるもんだ。

5)壊れやすい
最後に、ガラスで出来ているから衝撃に弱く「壊れやすい」という難点もある。倒れたら確実に割れる。


この全てをクリアしているのがLEDだ。LEDは低消費電力で、熱くならず、タマ切れも起こさず長持ちし、衝撃に強く、色は白い(青い)。なんとも夢のような照明ではないか!

これまでLEDライトにはしかし、決定的な弱点があった。光量がなく、値段が高く、光が点になるという弱点だ。ビデオカメラの上につけるような簡易的な小さなものはあったのだが主流になることはなかった。

数年前、東京の信号が次々LEDに置き換わっていくのを目の当たりにして、僕は「映像の世界もLEDになる」と予感した。民生では今年になって、シャープがLEDライトに参入。1つ3000円という驚異的な価格で製品を出すと、先行する東芝も値段を下げるという。この夏から価格競争に突入しそうだ。価格がここまでこなれてくると業務用機材もまもなくLEDが主流になることは間違いないだろう。

今年は照明をなんとか自分でやりたい、という年初の目標があり、照明機材を物色していた。で、気が早いんだけどLED照明を買うことにした。FLOLIGHTというアメリカの会社の商品を見つけ、個人輸入で購入した。それがやっと届いたのでさっそく何本かロケに使ってみた。


LED1000 日本の代理店で買うと18万円だが個人輸入すればその半額程度


これがなかなかの商品なのである。ロケに使ってみて痛感した点は

1)電力を食わないので、どんなロケ場所でも自由に電源をもらえて気を使わない。電源の確認をすることがなくなった。

2)熱くならないので被写体に近づけても問題なく、セッティングの自由度が増す。被写体が人間の場合、熱いかどうか気を使うことは全くない

3)蛍光灯や外光と親和性が高く、ブルーのフィルターをつける必要がない。
(※追記 2012.2.14 が、色は緑なのでマイナスグリーンはあったほうが良い。)

4)光量をつまみやスイッチでほぼ無段階に調整できるので、パラフィン紙がいらない (※追記 2012.2.14 パラはこの意味ではいらないが、やっぱディフューザーがないと柔らかい光にならないのでディフューザーは使ってください。)

5)ただし重くてデカイ

そのうち僕が買ったよりどんどん安くなるだろうけど、皆さんも導入してみてはいかがですか?


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コメント
 
 
 
Unknown (VJyou)
2009-08-15 15:56:34
おひさしぶりです、だいぶ前にvegasネタでコメントした者です。
スタジオ用の照明はまだですが、自分もビデオライトはLEDになりました。
sonyのLBP-Aというタイプですが、同じくsonyのZ1Jなどのバッテリーをそのまま使えるので非常に便利でした。
LEDの利点に関しては自分もほぼ同感で、やっぱりタングステンと違って、タマ切れや熱を気にしなくて良いのは楽ですね。

設置型はまだちょっと高いなあと思って様子見していたのですが、そろそろ買い時なのかもですね。

全ての蛍光灯がLEDに入れ替われば、フリッカーともおさらばなんですがねえ。。。
 
 
 
LEDライトの利点おまけ (3RD EYE(管理人))
2009-08-15 19:58:02
コメントありがとうございます。

もう一つ、今導入する利点をあげるとすると、ロケ現場でけっこうお客さんに喜ばれるというのがあります(笑

「今、最先端のLEDライトでっせ~!」とやると「おおっ!」と驚きの声が!けっこうそういうハッタリも大事だったりする。

FLOLIGHTのMicrobeam128を一緒に購入しましたが、めちゃめちゃ明るいですよ。アメリカ製だけど質感もよくてしっかり作られてます。日本ではSystem5さんが扱っていますが、サポートのことを目をつぶれば直輸入の方がぜんぜん安い。

それはそうとHP見ましたよ!VJやってて企業VPもやるっていうのはまことに珍しい仕事範囲ですね。「企業VPなんてケッ!」っていうVJさんは多そうですが、、、VJはVHSデッキを数台ならべてスイッチャーかませてゴニョゴニョ、、、の頃、何度かやりましたが最近はめっきり。。。
 
 
 
Unknown (kim)
2009-08-19 22:32:00
kimです!
そもそも設定色温度はいくつなんでしょうね?
室内蛍光灯も種類があるので厳密に言うと
フィルターでの補正が必要になるでしょう。
LEDは波長が違うので明るいですが広がりが無いですね。
用途が限られる様な気もします。
キノフロは自作しました、LEDも作れそう。。。
基本、レンブラントですよ。
 
 
 
5400kです。 (3RD EYE(管理人))
2009-08-20 00:06:08
一応設定は5400Kなのですが、5400Kにあわせるとちょっと緑っぽく見えます。ウチのカメラの特性かもですが。。
広がりは確かにないですね~
壁に当てると、あたってるところだけが明るいです。なんでですかね。
あと、いちおう500W相当というLED500、1KW相当というLED1000ですが、それより暗い気がします。

キノフロ自作ですか、、すげー
こないだDMさんと仕事したときはハンディな蛍光灯ライトを持ってきてくれました。僕も3000円のLEDライトで自作を…と考えたんですが、海外ロケに照明を持っていく必要があり、即決で購入しちゃいました、、、レンタルもないし、、、
 
 
 
Brightcast LED light (sun)
2010-06-03 16:40:21
LEDライトを生産するメーカの者です。
当社は色温度可変型(3200k~5600k)、色温度固定型(3200k・5600k)、照射角度可変型(15度~52度)、オン・カメラライト、カメラマウントライトなど、いろんなタイプがあります。興味がある方々、是非宜しくお願いします!

URL:www.brightcast-led.com
当社のweb-siteへどうぞ!
 
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