ありったけはげ山の一夜レビュー (前置き文はこちら)
第三弾はデュトワ指揮 モントリオール交響楽団より。
はげ山の一夜は短い曲なので大体はメインのカップリング扱いだ。
本ディスクのメインは同じくムソルグスキーの展覧会の絵である。
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Ravel : DECCA
Conductor : シャルル・デュトワ
Orchestra : Montreal Symphony Orchestra
Rec:1985年 教会/セッション録音
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デュトワやモントリオール交響楽団に関しては、
以前のシェエラザードレビューの方でも取り上げたので、そちらを参考にして頂きたい。
二度とこのコンビの演奏が成されることは無いと思うと少し名残惜しい。
さて本作の最大の特徴は「格好いい」ことだ。
演奏自体はしっかり金管が吼えていて、弦や木管は金切り声を上げているものの、
テンポも演奏も十分に引き締まっており、本来不気味な悪魔達がイケメン揃いな感じだ。
宮殿で大暴れしてるのに妙に品があり、ラストは少し切なげにもったいぶる。
女性客を逃したくないホストみたいで、憎い演出のような、でも違うような微妙な所。
録音に関してはゴールデンコンビのデッカ/デュトワにしてはちょっとものたりない。
シェエラザードと比べて音圧は増したが同時にモヤ感も増えてしまった印象を受ける。
曲調を意識してか、いつもより音の重心は下がっている。軽やかさは抑え目だ。
解像度はデッカの標準レベル。本曲やメインの展覧会の絵もなかなかだが、
アマゾンのレビューでもあったように2曲目のスラヴ行進曲がとてもよい。
ショルティ同様標準的な演奏で安心して聴いていられるタイプだ。
評価 : ★★★☆☆
録音 : B
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