◇幻想詩人YO=YO◇    □Visionary Poet Yo=Yo□

【死刑囚】エリク君が覚醒するような詩・死刑への依存と甘え なお著作権は放棄しておりません、無断転載はお断りいたします

 ◇ 子供の頃 その15◇

2016-07-11 10:35:54 | 小説
小学校1年の時の運動会の時に、私は徒競走で、ゴール直前まで

トップを走っていた。

しかし、あと少しのところで、左の足から靴が脱げてしまった。

私の母は、吝嗇で、私の衣服にお金をかけるのを、極端に

嫌がっていた。

一年中ほとんど同じものを着て、その上、すぐに背が伸び、大きくなって

着られなくなるから、と言って一回り大きなサイズを着させられた。

もちろん、靴もすぐ履けなくなるからと、大きな靴を履かされてた。

そのために、靴が脱げてしまったのだ。

走りながら、わたしは足がばたばたして、走りにくかった。

でも、あとちょっとで1位になれると思って、必死だった。

私は、脱げた靴を拾いに戻った。

すぐに全員に抜かれて、ゴールはビリだった。

私の人生は、すべて母によって不幸に陥れられたと

いう私の人生の一番最初に起きた不幸だった。