◇ ダイアモンド・クィーン ◇ 2006-02-08 15:37:51 | 詩 冬の午后3時半、ヒーターをつけて、ふとんに包まりながら、 キウィジャムののったビスケットを 僕は、ふとんに落とし、ボロボロ齧る そんな時間の慈しみを感じて 高校時代の古文の授業で 先生に当てられて朗読した業平の詩(うた)の意味がわからなく うろたえていた隣の子 僕は、教科書をハラハラと捲る ただ何もなく、すごしていたいんだ 人生は果てなく、つらいことも忘れ ただ何の信仰もなく、天をあおいでいたいんだ 人生は果てなく、つらいことも忘れ ただ何の損得もなく、最終ベットをダイヤのQに・・・
◇ 初潮 ◇ 2006-02-01 17:42:40 | 詩 その時々の、柔らかな感情も鐵のやすりで削られて、 風花は空から散った。 めずらかな 鐵のやすりで私の心も削れるならば 削って欲しい。 マンションの5階の窓から、母が声を掛ける キャンプに行く私に。「お米は飯盒の中に入っているよ」と。 私は、悲しい。風花になって散りたかった。 地上に堕ちるまでの時間が、永遠であるかのように 風花は空から散った。