小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

席替えでみせる先生のマジック

2010-05-29 08:09:56 | 学級生活の攻略法

席替えは子どもたちの大イベント。

「席替えしまーす」の先生の一言に,子どもたちはすごいリアクションです。

まるで席替えに命をかけているような感じの子も(笑)

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「次,隣になる人と将来結ばれるかもねぇ」なんて冗談にも,「うそー!」「うぉー!こわーい!」なんて,かわいいですね。

そして,この席順というのは先生にとっても,クラスにとっても重要です。

クラスのメンバーがどのように配置されるか。

これで,クラスが,授業がガラッと変わってきます。

(よく発表するたかしくんが真ん中にきたか…)

(手遊びの多いゆりこさんが端っこにいっちゃったね…)

(面倒見のいいさとこさんは,ひろしくんの隣か…)

先生の目線からも,席替えは大事です。

だから,先生の指示で子どもたちの席を決めることができれば,これはいい配置ができるのでしょうが,もちろんそうはいきません。

席替えは平等であるべきです。

どの子にも,どの席にも座るチャンスがあるべきです。

それを踏まえて,席替えにもいろんな方法があります。

基本,「くじ引き」にするところが多いのではないでしょうか。平等なのは一目瞭然ですし,結果に子どもたちも文句は言えません。

ついでに,ワクワク感がたまらない方法で,一番楽しい方法です。

そこで,このくじ引きの中で,先生がマジックを見せます。

子どもにくじに名前を書かせ,結果は先生が読み上げる!

という方法です。

手順を示します。

①くじは,カードを引く形のものではなく,子どもが記入する形のものにする。

②子どもがくじに名前を書く。(もちろん席番号は隠しておく)

③全員が書き終わったら,先生がその結果を読み上げる。

→このとき,必要であれば先生の判断で席を変える!

この③がマジックです。(…というとおおげさですが)

もちろん先生は単純にくじの紙を読み上げるそぶりをします。

できるだけくじどおりの配置をさせてあげますが,ただ,学級経営上の配慮として,どうしても席を変えなくてはいけない子がいたときは,くじの結果に逆らって,先生が変えてしまいます。

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・勉強が遅れがちな子を,よく目の届く前の方に

・一緒になるとおしゃべりがひどい子たちを離して

・消極的な子を,励まし上手な子のとなりに     ・・・・

くじの紙を見ているわけではないので,子どもたちは気付きません。

先生は,すべてくじを読み上げたら,すぐにその紙は破棄します。

もちろん,必要以上に先生が操作するのはよくありませんが,くじの偶然性を大事にしながらも,その子のためを思い,席を工夫してあげるのは,いいことだと思いますね。


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