今日思いがけないお客様が見えました。私より3歳年下の方。
彼が若いころ、自暴自棄になって不安と向き合っていた時期に、私に大変お世話になって感謝しているという事です。
もう48年も前の事でこちらは全く覚えていません。
でも、たとえその言葉がお世辞であっても、その人の人生に少しでも役に立ったのなら私にだって心地いいものです。
その後それぞれの人生を歩んだのですから、全く会う事もありませんでした。
退職後、63歳になって大学の科目等履修生として学びながら、今も他のゼミに参加する為、月一回名古屋まで通っているという事です。
そこで研究論文をしたためているそうですが、それを書くための資料が必要になり、偶然私を思い出して連絡をくださったそうです。
数々の病気も経験し、薬を持ち歩きながらの生活。
一月末にやっと試験が終わってほっとしたところだと話していました。
記憶力、理解力も衰える退職後、悠々自適の生活ではなく、あえて厳しい道を選び、学び続ける姿勢に感銘を受けました。
高齢者になってもなお，学びたいという情熱を持ち続けることは並大抵のことではありません。
それに比べ、ポリシーもなく、趣味をこよなく愛すだけで、安穏とした現状の生活に満足している自分がちょっと恥ずかしい。
複雑な気持ちですが、まあ自分は自分、人と比べても仕方ないから・・・。
私にできることは、資料を提供して少しでも力になることぐらい？
お役に立てばいいですが。
