8月19日から21日まで山酔会の「パート山行 雨飾山~飯縄山」があり、参加しました。
パート山行とは毎年この時期に行われているベテランの人たちが参加する少人数の山行です。
私には無理と今まで参加してきませんでしたが、昨年のパート山行の鹿島槍の記録写真を見て「やっぱり山は北アルプスだ!」と若い頃に登った北アルプスの感動が甦り、なんとか参加したいと思いました。
長野県の北・新潟県に近いところにある雨飾山はガイドブックや地図で調べてみると、厳しい山のようですが「一般向き」とのこと。羊蹄山や大雪山でお世話になった札幌在住のSさんとその山仲間が参加されるということも背中を押し、何とかチャレンジしてみようと幹事のSさんに参加を願い出て、宿で抹茶を振る舞いたいとお願いしました。
横浜出発は19日(土)17時。参加者は男性10人と女性5人です。マイクロバスなのでとても家族的な雰囲気なのもうれしい。天候不順で8月に入ってから半月はお日様を見ない日々でしたが、幸い出発時の横浜は晴れていました。中央道の途中でにわか雨に遭いましたがそれも止み、双葉S.Aで南アルプス市在住のSさんを乗せ、塩尻の信州健康ランドに9時半過ぎに到着。ここで入浴し軽食と4時間ほどの仮眠をとりました。
20日(日)4時半に健康ランドを出発。故郷の南アルプス市で果樹栽培をしているSさんから丹精込めた大きな李「太陽」を頂きました。ジューシーで甘ーくこのように美味しい李は初めてです。
中央道を松本で下り、朝食は安曇野のコンビニに幹事のSさんが予約しておいたお弁当を温めてもらい、留めたバスの中で済ませました。天候はうす曇りです。国道147号線を北に向かって走ります。6時34分、大糸線の白馬駅を通過。右手に姫川を見ながら進み、小谷村で右折して数年前泊まったことがある山田旅館を過ぎ、登山口の雨飾高原キャンプ場に到着したのは7時半頃でした。
幸い青空が見えています。
Sさんの音頭でストレッチしてから登山開始。リーダーのKさんと幹事のSさんの後をA班の女性5人が続きます。
前日までに降った雨で泥んこ道がかなりあり、スパッツをつけてくるべきだったと後悔。
雨飾山は400メートル歩くごとに標識があるので目星が付けやすい。7時51分、11分の2を通過。登山口から800m歩いたことが分かる。 橅の森の登山道を行く先頭の3人。緑が美しい。
8時40分。班長のH.Sさんと。 8時48分。ブナ平の標識を通過。
葉が赤みを帯びた花が咲いている。 ヤマアジサイの紫が鮮やかだ。
前方の視界が開け、白い山肌が見えてきた。上の方はガスがかかっている。(9時25分)
白い花はトリアシショウマとKさん。
11分の6(2400m)を過ぎて荒菅沢まで下る。水辺は癒しだ。渓流の上の方は雪渓が残っている。ここで休憩し水や行動食を補給する(9時42分)下った分を登り返しさらに急登を登る。10時12分、11分の7を通過。
この後はストックは使えず木の根や枝を頼りに登るなどの急登が続き写真を撮る余裕はなくなった。
雨飾山の山頂?が見えてきた(11時)手前の花は藤袴か?トリカブトにトラノヲ。花が増えてきた。
11時31分、11分の9を通過。 先頭を行くリーダーのKさん、Sさん。
H.Sさん、E.Sさんも続く。 シャジン
ウツボグサ 礼文島にも咲いていた花だ。 ようやく笹平に到着。(11時41分)ここで待っていたいとも思ったが、あとひと踏ん張りだ。頑張ろう。
11時51分、11分の10を通過。あと400mだが最後の急登が立ちはだかっている。
白い花はゴゼンタチバナ? やっと山頂に到着!(12時30分)
Sさんが前回登った時は晴れていて佐渡島や北アルプスも望めたとのことだが、あいにく視界は悪かった。雨が降らなかっただけよしとしよう。
昼食となったが疲れて食欲がなく、安曇野のコンビニで求めたサンドイッチを少しだけ口にした。
集合写真を撮ってから下山開始。ストックが邪魔なのでAさんに預け、自分の足だけで下りようとしたが、早速腿の後ろが硬直してしまった。急いで漢方薬の68番を飲む。
写真はその急な下り坂を振り返ったところ。しんがりを下りてくるYさんとSさんが写っている。
笹平への軽い上りで木の根に足が引っかかって転倒し顔を打ってしまった。足が上がっているようで上がってなかったようだ。怪我が無くて良かった。
この後はひたすら下るのみ。とても長かった。15時20分、ようやく荒菅沢に到着。沢の水で顔を洗い、沢の水を飲む。美味しかった。 登り返して振り返ると深山幽谷の風情が素晴らしい。
この後、登山口までが遠かった。ひたすら下って雨飾高原キャンプ場に着いたのは17時半頃だった。水道でドロドロの靴やズボンの裾を洗う。
Yさんと雨飾山登山を果たせたことを喜び合い、明日の飯縄山は見合わせ、戸隠古道散策コースにしようと話し合う。3時間も前からバスを回して待ってくださっていたドライバーのOさんは真っ暗な道を飛ばして戸隠の宿まで運んでくれました。宿到着は7時半頃。
遅れているので先に夕食にし、ビールで乾杯し、豊かな食事を頂きました。
入浴後9時半から幹事の部屋で抹茶を振る舞いました。茶道仲間のAさんとSさんがほとんど準備をしてくれました。楽しいひと時でした。その後は北海道の人たちのお土産のマッサンで有名になったウイスキー「余市」や南アルプス市のSさんが苦労して手に入れた「白州」などを頂いて23時近くまで歓談しました。
畳の上で眠れる幸せを感じながら就寝。