詩;『心の中身』

「心の中身」

心の中身は
何が詰まってるのかな。
おいしい食べ物が
いっぱい詰まってるのかな。
それとも
金銀財宝、お金が
いっぱい詰まってるのかな。
そんなに
いっぱい詰まってたら
動けなくなっちゃうね。
ドカドカいっぱい
ジャラジャラいっぱいで
動けないね。

心の中身が
いっぱいだったら
もう何も入れることは
できないね。
だって、
もういっぱいなんだからね。

心の中身が
いっぱいだったら
もうどこへも行くことが
できないね。
だって、
いっぱいで身動き取れないよ。

心の中身は
もう
からっぽで
いたほうがいい。

からっぽだから
なんでもはいるよ。
いろいろなもんが入るのは、
からっぽだからだよ。
からっぽでないと
いろいろなものが入らないんだ。
からっぽだから
すぐに動けるよ、
身軽だからね。

心の中身は
すっからかんで
なあんにもなくて
まるで
ボクみたいに
ぼぉっとしてるのがいいんだ。
何でもかんでも
詰め込んで
身動きとれなくなったら
いざというとき役立たずだよ。

心の中身は
からっぽがいいのさ。