nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

西オーストラリア花紀行4

2016-10-19 10:33:43 | 旅行記
平成28年9月23日(金)雨後曇,時々晴、俄雨 走行距離 700km
 今朝も4時半起床,遊びの時は早く目が覚めるようだ。今朝も大分気温が低く寒い。
 窓の外は雨,予定ではフラワー観賞が殆どないので助かる。
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 朝食は2日目の朝と同じく定番。
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 今日から大型バスになり,ドライバーは同じくMr.アンドリュー。
 このバスもボトル置きや小さなテーブルが無い。(車内での飲食が禁止されているためとか ?)
 車内が寒いので暖房を入れるように頼んだが、窓が曇るために入れられないという。
 ドライバー中心の考え方に戸惑うばかり。
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 現地ガイドとして京都出身のT麻さんが同乗する。関西弁のマシンガントークが売りという。
 早口の関西弁で喋るので,小生には内容がよく理解できない。
 大阪体育大卒で、世界を歩いていたが,パースに来てここが気に入り落着いたとのことでした。
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 幸いに雨は降ったり,止んだりで時折青空も見えるという天候。
 広大な原野は麦畑が続き,所々に荒れ地があり,また菜の花畑が目を楽しませてくれる。
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 今日の最初の観光は,西オーストラリア内陸で最も古い町『ヨーク』York 。
 1831年イギリス人が創った植民都市。メインストリートの両側100m ほどに古い様式の建物が建ち並んでおり、
 まるでその時代に迷い込んだような感じになる。
 裁判所(1895)や市役所(1911)自動車博物館などがある。
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ヨーク York
 ヨークはパースから東に約 97km離れた場所にある歴史深い町。
 実は西オーストラリアの内陸で一番最初に開拓された町なのです。
 1871年に開拓されたヨークはアボン川(Avon River)沿いに位置しているファーム地帯。
 ヨークはイギリスのヨークから名づけられ町。古い建物が並んでおり、パースからも近いため人気の観光地と
 なっております。                      【オーストラリア政府観光局】
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 駐車場付近では,[アカオクロオウム](画像は鳥遍路館)、[モモイロインコ]、幼鳥を連れた[ガン]
 (鳥名不明)などが見られました。
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 次の目的地へ向かう途中,疎らな林の草地に休息しているカンガルー2頭を見る。
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 その先では[ウズラ](?)の親子連れも……。
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 牧羊犬の墓『ドック・セメタリー』があり、そこでバスは一時停車。
 近郊の『コリジン』Corrigin の町は,牧羊犬の町として有名とのこと。そのためペットとしてではなく、
 仕事のパートナーとして犬を扱っているため,人間と同様にお墓を建てて綺麗に飾り付けるという。
 ここには 50 〜 200 以上の墓があるといわれていますが、数は明確ではないようです。
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 そのすぐ先にある『コリジン』のロード・ストップ(上右の画像)でトイレ休憩。
 この町は,牧羊犬レースで有名とのこと。また、ダットラのようなピックアップ・トラックに犬を何頭乗せる
 ことが出来るかという『ドッグ・イン・ウテ』Dog In Ute の世界記録の記録保持都市でもあるという。                                           【ツアー案内】より
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 この付近で見られた花々、ディールズ・クレヴィレア(赤・右端)など。
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 バスの中から『ヒッポズ・ヨーン』Hippo's Yawn = カバのあくび岩を見ました。
 カバのあくびのとおりそんな形の岩で、元岩はウエーブ・ロックと同じもので位置が違うとのことでした。
 高さは12.6mあり、 先住民族 の安産祈願の場所(もしかすると出産所だったかも)として使われていたようです。
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 お昼過ぎに漸くアボリジニの壁画が残る『ムルカス・ケープ』Mulka's Cave に到着。
 ここは原住民だったアボリジニの生活の跡。大岩の狭い入口から中に入ると,多くの手形に狩りの道具や太陽(?)
 や月などが壁や天井に残されています。
 そこに欧米人が入り込み,原住民を1個所に集めて暮らすようにしたという。
 現在の生活は楽ではないようだとのT麻氏の解説がありました。
 ここで同じような境遇の、アメリカ・インディアン・ナバホ族のことを思い出しました。
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 上左の画像は洞窟の入口,右は案内図です。
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 T麻氏の説明によると,太古の昔、部族間の問題で婚姻を許されない男女が恋に落ち,やがて女は妊娠しました。
 子供は呪われた子だから産むなとの族長の忠告を聞かず,女はその子を産みましたが、子は何と不幸になことに
 より目で視力が弱く産まれてきてしまいました。その為狩りをすることができず、仲間はずれにされ、やがてこの
 洞窟でひっそりと生活するようになったとのことでした。    
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 この周辺で見られた花々。スカーレットランナー(赤・右端)ほか。
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 遅くなった昼食は、アボリジニが経営する『ウェーブ・ロツク・カントリー・キッチン』で。
 セルフサービス・スタイルで生野菜、バーベキュー・プレート(ソセージ,鶏肉,牛肉など)を紙のお皿に選んで
 食べることになりました。
 その味はともかく、見た目で食欲をなくしました。その後アイスクリームが出ましたが……。
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 昼食後,レストランから10分ほどの所にある『ウエーブ・ロック』Wave Rockの見学となりました。
 なにやら駐車場が溢れており,バスは駐車場から離れて駐車しています。この『ウエーブ・ロック』に因んだ
 『ロック・フェスティバル』が今晩から開かれるとのことで、多くのバンドやその見学者たちが集まり,駐車場
 もテント場も超満員になっているとのことでした。
     *
 風雨の侵食によって波のような姿を残す奇岩は、自然のなせる業とはいえ迫力満点です。
 その基部で記念写真を撮る観光客が多く、順番待ちをするほどでした。
 我がグループは,ウエーブ・ロックの上部へ登り一周するとのこと。小生は無理なので,上部への階段を登り,
 そこから眺められる広大な大地を見渡して降りることにしました。
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ウェーブロック Wave Rock
 内陸部の街ハイデン郊外にある人気の観光スポット。波が一瞬にして固まってしまったかのようなユニークな景観
 です。高さ15m、幅100mの巨大な一枚岩で、間近で見るとその迫力に圧倒されます。
                                    【オーストラリア政府観光局】
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 このウェーブ ・ロックは、数十億年前から存在するという岩。
 この岩は,気が遠くなるような年月をかけて風と水で削り取られ,まるで大きな波が一瞬にして固まったか
 のような不思議な形が創り出されました。
 ここはハイデン水道局の管理地域で岩にくっつくようにしてダムがあり、岩をつたって流れて来た雨水が貯
 まるようになっています。
 岩の縞模様は、岩を流れる雨水にミネラルが化学反応をおこして出来たと云われています。
                              【ツアー資料】より
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 ここで見られたワイルド・フラワーは、ジャック・イン・ザ・ボックス、その他でした。
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 スパイダー・オーキッド(橙・左端)、ピンクッション(ピンク・左 2)ほか。
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 ここまでで17時近くになり,長い帰りのバス旅行となりました。
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 それから1時間ほど走って,往路でも立寄った『コリジン』でトイレ休憩。
 時折,雨が降ったり,止んだりしていました。気温も低くなり寒くなってきました。
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 ようやく19時近くなって,バース市内に到着しました。
 ここでT麻氏の案内でスーバーでのショッピング・タイムとなりました。
 スーバーからの帰りは、無料の市内バスでホテルへ。
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 夕食は『モントルー・ホテル』のレストランで、バイキング・スタイル。
 品数が多く選ぶのに手間取りましたが,主に海鮮料理、エビ,カニ,生カキ、貝類などを選びました。
 デザートはケーキとアイスクリームでした。
 食事の開始時間が遅かったので、レストランの終了時間になり,追い出されるようにしてホテルへ戻ることに
 なりました。
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 小雨の降る中,ホテルへ戻り,明日帰国になるので,パッキングを終え、汗を流してベットに入ったのは12時を
 回っていました。
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 7.30. ホテル発 → 9.00. ヨーク 6.25. → 10.50.ドック・セメタリー 10.55. →
 11.00. トイレ休憩(コリジン)11.20. → 12.50. ムルカス・ケーブ 13.10. → ヒッポス・ヨーン(車中)→
 13.30. 昼食(ウェーブ・ロック・カントリー・キッチン)… ウェーブ・ロック 15.25. →
 16.40. トイレ休憩(コリジン)16.50. → 17.50. トイレ休憩 18.00. → 19.10. ショッピング(パース・スーバー)
 (市内バス)→ 20.10. ホテル … 20.30. 夕食(モントレーホテル・レストラン)21.40. … 21.50. ホテル
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ウェープロック
 パースから東へ約350kmにあるウェーブロックを目指し、アウトバックを巡ります。
 観光地としても高い人気を誇るウェーブロックはワイルドフラワーの宝庫。この近辺だけでも約2500種が見られま
 す。ルートの途中には19世紀の雰囲気が残るヨークをはじめ、ブルース・ロック、ハイデン、クリン、コリジンな
 どの街が点在し、その郊外でも多種多様なワイルドフラワーが楽しめます。
 移動中はアウトバックの風景と多彩なワイルドフラワーが車窓に流れ、それを見ているだけでも退屈することはあ
 りません。                  【西オーストラリア政府観光局HP】
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平成28年9月24日(土)晴時々曇
 ツアー最終日、出発時間が遅いので,ゆっくりと起床,朝食は定番。
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 今日の最初の観光は、パース近郊の『ワイヤレスヒルパーク』 Wireless Hill Park ヘ 。
 今日も現地ガイドとして,T麻氏が同乗する。
 パース市内の道路脇にも花々が植えられており、目を楽しませてくれます。
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 園内はブッシュの中に造られた遊歩道を利用して,花の散策を楽しむことになりました。
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ワイヤレスヒルパーク Wireless Hill Park
 ワイヤレスヒルパークは、パースから10kmほどの郊外にある公園で、以前はテレコミニケーションのステーション
 として利用されていたが、現在は様々なワイルドフラワーが見られるスポットとして有名です。
                                    【ツアー資料】
     *
 ピンクの花は外来種とのことです。また、展望台からは,スワン川の流れるパースの街が一望できます。
 園内は遊歩道が整備されていて,とても歩き易かったです。
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 『出会った花々』ネイティブウェストリア、など。
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 カンガルーポ(赤・緑・左端。昨年山火事があったとのことで、例年の2倍以上花が咲いていました)、
 キャッツボー(橙・左 2)、パープルタッセル(紫・右 2)、そのほか。
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 グラスツリー(緑・左端),ドンキーオーキッド(橙・左 2)、ほか。
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 エイコーンパンクシア(黄・左端)、カンガルーポと外来種の赤い花(右端)、ほか
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 小生はT麻氏のガイドに付き添って歩いていましたが,後方を歩いていた妻が[ワライカワセミ]を見られたと
 喜んでいました。
 出発前から是非見たいと思っていた野鳥なので、これは残念と口惜しい思いをしました。
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 集合場所近くでは,黒い体で、お腹が白,長い尾が目立つ野鳥が地上に降りていました。そして、しきりにその
 長い尾を左右に振っています。
 カメラに収めるため近くに寄ってもあまり逃げようとせず、ユーモラスな行動を続けています。
 これには皆さんも喜んでカメラの被写体になっていました。
 バスに戻り参考資料を見ると[ヨコフリタイヨウチョウ](画像上 3)であることが分かりました。
 バースでは多く見られる種類とありました。
     *
 ツアー最後の観光は『2016 ワイルド・フラワーフェスティバル』が開かれている『キングスパーク』へ。
 土曜日とあって人出も多く,駐車場も多くの車が見られました。
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 公園は広く全部を回るのは無理なので,T麻氏の案内でポイントを巡ることになりました。
 先ず、エバーラスティングの群落が我々の足を止めました。やっと群落を見ることができた花々、赤,ピンク,
 白の色合いが優しく目に入ってきます。
 とは云ってもここは公園,ワイルド・フラワーという名に相応しくありませんが……。
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 エバーラスティング(白・左 1.2 )、ほか。
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 公園内には約 250種のオーストラリア原産の花がが見られるとのことですが,とても総てを見る時間の余裕は
 ありません。
 T麻氏は “ 神の手 ” といわれる巨大な[バオバブ]の植えられている場所へ案内してくれました。
 なるほど、想像を絶する大きさです。この木はオーストラリア北部で発見されたものをここへ移植したそうです。
 ピンクエナメル・オーキッド(ピンク・右 2 )、ほか。
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 ピンクッション(橙・右 1.2 )ほか。 
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 その先にある野外奏楽堂では,軍楽隊の演奏が始まろうとしていました。
 フェスティバル中の土曜日とあっての公演のようです。
 階段を上がり,広場に出ると『慰霊塔』があります。第1、第2世界大戦での西オーストラリア出身の戦没者の
 霊が祀ってあり、その慰霊塔の下にある鉄柵の中に約 5,000人の戦没者の名前が刻まれていました。
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 慰霊塔の先にある展望所からは、パースの街並が眺められる絶好の場所になっています。
 “ 世界一住みたい街 ” のキャツチフレーズに納得の景観でした。
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 また、広場の右方では陸軍の砲兵隊による4門の大砲による実弾発射があり、フェスティバルの一環として戦没者
 の慰霊を含めた行事のようでした。
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 数々のワイルド・フラワーをカメラに収めましたが,その花の名を総て覚えることはできず,これは帰国後の
 宿題となりました。
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 サザンクロス(白・左 1, 2 )、ブラック・カンガルーポ(黒・右・2 )、スワンリバー・デイジー(紫・右端)。
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 公園の道路上に[カササギフェガラス](右端)が集まっていました。
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キングスパーク Kings Park
 マウントエリーザの裾から山頂まで、約400haの広大な敷地を持つ公園。
 園内には植物園や温室があり、1700種の花々が堪能できます。
 西オーストラリア州各地から3000種以上が集う、ワイルドフラワー・フェスティバルもお見逃しなく!
 毎年9月の1カ月間、花の祭典が繰り広げられます。   【西オーストラリア政府観光局HP】
     *
 これで今回のツアーは終了し、帰国のフライトまでの時間を利用して,パース市内でショッピング・タイムを
 取ることになりました。
 昨晩に案内されたスーバーを中心に,T麻氏に案内されながら商店街でショッピングを楽しみました。
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 空港へ向かうバス車中で,添乗員のTさんから感謝の言葉があり,次いでガイドのT麻氏からも。
 空港へ到着すると,ツアーの間我々を安全運転で案内してくれた Mr.アンドリューに感謝し、握手して
 別れました。
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 遅くなった昼食は、スーバーで購入した『のり巻き』とラウンジの飲物,ケーキなどで済ます。
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 シンガポールまでのフライトは ‘ SQ215便・B777-200 ’。画像は離陸直後のパース付近の空撮です。
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 夕食は 〈カナッベ〉 の 〈チキンと牛肉のシンガポール風サテー〉 から始まりました。
 往路での子羊が牛肉に変っていました。
 〈前菜〉 は 〈シーフードサラダ〉。〈メインコース〉 は 〈オリエンタル・ポークと混ぜご飯〉。 
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 〈デザート〉 は 〈アイスクリーム〉、〈フルーツ〉 は季節の果物。
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 その他、パン、チーズなどが用意されており、最後に紅茶が出されました。
 何故か食欲が無く,メインコースは殆ど残し,チーズもケーキも断りました。
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 食事後、8時30分から機内消灯となり、暫時眠ることに……。
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 22時35分、シンガポール空港着,
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 23時55分、SQ 638便に乗り継ぎ。搭乗後,直ちに寝ることに……。
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 9.30. ホテル発 → 10.00. ワイヤレスヒル 10.45. → 11.00. キングスパーク(2016 ワイルドフラワー・
 フェスティバル)12.10. → 12.20. パース市内(ショッピング)13.35. → 14.10. パース空港 (昼食・ラウンジ)
 17.10. SQ 214便(B777-200)→ 22.35. シンガポール空港 … 23.55.SQ638便 →
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平成28年9月25日(日)曇
 空路は揺れが激しい一夜を過し、成田空港に無事到着しました。
 機内での朝食に 〈にぎり寿司〉が出たのには驚きました。
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 8.00. 成田空港着

西オーストラリア花紀行 3

2016-10-17 22:06:20 | 旅行記
平成28年9月21日(水)快晴 (走行距離 430km)

 今朝も快晴、部屋付近に[ギンカモメ]が数羽動き回っています。
 日の出に間に合いませんでしたが,とりあえず海岸へ出てカメラに収めました。
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 朝食はホテル・レストランでバイキング・スタイル。内容は定番料理。
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 7時45分からの『イルカの餌付けショー』のため海岸へ行くと,既に多くの観光客が待っていました。
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 やがてガイドが来て,餌付けのことなど説明を始めましたが,肝心のイルカは遠くに姿を見せているものの、
 中々海岸へは近寄って来ません。
 そのガイドを乗せた船がイルカを呼び寄せるためか、イルカの出没している付近を航行していますが、思うよう
 にはならないようです。
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 時間が経つにつれ、イルカの餌付け見物を断念した方々が帰り始めました。
 桟橋で小生の隣にいた方が,ウミガメを見たと云ってスマホの映像を見せてくれました。
 これは迂闊でした。イルカばかりに気をとられ,目の下にいるウミガメには気が付きませんでした。
     *
モンキー・マイア Monkey Mia(世界遺産シャークベイ)
 シャークベイに突き出した半島に位置し、野生のイルカに餌付けできることでも有名な人気の観光スポット。
 ドルフィンリゾート前の砂浜には、野生のバンドウイルカが毎日遊びにやってきます。
 レンジャーの指示のもと、観光客も直接イルカにエサを与えることができます。
                     【西オーストラリア観光局HP】      
    *
 やがて9時の『ジュゴン・クルーズ』の出発時間となり,クルーズ船に乗り込みました。
 乗船したのは我々グループの15人ほどでした。
 出航前の船長の説明では,イルカの他ジュゴン、タートル,クジラ,それにシャークなどが見られるとのこと
 で、大いに期待することになりました。
 出航して間もなく,早速3頭のイルカが船の周囲を泳ぎ回り始めたので,我々も船首でその姿を追うことになり
 ました。
 その後も次々にイルカが出て来ましたが、どうもカメラに収めるタイミングが難しく、良い画像が撮れませんで
 した。
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     *
 イルカを楽しんだ後,ジュゴンの生息するという場所へ移動しましたが,なかなか姿を見せてくれません。 
 その先にバンドウイルカが2頭現われると,その奥には[コシグロペリカン]や[ギンカモメ]、[ウミウ]
 などの群れがいて、盛んに潜水を繰り返しています。どうやら海中に魚群がいるようです。
 頭上では3羽の[オーストラリア・ミヤコドリ]が飛翔する姿を見せてくれました。
 これらが『ジュゴン』の代役を務めてくれたのかも知れません。
     *

     *
 結局、目玉の『ジュゴン』が見られず,空しい気持で桟橋に戻りましたが、船長の話では海水温が低いので出
 なかったとのことでした。
 今日の海水温は16℃、通常ジュゴンは17℃ から18℃ の温度を好むようで、今日の海水温は冷たかったので
 しょうか ?
 その他のクジラやシャークも姿を見せてくれず、残念なクルーズとなりました。
     *
世界一のジュゴン生息国
 人魚のモデルにもなったというジュゴン。オーストラリアでは昔から海浜に済むアボリジニたちが食料として
 ジュゴンを獲っていました。
 つまり、ジュゴンは決して珍しい動物ではなかったということです。
 現在では国際保護動物に指定されています。
 このモンキー マイアがあるシャークベイ海域では、一海域で棲むジュゴンの数が世界で最も多い場所で、実に
 一万頭余りがいると云われています。          【ツアー資料】より
     *
 上陸して分かったことは,9時10分から35分ころまで『イルカ』が海岸に来ていたとのことでした。
 我々には、今日はツイていない日だったようです。
 【参考】オーストラリア政府観光局 H.P.の写真
         *
        
         *
 なおこの海岸で[アカエリシロチドリ]や[ミナミクロヒメウ]が見られた他、海上での[オーストラリア
 ミヤコドリ]、[マミジロウ]の画像を載せることにします。   *画像は『鳥遍路写真館』より。
     *

     *
 10時30分モンキーマイアを出発。
     *

     *
 今日の昼食は,バスで30分ほどの海岸通にある『Old Pearler』で、早めに摂ることになりました。
 前菜,チキンフライ,デザートにアイスクリームとチーズケーキ、紅茶でした。昨日の昼食とは大違い !
     *

     *
 レストラン前の通りを挟んだ綺麗なビーチでは、幼児を連れた家族が,水浴びをしていましたが、
 一番下の女の子が特に可愛らしく、皆さんのカメラが集中していました。
     *

     *
 午後からはパースへと南下をすることになり、今日の宿泊地、ジェラルトンへの長距離移動となりました。
 そろそろ長旅に疲れが出始めたか,大半の方はお休みになっています。
     *
 最初のトイレ休憩所の目の前には、地下から水を汲み上げる風車がクルクル回っていました。
 また、大きな鳥小屋があり,そこにはインコ類が10羽ほど入れられていましたが,目立ったのは[オカメイン
 コ]
でした。
 オカメインコは名前に「インコ」とありますが、インコではなくオウム目オウム科に属する小型のオウムとのこ
 とでした。
     *

     *
 次いで30分ほど走ってガソリン補給とトイレ休憩を兼ねて止まったのは,昨日と同じ『ビラボン・ロードハウ
 ス』
Billabong Roadhouse でした。(画像は上右)
     *
 さらに走り続け3回目のトイレ休憩は『ノーザンプトン』Northamptonでした。
 ここの広場では、アボリジニの子供たちがラグビーをして遊んでいました。
 また、ここでも『モモイロインコ』が姿をみせてくれました。
    *
 そして夕日が沈む少し前に,『ジェラルトン』Geraldton のヨットハーバーに面した雰囲気の良い
 『Skeeta's』で夕食となりました。
 折から夕日が差し込み,小生の座席ではまともに光を受けて眩しいので,テーブルから離れて座っていると,
 ウェイトレスがサングラスを持つて来てくれました。これには感謝 !
     *

     *
 このレストランは新鮮なシーフードが目玉で,先ず出て来たのは『イカのリング揚げ』、長いバスの旅ですっか
 り渇いた喉に生ビールを流し込みながら、美味しく頂きました。
 次いで『海鮮シチュー』、『メレンゲデザート』そして『紅茶』と満足の夕食でした。
     *

     *

     *
 そこから20分ほどで宿泊先の『イビス スタイルズ ジェラルトン』Ibis Styles Geralton に到着。
 今晩も空には南十字星が……。
 部屋はベットが3、台所付きと昨日と同じ内容の部屋でした。
     *
 7.50. イルカの餌付けショー 9.00. ジュゴンクルーズ 10.10. … 10.30. モンキー・マイア → 11.00. 昼食
 (オールド レストラン)12.25. → 13.50. トイレ休憩 14.05. → 14.40. トイレ休憩(ビラボング)14.50. →
 16.45. トイレ休憩(ノーザンプトン)17.05. → 17.50. 夕食(スキータス)19.20. →
 19.40. イビス スタイルズ ジェラルトン 泊  13号室
     *
イビス スタイルズ ジェラルトンibis Styles Geraldton
 市内中心部のはずれに位置し、バタビア海岸の美しい白砂のビーチからわずか100mのロケーションです。
  8月~12月まで、有名な「野生の花のじゅうたん」の景色を楽しめます。 【ホテルH.P】
     *
ジェラルトン Geraldton
 オーストラリア・西オーストラリア州の港湾都市。中西部地域に属し、州都パースから北に約 420kmの
 距離にある。人口は約35,000人で、州第5位。
 17世紀から18世紀、約60km沖合のアブロホス諸島はしばしば船の遭難箇所として航海者に知られていた。
 初めてこの周辺の土地を探検したのは、イギリス軍人ジョージ・グレイであり、1839年のことであった。
 そのおよそ10年後、オーストラリア人探検家オーガスタス・グレゴリーがこの地を踏査し、マーチソン川沿
 いに鉛の鉱脈を発見した。
 1850年、鉛をはじめとした鉱物資源を積み出す港として町と港湾が建設され、当時の西オーストラリア州
 総督チャールズ・フィッツジェラルドにちなみジェラルトンと名付けられた。 
                           【西オーストラリア観光局HP】
     * 

平成28年9月22日(木)晴後曇、俄雨 (走行距離 420km )
 今日は出発時間が早いので,4時半に起床。朝露の光る朝,冷え込んで寒い。
 朝食のため外へ出ると,鳥たちの囀りが響いています。
 画像は,泊まった部屋の脇に植えられていた、ボトルブラシの樹などです。
     *

     *
 朝食は定番,炒り卵,ソーセージ,煮豆,炒飯、フルーツ,オレンジジュース,牛乳、コーヒーに食パンで満足
     *
 今日の出発は7時半と早め。晴れてはいるが雲が多いので、これからどうなるか気掛りです。
 ジェラルトンからバースへは『ブランド・ハイウエイ』、インド洋沿岸の通称オーシャン・ロードを南下する。
 車窓右手は青い海,白い浜,ツツジのような植木の坊主頭に白い花が咲いている風景が続く。
 このような景観が長時間続いていると,いささか飽きてきます。
 時折、道路沿いに咲く黄色の花が続く。これも長いと見飽きてくる。もう少し色の変化が欲しいのは贅沢な
 願いなのでしょうか ?
     *
 バスのガソリン補給に合わせて,トイレ休憩。ここでは陽光が眩しい。
 そこに樹齢300年以上と思われるユーカリの樹がありました。根元から直ぐに4本の幹が出ています。
 その樹の中程に頭が黒、胸が汚白色のハトくらいの大きさの鳥が止まりましたが、残念ながら種類は不明。
 画像は、ロード・ショップの外観と店舗内の様子です。
     *

     *
 その周囲で見たワールド・フラワーは、ミルクメイツ(白・右端)ユリ科、ブルカルディア属、他です。
     *

     *
 ホテルから1時間半ほどで約 2,000種類ものワイルド・フラワーが見られると云う『ウェスタン・フローラ』
 に到着。
 入口でガイドのサンドラさんがお出迎え。
 早速,広大な園内に入りましたが,猛烈な小バエの数に悩まされながらの見学に、いささか集中力に欠けること
 になりました。
     *

     * 
 小さな花々や所々にある樹木の解説がありましたが、ここでは期待していた広大な土地を覆うばかりの花園が
 見られなかったのは残念でした。
     *
 ここでTさんがリストしてくれた花々は次のとおり。
 ブディコディア、ナチュラルピアー,フリップトダメイン,ゴールデンバターキャップ、カシュレイナ,
 トリアナ,ティーツリー,フェザーフラワーなど。
     *
 ゴールデンロングヘッド(黄・左),ボトルブラシ(赤・左 2),スモークブッシュ(白・右 2),
 フリンジドリリー(紫・右)。
     *

     *
 キャッツポー(橙・左)、など。
     *

     *
 ゴールデンロングヘッド(黄・左),メラルーカ(ピンク・左 2)、など。
     *

     *
 トリガープラント(白・左)、エイコーンパンクシア(黄・左 2)、など。
     *

     *  
 ダンピエラ(紫・左)、カウスリップオーキッド(黄・右 2),など。
     *

     *
 最後に視聴室で顕微鏡を使って『トリガープラント』、『スモークブッシュ』、『ジェラルトンワックス』、
 などを観察しました。
     *
 敷地内にはカンガルーの餌場があり、ここへよく遊びに来るとのことでしたが,今日は残念ながら会うことは
 できませんでした。
     *
 ウェスタン・フローラから1時間半ほどで『レシュール・国立公園』 Lesueur National Park に到着。
 傾斜地に付けられた道路から外れて、土が靴に着かないよう注意しながらの花の観察です。
 ここでも広大な大地を彩る単一種類の花園は無く,小さな花々を探しての散策となりました。
     *
レシュール国立公園 Lesueur National Park
 約900種類の植物が自生する保護地域で、ジュリアンベイの東に広がっている国立公園です。
 この一帯にしかないレシュール・サザンクロスのほか、ロードサイドに咲く赤紫のハケアや野生のランなど、
 気に入った場所に寄り道しながらのドライブが楽しいエリアです。 【西オーストラリア観光局HP】
     *

     *
 Tさんの記録では,シルキーリーブド・ブラッドフラワー(赤)、スナイピー・シナフィア(黄)、
 ブロールーブド・スワイル(青)など。
     * 
 ジェラルトン・ワックス(赤・左),ブート・リーブド・ダビージア(橙・左 2)、
 マット・コットンヘッド(星形・黄・右 2)、ほか。
     *

     *
 レシュア・サウザンクロス(緑・ピンク)、ピンクッション・コーンフラワー(ピンク)、ほか。
     *

     *
 ミルクメイツ(白・左)、チティック(橙)、ほか。
     *

     *

     *
 花のような『蛾』(右端)がいるのを見付けました。
     *

     *
 これで今日のワイルド・フラワーの見物は終わり、昼食場所へ行く頃から雲が多くなり,なにやら雨模様に
 なってきました。午後に予定のピナクルズの見学が問題になりそうです。
 その途中,左車窓に『カンガルー』が2頭、同じ方向に走っているのが見られました。
     *
 昼食は『セルバンテス・ピナクルズ・レストラン』Cervantis Pinnacles Restran で。
 同席のHさんが注文された瓶ビールのレーベルに『エミュー』の絵があり,そのレーベルが欲しくなり,
 小生も注文。早速レーベルを剥がしました。ビールの味はどうだったのでしょうか ?
 食事は,生野菜の前菜,メインはバーベキュープレート 、それに紅茶でした。
 また、レストランの周辺には、ケープウィード(黄・右)の花が沢山みられました。
     *

     *

     *
 雨は『ナンバン国立公園』内にある『ピナクルズ』に到着する頃には小降りになってきました。
 駐車場から展望台までは10分ほどということで、レインウエアを着て歩くことにしました。
 舗装された道を進むと,小さなピナクルが顔を出すようになりました。
 展望台に着くと,茶色の台地に林立するピナクルは、まさに奇観、ここまで来られて良かった。
     *

     *
 ここで2度目の集合写真を撮り、その後は自由時間となりました。
 緩い坂を下り,車の通る道を渡って,正面に見えたピナクル群の入口へ入ることにしました。
 その奥には数多くの形のピナクルがあり,その近くへと誘い込まれるようです。しかし帰りのことを思うと
 あまり遠くまで行くことも出来ず、何枚かカメラに収めて引き上げることにしました。
     *

     *

     *
 それでも当初心配していたほど歩かずに見られたことで,ほぼ満足することができました。
     *
 『ナンバン国立公園』は、ワイルド・フラワーでも有名な場所とのこと、Tさんが
 イエロー・テイ ルフラワー(黄・左)や、クレマチス(白・右)を見付けてくれました。
     *

     *
ナンバン国立公園 Nambung National Park
 原生林が風化した後の石灰層により、奇岩が林立するように見えるピナクルズ The Pinnaclesがある。
 “荒野の墓標”と呼ばれる奇岩群。ブランド・ハイウェイの途中にあり、人気の観光スポットになっています。
 太古の昔に,海浜に根を張った原生林の名残で,大地の風化により石灰層だけが残つたもの。
 ピナクルズとは「尖塔」という意味です。
 大きなもので4mもの高さを持つ数千本ものピナクルズが,黄色い砂の上に聳えたっています。
 遠くにはインド洋も眺めることができました。        【ツアー資料】
     *
 バスは30分ほど走ってMr.アンドリューが、グラスツリー(緑)が沢山ある場所でカメラ・ストップしてくれま
 した。
 グラスツリーは、100年で30cm 、1年で3mm 成長するとのこと,目の前にあるグラスツリーは、約 500年 〜
 800年という計算になるようです。
     *
          
     *
 その後トイレ休憩で『モーレ・リバー』Moore River へ。
 ここは河口付近の景勝地とあって、瀟洒な住宅が建ち並んでいました。
 その河口では、[マミジロカルガモ]が飛び立ち,[コシグロペリカン]や[ミナミクロヒメウ]、
 [ギンカモメ]などが見られました。
     *

     *

   【上段と下段左の画像は遍路写真館より】
     *
 これで今日の観光は終わり,一路初日の『パース』へ戻ることになりました。
 雨は降ったり止んだりしていましたが,夕刻近く巨大な虹が地上部分のみ見えるという、これまた奇観を眺める
 ことができました。
     *
 バスは7時前に『クオリティ・ホテル』Quality Hotel Ambaasador Perth に到着。
 夕食はホテルレストランで。
 前菜は生野菜,メインは鮭のグリル,デザートはアイスクリーム,そして紅茶,飲物はワイン。
     *

     *
 部屋に戻り,久し振りの浴槽に浸かりました。
     *
 7.30. ホテル発 → 8.15. トイレ休憩 8.30. → 9.10. ウエスタン・フローラ 10.15. → 11.40. レシュール国立公園
 12.35. → 13.20. セルバンテス・ピナクルズ・ホテルレストラン 14.20. → 14.40. ナンバン国立公園・ピナクルズ
 15.40. → 16.05. グラスツリー 16.15. → 17.05. トイレ休憩(モーレ・リバー)17.20. →
 18.40. クオリティ・ホテル 泊 312号室

西オーストラリア花紀行 2

2016-10-16 11:37:35 | 旅行記
平成28年9月19日(月)晴,一時曇 走行距離 420km
 今朝も青空が広がっている。ただし風が強い。気温6℃。
 朝食前、部屋付近の鳥見、モーテル2階の廂に[ツバメ]が出入りしている。子育中のようだ。
 [オウム]が飛び回っているが,樹には長く止まっていないので、種類の確認が出来ない。
 その他[ツチスドリ]、[カラス]など。
     *

     *
 朝食は定番スタイルで,牛乳が美味しい。
     *
 出発までの時間、モーテル入口付近にある『エバーラスティング』の花を見に行くと,太陽が当たらないため
 花が開いていない。南アフリカでの『ナマクワランドディジー』もそうだったことを思い出す。
     *

     *
 今日のバスの座席は最前部ということで,ワールドフラワー道路(ムレワーウービンロード)の走行シーンを
 撮るために前から2番目の席に座る。
     *
       
     *
チャップマンバレーロード(ユナ)街道
 パースから北へ、ユナまで続く約450kmの街道。
 北部のモラワやムレワの町近郊では、辺り一面がピンクや白に染まった一面エバーラスティングの景色が素晴
 らしいことで有名です。可愛らしいエバーラスティングの群生が期待できます!
                               【西オーストラリア観光局HP】
      *
 8時出発したバスは早朝の雰囲気の中、先ず『バンティン・ロック・トレイル』Buntain Rock Trail へ。
 バスは狭い未舗装の道を枝にぶつかりながら駐車場へ。ここにはキャンピングカーが多く止まっている。
 ここは目玉の一つ『リース・レシュノルティア』の群生を求めて来ましたが,ありませんでした。
 Tさんのガイドがイヤホーンを通して良く聞こえる。ここへは2度目のことながら、良く勉強をしているよう
 でした。
 そのTさんが、次々に可憐な花を見付けて、興奮する声に励まされながら引き返し地点まで行きました。
 花の名前は記憶できませんが,ここでも取り敢えずカメラに収めることにしました。
     *
 コーンフラワー(青・下図左 2)、ホワイト・キャンドル(白・下図右 2)。
     * 

     *
 トリガープラント、ボトルブラシ(赤)、キャンプファー・マートル(白)、など。
     *

     *
 ワックス・フラワー(赤・下図左)、トリガープラント(ピンク・左 2)など。
     *

     *

     *
 次の地点へ行く前に小さな町『バウンテン』Buntain でトイレ休憩。タウンホールのトイレ,小さな町でした  が、学校や農業用の水道がありました。
     *
 1時間ほど走って,2回目のトイレ休憩は『ペレンジョリ』Perenjori
 ここで珍しい『カンガルーポ』(西オーストラリア州の州花)の花を見ることができました。
 またここの旅行案内所で、アンドリュー氏とTさんは『リース・レシュノルティ』の情報を聞くことができま
 した。
     *

     *
 その情報により10分ほどの『ボウガダ・ロード』Bowgada Road に到着。ここにはキャンピング・カー
 はあまり来ていないようでした。
 バスを止めた少し小高い場所に話題の『リース・レシュノルティア』クサトベラ科、レシュノルティア属
 が所狭しと並んでいます。
 我々グループの他に見物客が少なく,皆さんは感嘆の声を挙げながら思い思いの場所でカメラを向けています。
 環状に花を咲かせるこの花は,西オーストラリアでも,この周辺にしか生息していないとのことです。
 それではここで色々な形の花をたっぷりと載せることにします。
     *

     *
 まさに不思議な花だ。大きさは大小様々だが,中心部に緑の茎の部分があり、その外側に白やピンク、
 赤などの小さな花を咲かせています。まさに『リース』の名に相応しい花です。
     *

     *
 リース一つの花が多いが,中には二つ繋がっているもの,三つののものなど、円い形のものが大半ですが,
 ハート型やひょうたん型のものもあります。
     *

     *
 少し離れた場所では、他の花々の間に点々と咲いているのも見られました。
     *

     *
 今ツアー最大の目的である花が数多く見られたのも、偶然にも気象条件が良かったことと,Mr.アンドリュー
 とTさんの情報収集の努力があったことに感謝する。 
     *

     *
 続いて『ネイチャー・ボウガダ・リザーブ・トレイル』Nature Bowgada Reserve Trail で3回目のワイルド・
 フラワー観賞となりましたが,先程の興奮が覚めやらず,集中しての観察ができませんでしたが,
 ここでも次々と新しい花を見ることができました。
 案内板とフリンジド・リリー(紫)、フランネル・ブッシュ(紫)。
     *

     *
 ワトル(黄・左端)、ゴールデン・ロングヘッド(黄・左 2)、他。
     *


     *

     *
 皆さんの注目を集めたのは[モモイロインコ]のワイルド・バードでした。ピンク色と灰色の上品な姿で,
 ポージングを決めていました。
     *

     *
 昼食は『モラワ』Mullewaでピクニック・ランチ。
 サンドイッチとりんご、チョコレートにパンケーキという内容でした。
     *

     *
 『モラワ』の町と花壇にあったカンガルーポ(赤と緑)と、パンクシア(橙)。  
     *

     *
 その他の花はブラック・カンガルーポ(黒茶・左端)などが見られました。
     *

     *
 午後のフラワー散策は『カンナ ダム』Canna Dam 。
 観賞の妨げになったのは無数の〈小蠅〉、虫除けシートを貼りましたが,あまり効果はありませんでした。
 フランネル・ブッシュ、チョコレート・リリーの他、ここの花の絨毯が一番綺麗でした。
      *

     *

     *

     *
 ノデング・チョコレート・リリー(紫・左・2) とフリンジド・リリー(左・3)。  
     *

     *

     *
 大規模なワイルド・フラワーの絨毯に満足して,『ムレワ』Mullewa でトイレ休憩。
 ちょうどアボリジニの子供たちが学校帰りの時間でした。
     *
 今日の最後は『ピンク・ハット・ラグーン』へ2時間ほどのドライブ。
 車内は目的のワイルド・フラワーを見られたこともあって,満足感と安堵感からか大半はお休みになっている。    
 問題は天候でしだが,幸いにも雲が無くなり,イチゴミルクのようなピンク色のラグーンが見えてくる。
 バスは海岸まで降りられる地点で止まり,全員を下ろして駐車場へ。
 皆さんは,海岸へ降りて行きましたが,小生は帰りの坂を上がることがきついので,道路上から眺めることに
 しました。
 太陽が大分傾きかけているので,ラグーンの色がピンクから次第に色が褪せてきました。太陽光が無いと色が
 出ないことがが分かりました。不思議な自然現象を見ることができました。
     *
ピンク・ハット・ラグーン
 パースから北に約500kmの場所に位置するインド洋沿岸の知られざる塩湖、ハット・ラグーン。
 通称、ピンク・ラグーンとも呼ばれます。
 その名の通り、天候によっていちごミルクのようなピンク色に見える湖です。
 塩分の濃い水でも生息できるドナリエラという藻の一種が、体内でベータ・カロチンという赤い物質を作る為
 に、湖面がピンク色に見えるそうです。
 また、ハットという名前は湖に流れ込むハット・リバーという川の名前に由来しています。
                           【西オーストラリア観光局HP】
     *

     *

     *
 道路の反対側には湖があり、こちらには[カモ類]の群れが見られましたが,種類の判別はできませんでした。
     *
 バスはインド洋に沈む太陽を見るために、トイレ休憩を兼ねた場所へ。
 ただし少しばかり時間が早かったので,水平線に沈む太陽は見ることができませんでした。
     *

     *
 また、海岸で見られた花を載せてみました。
     *

     *
 かくして長い、しかし充実した一日を終え,今日の宿『ベスト ウェスタン カルバリ エッジ リゾート』
 Best Western Kalbarri Edge Resort に暗くなって到着しました。
     *
 夕食はホテルのレストランで、サラダ,サーモン,イチゴシャーベットという内容でした。
 食後,南十字星観賞。
     * 

     *
 8.00.ホテル発 → 8.30.バウンテン・ロック・トレイル 9.05. → 9.15.バウンテン(トイレ休憩)9.30. →
 10.15.ペレンジョリ(トイレ休憩)10.40. → 10.50. ボウガダ・ロード 11.30. →
 11.40.ネイチャー ボウガダ リザーブ トレイル 12.00. → 12.10.モラワ(昼食)13.20. →13.50.カンナ・ダム
 14.25. → 15.10. モラワ(トイレ休憩)15.25. → 17.20. ピンク・ハット・ラグーン 17.40. →
 17.45.インド洋夕日観賞(トイレ休憩)18.05. → 18.55. ベストウエスタン・カルバリー・エッジ・リゾート 泊
     *
ベストウェスタン・カルバリー・エッジ・リゾート
 カルバリーの中心部に位置するホテル。敷地内には赤茶屋根を配した建物が複数たたずんでいる。
 アイボリーやベージュのファブリックをあしらった客室は採光がよく、スタイリッシュにまとめられている。
    *

平成28年9月 20日(火)快晴 走行距離 380km
 カーテンを開けると快晴の空,今日も美しい花々が期待できそうだ。
     *

     *
 朝食は定番、フルーツに西瓜が出されていたのに驚く。春始まったばかりなのに、それも甘く美味しい。
     *  
カルバリーKalbarri
 パースから北へ 586kmにある町カルバリー。外国人観光客のみならず地元オージーたちにも人気のリゾート
 スポット。
 人口がわずか 1500人の小さな町ですが、ロッククライミング、カヌー、トレッキングなどのアドベンチャー
 が楽しめます。                       【西オーストラリア観光局HP】
     *
 今日の最初の観光は『カルバリー国立公園』へ。
 朝から風があったが,最初の海岸崖のある板道路『ナチュラル・ブリッジ』でのフラワー・ウォッチングでは、
 インド洋からの風がまともに吹き付けて寒いくらいだ。
     *

     *
 この厳しい環境の中にも可愛らしい花々が見られる。
 また、海岸崖には『ツバメ』が子育中のようで,盛んに出入りしている。
     *

     *
 昇り降りの板道路の途中で足が止まり,その先へ行くことを断念して出発点へ戻り、その付近の花々を見る。
     *

    *
 ワックス・フラワー(白・左)、ダンピエラ(紫・左 2)、など。
     *

     *
カルバリー国立公園
 多くの観光客を魅了するスポットのひとつが「カルバリー国立公園」。
 100万年以上の歳月が生み出したZベントといわれる岩の岸壁。その岩肌に見える幾層にも重なった地層は迫力
 そのもの。
 岩壁の頂上が突き出ている「ホークスヘッド」からはカルバリー国立公園が一望でき、眼下に広がる渓谷の景色
 には圧倒されるほどですが、そこを流れるマーチソン川の岸辺にはカンガルーが現れるなど自然の壮大さと優し
 さとがミックスされています。                【西オーストラリア観光局HP】
     *
 次いで内陸部の『ザ・ループ』へ。
 バスは台地状の広大な低い樹々のある地帯を進む。白い穂先のある円い形の植物(スモーク・ブッシュ)が目立
 つ場所で停車。その藪の中に入り,新しい花々を探す。
 紫、赤,紅,黄、白と、Tさんが次々に説明するが、とてもその名前は覚えられない。只管カメラに収めて後日
 じっくりと調べることにする。
     *
 スモークブッシュ(白・左 2)など。
     *

     *
 スモーク・ブッシュ(白・左)が目立つ、ピンク・スターフラワー(ピンク・中)、ティンセル・リリー
 (紫・右)。
     *

      *
 赤茶色の土や岩が造り出す台地の絶景が見渡せる場所,全長 600mに亘るマーティンソン川を一望する。
 ここで集合写真を撮る。皆さんのお気遣いもあって真ん中へ。 
      *
 Tさんのリストには、ワイルド・ローズ(赤)、フリンジド・ワックスフラワー(ピンク)、ホワイト・
 グッデナ(白)、スティブ・ウィスティンジア(白)、ファイヤー・ブッシュ(紫)、ナチュラル・ピアー
 (緑)、スティング・ウッド(黄)、クラステァード・コーンフラワー(白)などがありました。
     *

     *
 ここでも円筒形の花を咲かしている『ピンクポーカーズ』が目立っていました。
     *

     *

     * 
  
     *
 ワックス・フラワー(白・左)、パンクシア(黄・左 2)、サンドボトルブラシ(赤・右)、
 ピンク・スターフラワー(ピンク・右 2)。
     *

     *
 カルバリー国立公園を後にして,トイレ休憩に向かう途中,車窓右手に『エミュー』が見えました。
 それにしても期待していた野生動物に会うことが少ない。
     *
      
     *
 2回目のトイレ休憩は、ガソリン補給を兼ねて『ビラボン・ロードハウス』Billabong Roadhause 。
 暑さのためシャーベットを購入。
 駐車場の脇の樹に『キンカチョウ』(スズメ目カエデチョウ科)の♂♀を見ました。
     *

     * 
 やっと昼食場所の『ハメリンプール』Hamelin Pool のTea Room に着いたのは,午後3時になっていました。
 食事は,トマト・スープ,白身魚のフライ,デザートはアップルパイとアイスクリームでした。
 ただ食事場所の壁は、ハメリンプールらしく貝で造られていましたが,屋根はトタンで所々穴が空いており、
 薄暗いので食べ物を食べる場所としては相応しくありませんでした。
     *
    
     *

     *
 食後の観光は,ワイルド・フラワーから離れて,『ストロマトライト』の見物となりました。
 ここでは,同行した H 氏が説明して下さいました。
 地球上で最も原始的な生物の一つである『シアン・バクテリア』によて造られている層状の塊で、
 ◎1. 日中活動し,光合成により酸素を発声させている。
 ◎2. 夜は光合成が停止して,粘液で堆積物を固定させる。
 ◎3. この繰り返しで1年に0.3mm 〜 0.5 mm ほど成長している。
     *

     *

     *
ノーザン・エクスプローラー街道
 世界遺産シャークベイのモンキー・マイア、ハメリンプールのストロマトライトなど、地球の育む美しい自然に
 出会えます。
 カルバリ国立公園付近では、赤土に覆われた大地に咲く色鮮やかなワイルドフラワーが満喫できます。
 主に見られるワイルドフラワー ベストシーズン、ドンキー・ビーやカウスリップなどの野生ラン。
 バンクシア、グレビリア、カンガルー・ポー、フェザー・フラワーなど。
     *
ハメリンプール Hamelin Pool(世界遺産シャークベイ)
 ペロン半島の付け根にあり、地球最古の生物と言われているストロマトライトが群生しています。
 シャークベイが世界遺産に登録された最大の理由が、このストロマトライトの存在。35億年前から存
 在する藻の一種で、最初に酸素を作った生物です。わずかに海面から顔を覗かせる、干潮時が見学の狙い目です
                                   【西オーストラリア観光局HP】
     *
 今日の最後の観光は,自然が造り出したという『シェルビーチ』Shell Beach へ。
 悠久の時が創り上げた絶景で,4.000年前から風・気温・海水塩分濃度・湾の浅い地形など様々な要因で形成され
 たという。
 70km に亘って続く白い貝殻のビーチは、深さ10m ほどあるという。
 その海の中へ入った方もおりましたが、少々冷たいようでした。
     *

     *

     *
シェルビーチ Shell Beach (世界遺産シャークベイ)
 小さな花びらのような貝殻で敷き詰められた海岸。110kmにわたって真っ白なビーチが延々と続き、紺碧の海と
 のコントラストが美しい。世界でも2カ所しかない内の1カ所がここ。
 約4000年の月日をかけて10mも貝殻が堆積しています。世界遺産に登録されたシャークベイに位置。
                              【西オーストラリア観光局HP】
    *
 かくして今日の観光を終えてホテルへ向かう途中,サンセットのカメラ・ストップがありました。
 インド洋からの風が冷たく,今日の終りを告げていました。
     *

     *
 今日も暗くなった19時近く宿泊ホテルの『モンキー・マイア・ドルフィン・リゾート』Monkey Mia
  Dolphin Rrsort に到着。海辺に近い13号室に落着く。
     *
 夕食はホテル・レストランで。
 ポテト・スープ,ビーフステーキ(大きい)、デザートはメレンゲ(甘い ! )。
 生ビールで喉を潤し,ステーキに挑戦(?)しましたが、半分ほどでストップ。
     *

     *
 今日は満天の星空,南十字星も天の川も見られました。
     *
 8.00. ホテル → 8.20. カルバリー国立公園・ナチュラル・ブリッジ 9.00. → 9.05. ブッシュ 9.20. →
 9.50. ザ・ループ 10.35. → 10.40. 展望所 11.00. → 12.50. トイレ休憩 13.15. →
 13.40. ビラボン・ロード(トイレ休憩)14.00. → 15.00. 昼食(ハメリンプール・ティールーム)16.10. →
 16.20. ストロマトライト 16.50. → 17.20. シェルビーチ 18.00. → 18.10. サンセット18.20. →
 18.55. モンキー マイア ドルフィン リゾート(泊)13号室
     *
モンキーマイア・ドルフィンリゾートMonkey Mia Dolphin Resort
 野生のイルカがビーチに訪れる事として世界的に有名なモンキー マイア ドルフィン リゾート。
 世界遺産に指定されたシャークベイの中にあるこのリゾート内のビーチには、ほぼ毎日ボトルノーズ
 と呼ばれるバンドウイルカイルカが訪れ、世界中からの観光客で賑わっています。
 毎日決まった時間に訪れるわけではありませんので、このリゾート滞在をされるとイルカに会えるチ
 ャンスは更に増えます。            【モンキー マイア ドルフィン リゾートH.P】
     *  

西オーストラリア花紀行 1

2016-10-14 11:30:04 | 旅行記
平成28年9月17日(土
 かねてから『世界四大花園』の一つ『西オーストラリア』行のためツアー各社を検討した結果、評判の良い
 『シンガポール航空』を利用し、その日のうちに現地に着くという利点から『ユーラシア旅行社』の
 『西オーストラリア周遊とワイルドフラワー観賞の旅』に参加することにしました。
     *
 シンガポール航空SQ637便に搭乗すると、早速『シャンパンまたはオレンジジュース』のウェルカムドリ
 ンクが運ばれてきました。
 客室乗務員は、男女ともに美形が揃っており、特に女性は民族衣装が彩りを添えていました。
     *

     *
シンガポール航空
 英スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スターエアラ
 インズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。
 シンガポールを代表する大企業の一つで、チャンギ国際空港をハブ空港とするシンガポールの「フラッグキャ
 リア」である。 またアジアのみならず世界でも有数の規模を持つ航空会社でもある。
 シンガポール本国への航空需要はそれほど多くないことから、乗り継ぎ客(特にヨーロッパとオーストラリア
 やニュージーランドを結ぶカンガルールートの利用者)を重視した路線設定を行っている。【Wikipedia】より
     *
 この日は大型台風16号の影響が心配されていましたが、航路から離れていたため、遠くそれらしき雲の塊を見
 た程度で済みました。
 離陸後の昼食は、先ず〈カナッペ〉として〈チキンと子羊のシンガポール風サテー〉が出されました。
 これは玉ねぎ、きゅうり、ピリ辛ピーナッツが添えられていました。
     *

     *
 〈前菜〉は〈鴨レバーのテリーヌと鴨のコンフィにメシュラム〉にバルサミコ・ドレッシングが。
 〈メインコース〉は〈ちらし寿司〉、洋風ともでも云おうか、日本で味わったものとは異質な感じ、お腹が一杯で
 ご飯は残すことに。 
     *

     *
 〈デザート〉は〈抹茶アイス〉、〈フルーツ〉は季節の果物としてブドウ、リンゴ、バナナ、メロンなどから選ぶこ
 とに。
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 その他、パン、チーズなどが用意されていましたが、最後にコーヒーを飲んで大満足でした。
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 その後もあまり揺れることも無く、7時間のフライトでシンガポール空港に到着。
 1時間半ほどの待ち時間でSQ215便パース行きに乗継ぎました。
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シンガポール・チャンギ空港
 シンガポール・チャンギ国際空港は乗り継ぎ客を重視しており、空港を利用者に快適な空間へと作り替えてき
 た開港当時の1981年には着陸料や駐機料などの航空関係収益が約6割を占めていたが、2009年には店舗賃貸や
 営業許可料などの航空関係外収益が5割を超えるようになった。
 この航空関係外収益の増大によって着陸料や駐機料などを下げてきたことが、一大ハブ空港へと成長してきた
 大きな要因にもなっている。                 【 Wikipedia】より
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 乗継ぎ便が離陸すると、折からの日没時間となり,太陽の沈む様子をしばし見られることになる。
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 夕食のサービスが始まる。
 先ず〈カナッペ〉は成田発便と同じく〈シンガポール風サテー〉、後のご馳走のこともあって今回は一本にする。
 〈前菜〉は〈シーフードサラダ〉。
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 〈メインコース〉は〈サケのグリル〉、ミニトマト,ジャガイモ添え、続けて〈にぎり寿司〉、イクラ,カニ,エビ,
 のり巻きなど、これも洋風でそれなりの味でした。
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 〈デザート〉は〈チョコレートケーキ〉、〈フルーツ〉は果物各種で午前便と同じ内容でした。
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 最後に〈チーズ〉と〈紅茶〉のサービスがあって,少し食べ過ぎの夕食となりました。
 その後は『パース』に着くまでの僅かの時間は,室内灯も消されて寝ることになりました。
 目的地『パース』まで約5時間,日付が変わる頃に到着しました。
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パース空港
 パース空港は、パース市内の東約20kmのベルモント(Belmont)に位置する国際空港。
 パース市内より車で20-30分程度で、12社の国際線航空会社、5社の国内線航空会社が運行している。
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 入国検査,荷物を受取り、待ち受けたバスでホテルに着いたのは午前1時を回っていました。
 部屋に入り,取り敢えず明日の支度をしてベットへ……。
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 11.10.成田空港発(SQ637便)→ 17.20.シンガポール空港着 … 18.45.シンガポール空港発(SQ215便)
  → 23.55.パース空港着 24.30.(バス)→ 25.00. クオリティ・ホテル(旧アンバサダー)着 805号室泊
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パース(Perth)面積:6,418 km²、人口:1,834,184 人 (2012年)
 パースは、オーストラリア連邦の西オーストラリア州の州都である。
 人口は同州では最大、オーストラリアでは第4の都市である。また、オセアニア有数の世界都市である。
 街は大変美しく「世界で一番美しい都市」と言われることもある。【 Wikipedia】より
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クオリティ・ホテルQuality Hotel Ambassador Perth
 パース中心業務地区の中心部に位置しております。   
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平成28年9月18日(日)晴後曇
 こちらは早春,朝方は涼しく気分が良い。ただ薄いジャンバーを忘れて来たことが悔やまれる。
 ここで[カササギフエガラス]の飛翔する姿を見る。  【画像は鳥遍路写真館より】
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 朝食はバイキング・スタイル、べーコン,ソーセージ,炒り卵、豆の煮物,目玉焼きや、フルーツ,ジュース
 コーヒー、牛乳・ヨーグルトなどで満足。
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 昨晩、いや日付が変わったばかりに到着したので,出発は9時でしたが,眠気は消えません。
 今日からいよいよ『ワイルド・フラワー観賞の旅』が始まるのだ。
 日曜日とあって、市内の車の往来は少ない。
 時間とともに太陽の当たる方の窓では,カーテンを閉めるほど気温が高くなる。
 添乗員のTさんの現地情報によると,今年の『ワイルド・フラワー』は、この10年間で一番の咲き方で,現地
 の方々も喜んでいるとのこと,何よりの話で期待が大いに膨らむ。
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 さまざまな自然環境に自生する野生の花の総称をワイルドフラワーと呼びます。
 西オーストラリア州は、『ワイルドフラワーの州』(wildflower State)と呼ばれるくらい多種多様な花々で溢
 れています。その種類はなんと1万2000種!そしてその約8割が固有種といわれています。
 広大な大地に咲き乱れる花々は7月上旬に北から咲き始め、次第に南下し、12月中旬まで約5カ月間楽しめます                                  【西オーストラリア州HPより】
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 今日から『ワイルドフラワー街道』(正式名称は、マラワ ウービン・ロード)を北上し,目星い花のある場所
 でバスを停めて観賞することになる。
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 西オーストラリア州内には11のワイルドフラワー・トレイル(花街道)があり、場所によって気候帯が異なる
 ため、トレイルごとに違う花が咲き、それぞれに特徴があって楽しみは尽きません。
 北のコールシーム国立公園エリアでは、エバーラスティングが大地を覆う花の絨毯が出現します。
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ワイルドフラワー街道(マラワ〜ウービン・ロード Mullewa〜Wubin Road)
 パースの北に位置するウービンからマラワに至るルートで、最もワイルドフラワーが多い道として知られてい
 ます。
 ピンク、黄色、白のエバーラスティングなどが、大地を染めるように群生しているのが特徴です。
 フェザー・フラワー、リース・フラワー、ブラック・カンガルー・ポーなど珍しい花も。
 ロードサイドに咲き誇る花は、美しさだけなく、種類の多さでも際立っています。
                           【西オーストラリア州HPより】
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 バスが1時間ほど走ると車窓左手に湖が見え,その中ほどにオーストラリアの国鳥といわれる[コクチョウ]
 と[カモ類]がいるのが見えましたが,カモの種類は分かりませんでした。
 続いて道路脇にある水路からは[オーストラリアトキ]3羽が飛び立つのを見ることができました。
                               [画像は鳥遍路写真館などより]
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 ドライバーのMr.アンドリューのお勧めの場所で道端写真ストップの第1回では、ゴールデンギアナフラワーや
 ネイテブウィステリア(下図左端)、オキザリス(右端)などを中心に花の観賞。
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 ケープウィード(黄・左端)ほか。
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 トイレ休憩で立寄った『ビンドン・Bindoon』は、アポリジニへの宣教のため、スペイン牧師が建てた
 という教会が残っている。煉瓦造りのそれは、その場所に相応しくないような立派な建物でした。
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 2回目の道端写真ストップでは、グレンシア、グラスツリー(Mr.アンドリューが持つ左の画像)、
 ブルーレシュノルティア(下右の画像)、スパイダー・オーキッド(右端)などを見ました。
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 3回目の道端写真ストップ。進行左手に広大なキャノーラ畑(セイヨウアブラナ)が展開している。
 人為的な花だが、その広大さに見惚れる。
 ここではホンキーナッツ,ブラットツリー(アボリジニの薬)、アウチブッシュなど。
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 ニューノルシア(New Norcia)の町でトイレ休憩。
 ニュー・ノルシアの町は1846年にアボリジニを改宗させる目的でスペインのベネディクト会修道院に
 よって設立されたので、町にある建物は90%が宗教関連の施設です。
 右の画像はその途中で見たカウズリップス・オーキッドとブルースカイ・オーキッドです。
 この周辺にある林では,青色の[インコ]の飛翔する姿を見ました。
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 バスはここから直角に右折して内陸部に入り,ワンガンヒルズ(Wongan Hills)に着き,ここでランチ
 ボックスによる昼食となりました。
 町の中程にある公園のベンチで、折り詰めの稲荷鮨,唐揚げ、玉子焼、キャベツサラダを戴きました。
 風が強く,日陰にいると寒さを感じるほどでした。
 日曜日とあってか人影も少なく,所々に小さな花をつけた桜の樹が目に付きました。ここは春なのだ。
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 食後、公園内の花、キャッツポー(左2)、エバーラスティング(右2),ワトルなどが見られました。
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 午後は10分ほどで『クリスマス・ロック・ウォーク』に到着。
 ここの藪の中に咲く花々を求めて1時間ほどの散策となりました。
 Tさんの案内で次々に目立つ花々を賞でながら歩きましたが,1時間のウォークでは未だ脚力が伴わず,
 途中で引き返すことに。
 皆さんの帰るのを待つ間,ここでも風が強く,寒さを感じるようになりました。
 ここで出会った花は,ビタークアンドン(赤い実)、ワトリーブッシュ、フリングドワックスフラワ
 ー、コモンファイアーブッシュ、オーバルリーブドマイクロコリス、など。
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 下の画像3番目が『ウエルズ・ダンビエラ』、4番目が『ピンク・ポーカーズ』です。
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 下図左は『クリスマス・ロック・トレイル』の案内図,続いて『ドンキーオーキッド』と『フリンジド・
 リリー』です。
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 トイレ休憩のため再び『ワンゴン』の町へ戻り,今日の宿へとバスを進める。
 車窓から外を眺めていると,時折野鳥の姿が見られましたが,種類の判定は難しい。
 分かり易かったのは,[ツチスドリ]と[オーストラリア セイタカシギ]でした。
                     【画像は鳥遍路写真館より】
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 途中,Mr.アンドリューの勧める『レイノルドソン・リザーブ・トレイル』へ立寄ることになる。
 このトレイルでも総てを歩くことが出来ず,途中から引き返し駐車場付近で待つことになる。
 それにしても,今日だけで数多くの花々を観ることができましたが,とても全部の花の名前は覚えら
 れません。
 Tさんがリストした花は、ヘザーフラワー,ゴールデンマイリヲセプハルス、プリッキイ・ツースブラシュ
 などでした。
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 左端は『フリージア』、右から2番目の画像は『ピンク・フェザーフラワー』、
 右端は『ゴールデン・ロングヘッド』。
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 左端は、ゴールデン・ロングヘッドのアップです。
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 午後から急速に雲が広がり出し,風も強いので寒さが一段と厳しくなる。
 今日の宿泊はダリワリヌ(Dalwallinu)にある『ウィートランド・モーテル』
 ワイルドフラワー街道の途中にホテルは少なく,このダリワリヌではモーテルのみとのこと。
 我々の部屋はTさんの配慮で1階となったが,煉瓦造りの部屋は広く,暖房が効かないので寒い。
 浴槽は無くシャワーのみ,夕食までの時間が無くそのままレストランへ。
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 始めにパン少々とイカのリング揚げが出されたが,その後は間が空いてバイキング・スタイルとなる。
 茹で過ぎのインゲン,人参,ジャガイモにメインは牛肉の煮物,これには全く食欲を無くし、ビールのお代
 わりに赤ワインを飲みながら,メイン料理を少しばかりお腹に入れ、デザートを食べて終わる。
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 9.00.ホテル発 → 10.15. ビンドンヒル(トイレ休憩) 10.30. → 10.35. 道端ストップ 10.45. →
 10.50. 道端ストップ 11.10. → 11.15. 道端ストップ 11.25. → 11.45. ニューノルシア(トイレ休憩)12.00.
 → 12.35. ワンゴンヒルズ(昼食)13.50. → 14.00. クリスマス・ロング・ウォーク 15.10. →
 15.15. ワンゴンヒルズ(トイレ休憩)15.30. → 15.45. レイノルドソン・リザーブ・トレイル 16.15. →
 16.55. ダルワリヌ(ウィーランド・モーテル)泊  3号室
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