おりょうの万葉浴

おりょうの万葉浴展・ ギャラリー香・2017年12月  

父の吉岡治平

2009-10-30 | 




        私の父  

 吉岡治平は 

明治23年に 

  のない 

            伊賀盆地に生まれました

                                                                雲海のような

                                                           雲霧が 

                                                                     村をおい隠してしまう 

    朝も  

  あるほどの 

    伊賀と 

      伊勢の津の 

                             ぁぃだの 

                           峠 

                        近くで 

                           あまりにも 

   寒いので 

 お猿さんも 

  みのを 

     ほしいと 

                           せがんだと 

                          松尾芭蕉も 

                           歌っています

     父は 

 年老いても   

   高い松の木の 

       剪定をおこなって 

                       母や姉が 

                   心配していました 

                     そんな 

     父が 

 ごはんをいただくときは 

  ゆ~っくりと食べます

                       歯医者さんに 

                  行くという話しは

               一度も聞いたことがなくて 

                  老人になっても 

     入れ歯ではなくて 

  自分の 

小さな歯が 

  並んでいました

                           三重県津市の 

                     師範学校 

                   学生の頃の父は  

                     ボート部 !

  体格も 

立派で  

 ほれぼれするほどの 

     凛々しい人でした

                             青春時代に 

                        伊勢湾岸で

                     ボートをこいで 

                       体力を付けたのです

         寄宿舎で 

   鯛(たい)食い競争が 

あると 

  一番です !

                              私は 

                         父が 

                      お魚を食べ終わった 

                       お皿を見ることが好きでした

     お魚の骨を  

  きれいに

身をつけないで 

 骨を少なく 

    残して食べるのです

                               骨が 

                           好きみたいで 

                       しがむと 

                     おいしいのかしらと 

                       思われるほど
    
 1本1本 

ぉ口の中で 

  きれいにみがかれて出てきます

       それを

                               お皿の上に 

                           1本1本  

                             丁寧にそろえて 

                  並べるのです

                なんて  

                  几帳面なんでしょう

   生まれつき 

このような  

 芸当が出来るのですね 

      私は

                                何度も 

                           お魚の骨が 

                         喉に刺さって 

                          痛い思いをしています

                         ので

     骨には  

 あたらずさわらず  

そっと 

 お口から 

    プッとでます

                             父は 

                         玄米ご飯を   

                           ゆ~っくりと

                         何度も何度も何度も噛んで

            それから

   お茶

 ズッズッズッズッと 

   少しずつ 

      喉を潤す感じです

                     父が48才位で 

                  ぅまれた私ですので 

                    子供の頃 

   実際に見ている父は 

年老いていた 

  のかもしれません

                     父親というのは 

                   女の子からすると 

                     なぞですね



                                               ありがとう於良


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