小学生になった頃の
健太に 
「 お星さんがいっぱい流れるんだけど
見に行かない ？
これは見逃せないから ！ 
明日学校があるから授業がまにあうよう
朝帰って
学校にいけるから ！ 
明日の用意全部持って行ったら大丈夫 ！ 」
「 うん
お父さんに聞いてくる 」 
「 いいって 」
健太と
獅子座流星群を 
見に行きました
大峰山の
横の山に 
大塔村『星の国』という名前の
プラネタリウムがあって 
星を観察するための宿泊施設に
泊まって
一晩中
山の上に寝転んで 
ぉ空を見つめていました
温泉があるので
身体が冷えると 
すぐに温めることができるので
この場所を
選びました
ぉ山の上に寝転ぶと
180度全部 
夜空です
びっくりしました 
人生かわりました
流れ星が
私の180度の視界 
右はしから
左はし
左から右
前から後ろ 
斜め後ろから斜め右
斜め左から右
斜め左から前方左
前方右から斜め右
もう
一分間にも
ひっきりなしに 
１時間に1000個以上
一晩中
まるで
火の玉のように 
「 ババババババ～ 」と
いくつもみだれ飛びまくります
あんなこと 
この宇宙で起こっているなんて
これは
言葉で表現するのが出来ないほどの 
感動です
健太は
この宇宙のすごさを 
見て感じて受け入れています
「 この風のにおい
覚えておこうね ！ 」 
って言って朝帰りのまま
ロイヤルホストで
モーニングしながら 
宿題をするのを見守って
小学校の門の前まで送りました
「 出てくる時
お父さんに何て言ってたの ？ 」
「 う～ん寝てたから分かってなかったと思う 」
「 ……タラリ… 」 
この時のこの経験は
ほんとに
健太とともに 
体験できたことが
私の
一生の大切な 
宝物なのです
健太ありがとう
おばあちゃんは
健太の勇気ある決断に 
生かされました
ありがとう於良
