霊山
私の
古里の家から 
歩いて山道を
奥の方へ進むと
霊山という 
山へ入って行きます
私の実家は
昔
このあたりの地主で 
山も持っていました
母も
足でいける生け花として 
お茶花などの
華道の材料を
大きなカゴを
かかえて
自分で山へ入って 
持ち帰っていました
山道は
地元の人しかわからない
また地元の人でも 
知らない道が
いろいろあるようで
私は
よく考えると
まったく山へは 
入っていなかったのです
私が嫁いでから
息子が
この霊山の 
青少年野外活動センターに
学校から
林間学校として
ひと学年で 
宿泊致しました時のことです
母と（嫁の）たつちゃんの
ふたりが
例の 
でっかいカゴを
おぶさって
山の中から
山おんなのような 
出で立ちで
二人が現れて
何百個の
伊賀のかたやきを 
おみやげとして
差し入れにやって来たそうです
息子は
びっくりして
腰が抜けたと 
申していました
大阪から
霊山へやって来て
あなたの
おばあさんが 
いらしゃいました ！
と 言われて
みんなが
興味深く
会いに行くと 
伊賀忍者の
クノイチのようで
びっくり
だった 
のでしょうね
まさか
この山奥に
歩いて面会に来る 
人間が
いることに驚いたと言っていました
この霊山の
山頂には
中世の霊が
宿る浄土 
山頂遺跡があるので
山道は
中世の
参道です
中大兄皇子様の
命令で
霊山寺も
つくられていましたが 
伊賀の乱で焼かれてしまって
現在は
霊山の山頂 
手前にあります
私もこの前
霊山寺の
横から 
山頂に登ってみました ！
766m程の山ですけど
青山高原など 
回りを見渡すことができて
とっても
気持ち 
よかったです
ありがとう於良
