川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

広島で平和シンポジウム  ー「説明」と「説得」の違い

2024年05月20日 | 宗教
昨日日曜日は、広島で、平和シンポジウムに出席してきました。画像は、通りすぎた原爆ドーム。

UPF魚谷さんの、

① 統一運動とは何か、
② UPFとは何か、
③ 安倍元首相がUPFに送ったビデオメッセージは何か、

のプレゼンがすごくよかった。

テキストでは伝わらない。しゃべりでないと通じない。間断のない立板の水の如き説明。

おって動画がアップされるのを期待します。

私も、統一運動のこれまでの役割と今後の展望をお話ししてきました。

話しながら、準備しながら、打ち上げで広島名産の牡蠣とお好み焼きをおいしく食しながら、

 統一運動・家庭連合は、笹川良一にそっくりだな

と改めて思いました。 
 
 ↓ 笹川良一とマブダチみたいな文鮮明



良すぎるから理解されない。
敵が増えても誤解を正そうとしない。

笹川良一も、毀誉褒貶どころか毀々貶々の人だった。
その批判をものともしない、というか、むしろ悪名を楽しんでいるようなところがあった?

でも、死後、東大名誉教授の佐藤誠三郎から「異次元からの使者」と呼ばれるほど、高評価された。



「異次元からの使者」…要するに「宇宙人」だと。
人間離れしている、と。
常人には到底理解できない。

三男の笹川陽平さんが、父の汚名を晴らそうと、やはり同じく東大名誉教授の伊藤隆さんの協力を得て、笹川良一の事績をきちんと後世に残した。

陽平さんプロデュースで編まれた伊藤隆の「笹川良一 三部作」みたいのがある。




笹川父子は、2代かけて、世代を超えて、誤解を正そうとしている。

ーーーーーー

統一運動も似ている。

政治、経済、宗教、学問、言論、、、 

こんなたくさんの分野で、One family under God を目指し、分断ではなく統合を考え、世界平和を希求しようとした。

規模の割には、壮大すぎる夢を掲げ、文鮮明師の生前にいろいろ実現させようと、焦った。焦りすぎた。

その「焦り」が世間との軋轢を生んだ。霊感商法とか批判された。反社呼ばわりされた。

私も最近ようやく分かってきたのですが、合同結婚式(2−3割は、外国人と結婚する)というのも、「世界平和」の実現手段。
人種も、国籍も、文化も、言語も違う相手と、一生、仲良くやっていく。

めちゃくちゃチャレンジング。タフ。
でもそれが、「世界平和の第一歩」なんだと思って、当事者たちは懸命に頑張っている。耐えている。いや、「耐え楽しんで」いる。耐え「忍んで」いるのではなく。

喜び勇んで、異国からの配偶者と、仲良くやろうと、もがいている。「もがき苦しむ」のではなく、「もがき喜んで」いる。

合同結婚(祝福)は「世界平和の草の根チャレンジ」「世界平和のためのメチャタフな草の根運動」なんですね。

それをそう説明しようとしない。ないしは説明が足りない。

失礼を承知で言いますと、、、

ハタから見るとアホですよ。

結婚という人生最大の決断において、自分の好みで相手を選ぶのではなく、自己の信奉する教義に従って、世界平和実現のために、全く言葉が通じない人と暮らし続けるという、メチャタフなことにチャレンジするのですから。

クレイジーです。

そのクレイジーなところも含めて、笹川良一と一緒だ。

素晴らしすぎることを理解されようとしない点が。
常人の理解を超えた「斜め上」の高いボールにチャレンジして、ニヤニヤ笑ってそのエキセントリックなことを説明しない点が。

かつて「家庭連合はドMだ」と書きました。 こちら

訂正します。

ドMではありません。超ドMです。
ドが10回くらい付く超ドM。
ドドドドドドドドドドドドM。

そのマゾヒスティックなことを、辛いとは思わず、一周回って、楽しんでやっている。

それが統一教会・家庭連合です。

ーーーーーー

自分たちが「正しい」「良い」から、くどくど説明する必要はないだろう。
俺たちの世界が正しいんだから、いちいち全てを理解してもらう必要はないさ。
私たちの良さ・素晴らしさは、どうせ説明しても分かるまい。

霊感弁連にはどうせ説明しても分からない。彼奴らは理解しようとはしない。

でも世間は、メディアは、政府は、裁判所は、さすがに分かってくれるだろう。

そんな諦観、超然、諦め、傲慢、油断、甘さがなかったか。

この60年。

そのツケがきた。

見立てが甘かった。

霊感弁連どころか、メディアも、政府も、それどころか裁判所も、あれ、、、霊感弁連と同レベルじゃないか。
みんな霊感弁連に取り込まれているじゃないか。

やば、俺たち解散しそうになっちゃっているじゃないか。

それが今の家庭連合が置かれている状況では。

ーーーーーー

自分たちが「良い」から説明しなくてもいいさ。説明すれば分かるさ。

違う。

家庭連合は「良すぎる」から、世間との軋轢を生んできた。摩擦を起こしてきた。
だって理解できないから。世間には。宇宙人だから。クレイジーだから。

世間の、ダメな、低いレベルに身を落として、その摩擦と軋轢を和らげる努力が必要。
インターフェイス(接点)を考え直すことが必要。

そう。

老子の言う「和光同塵」が大事。
光を和らげて塵と同じうす。

光を和らげてください。
眩しすぎると、世間から敬遠され、嫌われ、忌避されるのです。
笹川良一のように。

塵と同じうしてください。
塵のレベルに下がってきてください。
世間の塵芥は、ご想像されるより、遥かに、醜く、汚く、邪悪なんです。

ーーーーーー

具体的に、解決策を提示しましょう。

家庭連合に必要なのは、「説明」ではなく「説得」。

「説明」と「説得」はどう違うか?

気迫の有無。覚悟の有無、です。

「説明」する人には気迫がない。覚悟がない。

まあ誰も説明しないなら、しゃあねえな、私が説明しますか。
こうやって、「仕事」で説明をしている。多くは嫌々と。

違う。

「説得」は違う。気迫と覚悟がある。

この概念を、絶対に、相手に、理解して納得してもらうんだ。

そんな危機感と悲壮感と使命感がある。

それが「説得」。

ーーーーーー

家庭連合さんは、10年とか30年くらいをかけて、世間を「説得」しにかからないといけない。
「説明」ではなく。

その「覚悟」があるか。その「覚悟」を持てるか。

独り田中会長のみではなく。渋谷松濤の幹部諸氏だけの話ではなく。

食口(シック、信者)一人ひとりが、家族、周り、知人、上司、、、 この辺をしっかり「説得」できるか。

ここに家庭連合の課題と希望と展望があるのではないでしょうか。
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 勇ましく往け! | トップ | 偽善を決して許さなかったフ... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小山節子)
2024-05-20 13:48:56
中山弁護士先生 ありがとうございます❣️ いつも人の心や物事の裏面など見えないところにも鋭い感性をお待ちだと感動しています。私は家庭連合信仰歴39年の地方の教会の一世信者です。あまりに感動して初めてコメントさせていただこうと思いました。
本当に仰るとおり、私達はマスコミから連日のバッシング、国から解散請求されてるのに静かですよね。💦
文先生の言葉に(新訳聖書にも)「怨讐を愛せ、自分を殺そうとする者の為に祈れ」とあるから…、?
神の前に自分の堕落性を悔い改める為に 自分の主張をしないように生きて来たから…、?
…理由はいくつかあると思いますが、中山先生が仰るようにもっと一般の人が理解できるようにお話しなくてはいけないのではないか❗️ 「説得」 と言われました、 真剣に考えます。 
中山先生はご自分から(お仕事を引き受けてくださったので🙇🏻‍♀️)家庭連合を見に来てくださいました。 では関心のない方達(マスコミを鵜呑みにしてるとか)に 真実の私達の活動を伝えるにはどうしたらいいか、
 どちらかのシンポジウムで先生が 「世の中に出したらいい家庭連合らしさは?」と聞かれて「純潔」と答えられたと記憶しています。その通りだと思います。
私もどのように話せばいいのか探します。
本当にありがとうございます。これからも どうぞよろしくお願い致します🙇🏻‍♀️
Unknown (鯉渕功士)
2024-05-20 14:02:12
浦和家庭教会の鯉渕と申します。

中山先生が説得と言われること正にその通りです。
私の覚悟が足りないため今の悲惨な現状があると認めます。

説得ができず、1970年代から今まで真の父母や真の家庭がイエス様の如く、食口(人類)の失敗を全て肩代わりして生き残ったのが家庭連合です。
神と悪魔は実存しますが、今の科学技術では確認が難しいです。
宗教が非科学的ではなく、科学が宗教を裏付ける事が必要です。

また、私達(文鮮明氏)がなぜ焦らないといけないかを申します。
神様を1秒でも早く解放するためです。
父母なる神が人類をご覧になって悶絶(?)されているため、ひとり息子文鮮明総裁、ひとり娘 韓鶴子総裁は急がなければならないのです。

なお、中山先生のおっしゃる祝福結婚観はあっています。
ただし、現在の祝福は以前の祝福とあまりにも違います。
韓国日本やアメリカドイツなど戦争で恨みを残す国やヒットラーと殺害されたユダヤ人娘の霊界祝福結婚などもありました。

結論をいいますと

中山先生が言われるごとく旧統一教会や統一運動とは異次元の運動、アホです。

それゆえに、私どもには普通に説明することも難しいです。
Unknown (刑部 徹)
2024-05-20 14:03:10
「一人一人が周りを説得していく」に全く同意します。
みていて下さい。頑張ります!
Unknown (中村公一)
2024-05-20 18:24:27
中山先生、熱いメッセージありがとうございました😍
熱すぎて火傷しそうです。

家庭連合信徒として反省すべき点は多々ありますが、考え過ぎずに前を向いて進みます。

一番犠牲にしてしまったのは家族に対してかもしれませんが、必ず勝利してあとで振り返ると青春であった❗️
神様の愛であった‼️と言えると人生にしたいです。
Unknown (入江正和)
2024-05-21 00:37:10
昨日の広島市でのシンポジウムに参加させていただき、日頃、様々な動画や、この「川塵録」で見解を披瀝述しておられる中山先生の謦咳に接することが出来、とても恵まれたひと時を過ごすことができました。本人はパネルディスカッションの後に、最近疑問に思っている事柄について、中山先生に質問させていただきました。その質問の第一は、「家庭連合の法人格をめぐる裁判について、一連の経緯、なかでも適用法律の範囲の拡大、変更について、憲法13条、31条で保障されている、罪刑法定主義及び適正手続保障の観点からみて、問題はないのですか?」というものでした。この問いかけに対して、中山先生は、「問題あり」と答えてくださいました。
第二の質問は、「東京地裁の裁判官が、『過料』をめぐる問題の『決定文』において、宗教法人法が解散命令の要件とする『法令違反』に民法の不法行為も含まれるという判断を示しましたが、家庭連合側はこの度の解散命令をめぐる質問権、過料をめぐる問題では一貫して『民法の不法行為は含まれない』と主張しており、こちらの堤防、防御線が破られたのではないか、と感じさせられているのですが、この趨勢を押し戻すことはできるでしょうか?」というものでした。この質問に対する中山先生のご回答は、「押し戻すことは出来ます」というものでした。時間の関係で今後の法廷における形勢逆転の具体的な手法や方向性といった細い内容はお聞きできませんでしたが、尊敬する中山先生に疑問に感じていることを質問させていただき、直接お答えいただくことが出来、心より感謝致しております。誠に有り難うございました。
Unknown (入江正和)
2024-05-21 00:42:16
昨日の広島市でのシンポジウムに参加させていただき、日頃、様々な動画や、この「川塵録」で見解を披瀝述しておられる中山先生の謦咳に接することが出来、とても恵まれたひと時を過ごすことができました。本人はパネルディスカッションの後に、最近疑問に思っている事柄について、中山先生に質問させていただきました。その質問の第一は、「家庭連合の法人格をめぐる裁判について、一連の経緯、なかでも適用法律の範囲の拡大、変更について、憲法13条、31条で保障されている、罪刑法定主義及び適正手続保障の観点からみて、問題はないのですか?」というものでした。この問いかけに対して、中山先生は、「問題あり」と答えてくださいました。
第二の質問は、「東京地裁の裁判官が、『過料』をめぐる問題の『決定文』において、宗教法人法が解散命令の要件とする『法令違反』に民法の不法行為も含まれるという判断を示しましたが、家庭連合側はこの度の解散命令をめぐる質問権、過料をめぐる問題では一貫して『民法の不法行為は含まれない』と主張しており、こちらの堤防、防御線が破られたのではないか、と感じさせられているのですが、この趨勢を押し戻すことはできるでしょうか?」というものでした。この質問に対する中山先生のご回答は、「押し戻すことは出来ます」というものでした。時間の関係で今後の法廷における形勢逆転の具体的な手法や方向性といった細い内容はお聞きできませんでしたが、尊敬する中山先生に疑問に感じていることを質問させていただき、直接お答えいただくことが出来、心より感謝致しております。誠に有り難うございました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宗教」カテゴリの最新記事