大学時代の同窓生、哲学者・倫理学者の、荒谷大輔さん。
資本主義に代わる新たな経済・世のあり方を模索されている。机上の空論とかではなく、アプリ開発とかもして、実践に踏み出している。
同じ1993年大学入学の同窓として、刺激を受けざるを得ない。
この本の、22〜27頁の、アダム・スミスの『道徳感情論』を論じたところ、私が今まで読んだ道徳感情論に関するどの論考よりも、シャープでコンパクト。
この解釈の難しい古典をここまでクリアカットに言語化できる荒谷さん、すごい。
こういうシンプルなアウトプットができるということは、もっのすごい量の、インプットをされているはず。脱帽です。
✔︎ アダム・スミスは「道徳の民主主義」を唱えた
✔︎ スミスの論は、神学的前提に立っていた。神の見えざる手によっていい方向に向かうはずだという、楽観的な。
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その他、第二次世界大戦が、単に
民主主義とそれ以外
の戦いにとどまらず、
資本主義とそれ以外(枢軸国のファシズム)
という側面もあった、という指摘にはなるほどと思う。
資本主義がもたらす貧富の格差の著しい拡大に対して、当時、ファシズムは、世を救う救国の理論として希望を持って迎えられていた。
例えば、竹下登をして政治家たらしめた雄弁家・中野正剛も、ムッソリーニを真似て、黒シャツ着ていたしね、、、
※ 中野正剛が作った東方会前で、黒シャツと乗馬ズボンの中野正剛。こちら
乗馬ズボンも、ナチスの真似らしい。