カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:叶庵

2008年07月27日 | 隣人(カレー)
「笑顔が一番」

うちのばあちゃんは今年94歳になった。
今まで異様な元気があって「自らをお転婆」と称し、庭木の枝も脚立に上が

って自分で伐っていたくらいだったんだけど、今年初めからは少しずつ衰え

が見えるようになってきた。

この夏の暑さが心配で、親父の兄弟、つまり叔父達を呼び寄せて、なんとか

元気なうちにいろいろと話をしてやろうということで、今日は末っ子の叔父

が実家にやってきた。
とにもかくにも、年取ったもんには「そば」ということで、館山にある叶庵

というそば屋さんにやってきた。

ばあちゃんは、やっぱり人が集ると嬉しいのか、今日は終始ご機嫌だった。

ばあちゃんの記憶というと、

観音様に連れられていったこと
浜の踏切まで電車を見に連れられたこと
山のほうに散歩に行ったこと
食パンにバター、砂糖、ハチミツ(母は禁止)をつけてくれてとにかく甘い

ものをくれたこと
親に怒られたり、兄にいじめられたときにかけこんだこと(逆に弟をいじめ

たときは怒られた)

なんかがほわほわと浮んでくる。


2,3年前から、「どなたですか?」
と言われることが出てきたけど、とにかくばあちゃんはまだ笑っている。
世間的にはいわゆる呆けてきたということになるんだろうけど、ばあちゃん

はまだ笑っている。
笑っているということは、それはばあちゃんの中では間違いなく幸せだと思

うので、僕はとてもいいと思う。




★板そば+カレーつけ汁(400円)

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