3R終了のゴングが聞こえて、
「今日の試合」が終わったと言う思いよりも、
僕のリングでの生活が終わった。
終わって初めて、
達成感を味わいました。
大げさに語れるほど、
試合数もこなしていません。
10試合だけです。
でも、
素人の未経験者が10試合です。
リハビリで始めた中年が、
10試合こなしました。
試合内容は別としても、
そのプロセスだけに限っては、
自分で自分を褒めても良いかな?
と痛く思います。
終了のゴングが鳴って、
赤コーナーに戻る時、
自然と両腕を挙げていました。
結局、
人の運命なんて、
ほんの少し先にはどんな未来が待っているか?
わからない。
ちょっとしたきっかけで、
とんでもない未来が待っている。
スポーツでは褒められたことなんて、
何一つない僕にとって、
嘘のような4年間でした。
だから、
ボクシングを始めるキッカケとなった大怪我も、
2度の手術も、
今の後遺症も、
この4年間で得たものがあれば、
どんな苦痛を抱えたことも、
お釣りが出るくらいだと思います。
ひょんなことから、
全てが繋がった運命って、
何が起こるのか?わからないものです。