汚いものを見せてしまいます。
家具に茶色系の着色塗装をしようと塗料缶を引っ張り出してきました。
今回は手前の右の二つを使います。
これら全てはもともと同じ形をしていたものです。
先ずは中央の黒く分厚い縁になっているやつで着色剤その他を混ぜ合わせます。
ふき取り型の2液ウレタン塗料に顔料と染料と少しの目止め材を入れると
少しドロッとした着色剤が出来上がります。
写真では前回使用したときの目止め材が白く底に残って乾いています。
塗見本はこんな感じです。ナラ材に塗っています。
着色剤を刷毛で塗った後 右はウエスでふき取り左はを塗りっ放しの状態です。
ふき取ることで茶色の顔料が木目に入り木肌には淡く染料の茶色が残ります。
右が求める色合いです。
(過去に 着色剤をふき取ったウエスに美を見出した時の記事はこちら→2015年7月9日)
刷毛に含ませたウレタン塗料入りの着色剤を缶の縁で軽くしごいてから塗り始めるので
長年の使用で缶の縁に残った着色剤が積み重なり 且つ使用後は主に底の部分しかシンナーで洗わないため
縁だけ分厚くなったものと思われます。
この黒い空の缶の重さをはかったら1.5キログラムもありました。
因みに上の写真左の缶は300グラムでした。
着色剤を塗った後乾燥させてから中塗りや上塗りの塗料を塗ります。
今回は 塗膜性能の強度が必要となるテーブルの天板上面に塗るので
ここでは2液型のウレタン塗料を使用します。
それらの塗料を混ぜ合わせるのが手前右の缶になります。
こちらは塗料を含ませた刷毛を缶の中に渡した針金でしごくので
垂れて固まり いつの間にかこのように鍾乳石のようになってしまいました。
あまりにも見事な形だったの写真に撮りたかったこの気持ち 解りますでしょうか。
因みにこちらの缶は800グラムの重さでした。
12月5日 追加画像です。
はがきサイズの枠を嵌めてみると…
立派なアート作品になりました。
いやいや これには「作意」がないのでアートとは言えないかもしれません。
「作意」があっても眼に害があるようなつまらない「アート作品」も世の中にはたくさんあるけどね。