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痛烈な反ファシズムを
おとぎ話に落とし込んだ一冊。
20世紀前半に書かれた話だけど、
いまでも社会に表面的ではないにしろ
蔓延るこの図式が
無意識に存在している恐怖を感じた。
そして、
いまこの本に出会えたことに
少なからず運命を感じる。
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ただ歩き、ただ登る。
それだけの行動が
人々を興奮させ、感動させる。
ネット社会の今日この頃、
見ただけで行った様な気になる
非現実的なものではなく、
確実に存在していた現実が
この中に記されている。
幼少期に何かで知っていた
植村直己を初めて真摯に感じた。
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一片の紙屑や寺社仏閣、
それらに限らず、
人間が創り出す様々な物に
其々の物語が存在するのかもしれない。
そんな空想を広げさせる一冊。
二十歳くらいに読んだ
「氷壁」以来、久しぶりの
井上 靖作品に感銘を受ける。
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登場人物
其々にストーリーが存在し、
感情が徐々に噛み合っていく。
そこに年齢は
関係なく、生死も超えてゆく。
フィクション作品でありながら、
主人公の葛藤、人間性に
共感する場面が多いのは、
西川美和さんの
人間描写が凄まじいから
だろうね。