CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-077「屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ」(ドイツ)

2020年02月28日 21時47分42秒 | ドイツ映画
つまみ食いをしてください
 1970年代、ハンブルク。安アパートの屋根裏に暮らす孤独な中年男、フリッツ・ホンカ。夜な夜なバーに繰り出しては酒をあおり、目を付けた女に声をかけるも、女たちは不細工なフリッツをまるで相手しない。
 それでもある日、酒につられて一人の中年女がフリッツの誘いに応じるのだったが。(「allcinema」より)


 1970年代、実際に起きた連続殺人。
 その犯人であるフリッツ・ホンカを描いたサスペンス・ドラマ。

 安アパートの屋根裏に住んでいるホンカは、風俗街にあるゴールデン・グローブという店に通って酒を呷っている。

 常連は一癖も二癖もあるものばかりで、ホンカはそんなに目立つ人物ではない。

 店に来ている女性に酒を奢ろうとするが、その容姿を見た女性たちは顔をしかめるばかり。
 しかし、時に彼についていく女性も現れ、ホンカはそんな女性を部屋へ誘うのだが、そこで凶行に及ぶ。

 殺そうと思って部屋に誘うわけでもないようだが、酒の勢いと衝動で凶行にいたるよう。
 しかも、その遺体は部屋の壁の奥へとバラバラにして隠す。

 そのため、部屋には強烈な異臭がしている。

 ただただ衝動で女性を傷つけ、殺すということが繰り返される。
 部屋で繰り広げられる展開には、観ていて気分が悪くような生々しさがある。
 
 そんな中、ホンカはペトラという女子高生らしき女性を見かけ、彼女に魅せられる。

 序盤でペトラは登場するが、その後はほとんど登場せず、ようやく出てきたと思ったら、思わぬ結末が待っている。

 
 一度は酒をやめる決意をし、落ち着いたように見えるホンカであるが、結局酒を飲んで、元へ戻ってしまう。

 衝動で女性を殺していく姿を描き、ホンカに何かしらの感情移入をするようなところもない。

 ただただ、ホンカの狂気を見せられる作品であり、気分が悪くなると共に、果たしてホンカの凶行はどこへ行き着くのか気になる展開であった。

/5

監督:ファティ・アキン
出演:ヨナス・ダスラー、マルガレーテ・ディーゼル、ハーク・ボーム、カーチャ・シュトゥット
於:新宿武蔵野館

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