CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-198「殺人狂騒曲 第9の生贄」(ロシア)

2020年11月29日 22時45分33秒 | ロシア映画
親類の血は火に注がれる
 19世紀のサンクトペテルブルク。この街で、美女ばかりを狙った連続猟奇殺人事件が発生する。死体には不可解な焼き印が押され、手足が切断されたり、両目が縫い合わされたりするなど、奇妙な特徴があった。
 事件の真相を追う警部ロストフと相棒のガニンは、第4の犠牲者の体内から、魔術の印“ペンタグラム”が描かれた卵を発見する。“ペンタグラム”を使って降霊儀式を行う霊媒師オリヴィアの存在を知ったロストフは、犠牲者の霊視を依頼。遺体と対面したオリヴィアは、“第9の犠牲者まで殺人は続く”と予言する。
 やがて、捜査線上に浮かび上がるドクロのタトゥーを入れた怪しい人物。ところが、その事件の裏には、驚愕の真実が隠されていた。(「KINENOTE」より)


 19世紀のサンクトペテルブルクで、儀式めいた殺人事件が連続して発生。

 警部のロストフと相棒のガニンは、事件の真相を追い、やがて遺体にあった魔術の印、ペンタグラムを用いた降霊儀式を行うオリヴィアに行き当たる。

 事件の鍵を握ると考えたロストフは、オリヴィアを追及するが、やがて驚愕の真実が明らかになる。


 連続殺人の捜査というサスペンスに加えて、儀式めいた殺人、そして降霊儀式を行うオリヴィアも特殊な能力を備えており、時代が19世紀ということも加え、ゴシック・ホラーの雰囲気も湛えている。

 発見された遺体は、脳が取り出されていたり、舌が切り取られていたり、心臓がくり抜かれていたりと、儀式めいたものが垣間見える。

 そして、ある能力を持つオリヴィアは、犠牲者は9人まで続くと予言し、9人目の犠牲者も告げる。

 ロストフは、殺人を止めるため奔走するが、なかなかその真相の発端さえ掴めず、話の行き着く先が読み辛い。

 重要な証人となりそうな人物を追い詰めた時、相棒のガニンが射殺してしまい、もしかするとガニンが何か関わっているのではないかとも推測される。

 ロストフは、オリヴィアを疑い、彼女を問い詰め、留置したりする。

 果たして、この儀式めいた殺人の犯人は誰なのか、その目的は何なのか。

 結末に関しては、やっぱり狂信的なものがあったのだなという感じであるが、ロストフとオリヴィアの関係が唐突のような感じもしたな。

 19世紀のロシア、サンクトペテルブルクを舞台にしたサスペンス・ホラー。
 ゴシック的な雰囲気を湛え、設定としては興味深い作品であった。

/5

監督:ニコライ・ホメリキ
出演:デイジー・ヘッド、エフゲニー・ツィガノフ、ドミトリー・リセンコフ
   ジョナサン・サルウェイ、ユーリー・コロコリニコフ、イゴール・チェルニェヴィチ
於:新宿シネマカリテ

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