19-015「トラウマ・ゲーム 恐怖体験アトラクション」（カナダ）

限界を超えさせてください
　精神的・身体的な苦痛によって究極の恐怖を体験することができるアトラクション施設・パーディション。そこでは途中棄権禁止、時間制限無しで、すべてを主催者に委ねなければならない。その過激な内容が賛否を生む一方で、世界中から参加者が殺到する。
　幼いころに父親から虐待を受けていたトラウマを克服するためにパーディションに参加したアリソンは、恐怖の限界を超えれば過去を清算できると考えていた。しかし、到着するや身ぐるみを剥がされ、スカルの面をかぶった者たちから執拗なまでの凌辱と苦痛を与えられるなか、これは本当にゲームなのかと疑問を抱く。
　そんなアリソンの疑念をよそに、人格を破壊する恐怖はヒートアップしていく。（「KINENOTE」より）


　参加者に精神的、身体的な苦痛を与えるアトラクション〝パーディション〟

　そのアトラクションに参加することになったアリソンが受ける苦痛とその顛末を描いたホラー。


　子供の頃に父親から虐待を受けたアリソンは、セラピストでも出来なかったトラウマを克服するためパーディションに参加する。

　正直、このアトラクション自体にどんな意味があるのか判らなかったな。

　参加者に苦痛を与え、恐怖を体験させるアトラクションということであったが、果たして本当にアトラクションなのか、それとも何かしらの意図を持って行っているのか。

　どうも主催者である男は、アリソン自身のトラウマに関してよく知っており、彼女を何かしら変化させようと企んでいる模様。


　結局、様々な手段で苦痛を与えられていくアリソンが、最後に変わってしまう、否、乗り越えるという展開であるが、別にアリソンでなくても、こんな状況になってもおかしくなかっただろうな。

　どんでん返しという展開だったのかもしれないが、あまり驚きは感じられなかった。


　そんなアトラクションの様子を取材する日本人ということで、リポーターとして冨手麻妙、そしてカメラマンとして西村喜廣が出演。

　どうやら特殊メイクは西村喜廣が担当しているらしく、それで出演までしていたんだな。

/５

監督：アンソニー・ディブラシ
出演：チャド・ルック、ダナ・クリスティーナ、ディラン・スローン
　　　シャンタル・ペロン、西村喜廣、冨手麻妙、アシュリー・スミス、J・ラローズ
於：ヒューマントラストシネマ渋谷