CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-018「ゲット・アライブ」(アルゼンチン・スペイン)

2018年01月16日 00時55分12秒 | アルゼンチン映画
痛さは心の弱み
 美人局で日銭を稼ぐさえない詐欺師レオは、その日も相棒サラと手を組み、男を騙して金を巻き上げようとしていた。
 しかし、ホテルの部屋でその男がギャングによって殺害される現場を偶然目撃する。ギャングの目的は、男の持つ機密ファイルだった。
 レオはサラを助けるために激しい銃撃戦を繰り広げるが、どさくさに紛れてその機密ファイルを手に入れる。レオは命からがらホテルを脱出すると、絶縁状態の兄ら昔の仲間たちに助けを求める。
 一方、ギャングのボス・ドゥージェは、ヨーロッパ最凶の殺し屋ハーケンをレオの元に差し向ける。
 ハーケンによって愛する女を誘拐され、絶体絶命のピンチに陥ったレオたちは、ギャング相手に大勝負に出るが。(「KINENOTE」より)


 馴染みの娼婦と手を組んで、美人局で金を稼ごうと考えていたレオ。
 しかし、そこにギャングがやって来て、客に特許放棄の書類にサインをさせ、殺してしまう。

 娼婦のサラも殺害され、彼女がどさくさに紛れて持ち出した書類を手に、レオは何とかその場から逃げ出す。

 ギャングのボスと彼が雇った殺し屋が追う中、レオは何とか追っ手を逃れるため奮闘する。


 貴重な書類を奪った男をギャングが血眼になって追いかけるというサスペンスであるが、コメディ要素の強い作品。

 ギャングのボスを演じたのが「あるいは裏切りという名の犬」等のフランス人俳優、ジェラール・ドパルデューだったのが、ちょっと驚いたな。

 そのボスの手下たちが、間が抜けていた感じがあったし、雇った最強の殺し屋も、ちょっとテンション高すぎ。

 そして、レオはギャングから逃れるため、ユダヤ人牧師に変装し、他の牧師たちが住む会堂に紛れ込む。

 兄は神父のようだが、レオ自身はユダヤ教の教えなど判るはずもなく、その話の食い違いや素っ頓狂な話が面白かったりする。

 ちょっと不謹慎かなと感じ、大丈夫かなと、思ってしまうようなところもあったな。

 しかし、ギャングと殺し屋の魔の手は兄や牧師たちにも伸び、レオは意を決して対決する。

 
 設定はよくあるような話で、コミカルな感じもよくあるかなという印象であったが、ユダヤ人牧師に変装し、紛れ込んで起こす笑いは、ちょっと不謹慎ながらも面白い作品だった。

/5

監督:フェデリコ・クエバ
出演:ピーター・ランサーニ、ジェラール・ドパルデュー、ウーゴ・シルバ、サンティアゴ・セグーラ
    パブロ・ラゴ、ダリオ・ロピラート、エウヘニア・スアレス、カルロス・アレセス
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 18-017「カンフー・トラベラ... | トップ | 18-019「ミッドナイト・スネ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アルゼンチン映画」カテゴリの最新記事