CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-007「シークレット・ヴォイス」(スペイン・フランス)

2019年01月08日 23時19分26秒 | スペイン映画
生きた獣を食べるの?
 国民的トップシンガー、リラ・カッセンは、人気絶頂にあったものの突如引退し、表舞台から姿を消した。それから10年後、様々な憶測が飛び交う中、リラの復帰ツアーが発表される。
 しかしコンサート開催を間近に控え、リラが突然倒れて記憶喪失に。歌うことさえできなくなり、復帰が失敗すれば全てを失うという切迫した状況の中、リラに人生を捧げてきたマネージャーのブランカはヴィオレタに目をつける。
 ヴィオレタはバーでリラの曲を本人さながらに歌いこなし、卓越した才能を持ちながらも精神的に不安定な娘との貧しく暮らすシングルマザーだった。リラの曲だけが心の支えであるヴィオレタは、リラにリラの歌を教えてほしいという奇妙な依頼を快諾。
 そしてリラと対面した彼女は、知られざるリラのある秘密を知る。(「KINENOTE」より)


 「マジカル・ガール」の監督の最新作という謳い文句の作品。

 復帰コンサートを予定されていたリラ・カッセンが、突如意識不明となり、記憶喪失となる。

 そんなリラに、自分自身の歌と踊りを教えることになるヴィオレタ。

 ヴィオレタはカラオケ・バーで働くシングル・マザーで、リラに心酔し、リラそっくりに歌を歌うことができる。

 
 リラのマネージャーであるブランカがヴィオレタに近づいた時には、もしかしてヴィオレタにリラの代わりにコンサートで歌わせるのかと思ったな。

 ブランカの申し出は、リラにリラの歌と踊りを教えること。

 情緒不安定な娘を抱え、生活に疲れ果てていたヴィオレタは、憧れのリラに会うことを承諾する。

 
 リラと会うことで、生きがいを見つけるヴィオレタであるが、その交友は当然秘密である。

 その秘密を守るが故、別の悲劇を生む結果となる。

 更に、リラの思わぬ秘密が明らかにされる。

 どのような結末となるのか全く読めず、先が気になる展開。

 果たして、リラは無事に自分の歌と踊りを憶えコンサートの舞台に立てるのか。

 
 ラストは、ヴィオレタが自分自身をリラに捧げたということか。
 
 そして全てを捧げたヴィオレタ自身は失われてしまうのだろう。

 思いもかけないラストであることは確かだな。

/5

監督:カルロス・ベルムト
出演:ナイワ・ニムリ、エヴァ・リョラッチ、カルメ・エリアス、ナタリア・デ・モリーナ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 19-006「マフィオサ」(アメ... | トップ | 19-008「ゲヘナ」(アメリカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

スペイン映画」カテゴリの最新記事