CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-202「パラダイス・ネクスト」(日本・台湾)

2019年08月13日 10時43分42秒 | 日本映画
だって私たち今を生きているから
 一年前、ある事件がきっかけで、日本から台湾に逃げてきたヤクザの島。台北で身を隠すように生きていた彼の前にある日、牧野というお調子者の男が馴れ馴れしく話しかけてきた。牧野は一年前の事件のことを知っていると、思わせぶりな態度で島を挑発する。
 やがて牧野が命を狙われていることを知った島は、牧野を連れて台北から花蓮へと向かう。すると2人はそこで、ある女性と瓜二つの台湾人女性シャオエンと出会い、驚愕するのだったが。(「allcinema」より)


 全編台湾でロケをしたという作品。

 ある事件が理由で台湾へと逃れてきた男2人の行き着く先の見えない逃避行を描いたノワール・サスペンス。


 牧野という男が、島という男に近づいてくるが、島は牧野のことを知らない。

 しかし、牧野は島のことを知っている様子で、しかも島が台湾へと来る要因となった1年前の事件の真相を知っているとほのめかす。

 とりあえず一緒にいることにする島であるが、かつての仲間、加藤から牧野を殺すように指示を受けると、牧野を連れて台北から逃亡する。

 二人が、花蓮へとたどり着いたとき、食堂で働くシャオエンという女性に出逢うが、島は彼女の姿を見て、衝撃を受ける。


 ノワール・サスペンスであるためか、それ程動きのある展開ではない。

 ちょっとおちゃらけた感じの牧野と寡黙すぎる島が、台北から逃げ、花蓮へたどり着き、そこでシャオエンという女性と同居することになる。

 それぞれ抱えている想いのある中、3人はそれとなくシャオエンが口にした〝楽園〟を望むようになるが、思いも寄らぬ悲劇が待ち受けていた。

 後半は、3人が同居しながら過ごす日々を映し出しており、正直話の行き着く先が見えない状況ではあった。

 台北にいる頃から、島は謎の男の影を目撃しているが、果たしてそれが現実なのか、島の妄想なのかはハッキリしない。

 しかし、2人が台北を出た後、加藤、そして2人の逃亡を手配したガオも殺された様子。

 そして謎の影は花蓮にも現れる。

 
 何となく予想は付いたのだが、やはり少々眠気を誘う部分はあったし、ハッキリしたことの判らない話でもあったな。

 しかし、台湾の景色とどことなくじとつくような暑さを感じさせる中、男2人と女1人が抱える想いの重さが伝わってくるような作品であった。

 展開よりも雰囲気を感じる作品だったな。

/5

監督:半野喜弘
出演:妻夫木聡、豊川悦司、ニッキー・シエ、カイザー・チュアン、マイケル・ホァン、大鷹明良
於:新宿武蔵野館

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