CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-270「インテグリティ 煙幕」(香港)

2022年12月07日 00時13分17秒 | 香港映画
卵を隠すには卵の山の中が一番安全だ
 会計士ホイの密告により、香港のタバコ業界団体の不正が発覚した。しかしホイは報復を恐れ、証人要請を拒否して逃亡してしまう。
 汚職捜査機関・廉政公署(ICAC)のチャンらは、必死でホイの行方を追うが。(「作品資料」より)


 1990年代に実際に起こった汚職事件を基に製作されたノワール・スリラー。

 ラウ・チンワン演じる主人公。
 大概のあらすじではチャンという名であるが、作中ではキングと呼ばれていたな。

 そのキングは廉政公署(ICAC)と呼ばれるところで働いており、収賄などの汚職を捜査する機関らしい。

 ホイという会計士が告発し、証人となることで、タバコの密輸入、販売に関して裁判を行うことになっていたが、当日になってホイがオーストラリアへ逃亡。

 第一容疑者も逃亡し、裁判は7日後に延期される。

 それまでに、ホイを連れ戻し、更に犯罪の証拠固めをすることになるキング。

 告発、証人になりながらオーストラリアへ逃亡したホイの行動が気になる展開。

 ホイは何かしら企んでいるのではないかと思われる。

 そんな中、キングは香港で調査を進めていき、不正の黒幕を突き止め、告発しようと奮闘する。

 ホイの行動と、キングの捜査によって明かされていく事実が興味深い展開。

 オーストラリアへ逃亡したホイを追っていったのが、キングの同僚であり、妻のシェリー。

 二人の関係もギクシャクしており、そのやり取りも並行して描かれる。

 いったいこの不正の黒幕は誰か、そしてホイの目的は何なのかと興味深かったのだが、終盤は怒涛の展開にはなり、正直、首を捻らざるを得ない結末だったな。

 結局、事件よりもキングとシェリーの夫婦関係の行き着く先が作品の結末のようだったな。

 途中、キングの若かりし頃のシーンが映し出され、それもラウ・チンワンが演じており、CGによって加工されているのだろうが、ちょっとその姿に笑ってしまったな。

/5

監督:アラン・マック
出演:ラウ・チンワン、ニック・チョン、カリーナ・ラム、アニタ・ユン、カルロス・チャン、ジェイス・チャン、キャシー・ユエン
於:シネマート新宿

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