CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-216「ザ・ヴィジル 夜伽」(アメリカ)

2020年12月31日 11時30分17秒 | アメリカ映画
今度はあなたの苦悩を欲している
 ニューヨーク。ユダヤ教の信仰を捨てた若者ヤコブは謝礼目当てに、死人の棺を一晩見守るというユダヤ教の慣例にある役割を引き受ける。
 しかし、認知症を患う未亡人は何かにひどく怯えており、ヤコブも恐るべき存在と対峙していることに気づく。(「KINENOTE」より)


 ユダヤ教の信仰を捨てたが、謝礼目当てに死人の棺を一晩見守るという〝夜伽〟の役割を引き受けるヤコブ。

 翌朝出棺まで遺体に寄り添うという役割であるが、一人で、しかもアカの他人ということで、ちょっと怖いものがあるな。

 ヤコブが夜伽をするということに認知症を患う未亡人はひどく怯えた様子を見せるが、それでも夜伽を行うことにする。

 案の定、夜伽を始めて数分で不可思議な現象が起き、やがてヤコブは恐怖に襲われることとなる。


 基本的には、正統的なホラーだったかなという印象。

 スマホの動画に何故か自分が夜伽をしている様が映し出されたり、電気が急に点滅したりして、恐怖を募らせていく。

 そして、徐々にヤコブは恐ろしい光景を目にするようになる。

 どうやらヤコブが目にするのは、遺体となった男性がかつて経験していた苦悩。

 そしてヤコブがユダヤ教の信仰を捨てる原因となった出来事も自らの苦悩として迫りくる。

 果たして、ヤコブに迫ってきているものから逃れ、無事一晩の夜伽を務め上げることが出来るのか。

 奇怪な現象も怖かったが、未亡人の存在も怖かったな。

 恐怖シーン、展開は正統的なホラーという感じであったが、これを打破するものに関してはヤコブ自身が行うことというのも、心理ホラーの常套という感じはしたかな。

/5

監督:キース・トーマス
出演:デイヴ・デイヴィス、メナッシュ・ラスティグ、マルキー・ゴールドマン
   リン・コーエン、フレッド・メラメッド、ロナルド・コーエン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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