Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

実写活劇版「魁!!男塾」

2008-03-01 02:36:04 | アニメ・コミック・ゲーム

普段は雄嗚呼流得(ゆーあーるえる)の関係上、当武露具(ぶろぐ)では英語の題名を推奨していますが、今回は一切英語抜きで書きます。押忍!


原作は戦後作られた塾を舞台にしていましたが(初期は違ったとか?)、映画版では300年の伝統をもっているらしい、男の中の男を養成する全寮制学校、男塾。
ここに1号生として入塾する若者たちのど根性の物語。


実際、世間一般的にはどうなんでしょうねこの映画。
俺が見に行ったときはもう東京でも1箇所でしかやってなくて、2月中にはそこも終わる状態。元々東京・神奈川で2箇所ずつしかやってなかった見たいだし。


やっぱり、「よかった」って言っている人って少数なのかな。そして多数の否定派から馬鹿にされているのですかね。


もしそうであるならば…
俺はその少数の馬鹿にされる側になる。
何十人とでも戦うぜ!


そんな気持ちにさせてもらえました。


俺も、まがいなりにも気持ちは男塾の塾生です。


塾長の声が小さかろうが、
最初のアクションが初期戦隊物並であろうが、
塾生にどう見ても40歳以上の人がいようが、
腕立て伏せを剣山の上でやっていなかろうが、


同じ塾生のことを悪く言う気は一切ありません!
ちなみに、今回肉弾戦にこだわった所があり、塾長の雄たけびに関してもエコー等の特殊効果で迫力を出さなかったのは気持ちは理解できます。


驚邏大三凶殺、赤石が弱い、Jが出ない。


という点だけはちょっと考えさせられましたが。


富樫源次(照英)、田沢は、原作から引っ張り出したかのようにそっくり。
似すぎて内容を変えたんじゃないかというほど見せ場も多かった。


有名女優の弟が演じたという虎丸は、決戦前にぬいぐるみと戦ったり茶目っ気たっぷりでしたが、大事な場面で何言っているかわかりにくいのはやはりもっと訓練をつんで欲しかった。


まあでも、俺も今度生まれるなら桜の花咲く男塾の庭で彼らと会いたいものです。


残念ながら現在のヒット状況では続編は厳しいですかね。
富樫の兄ちゃんの設定も変わってしまったし。
この分だと、大威キ震八連制覇はやりそうにないですね。


天挑五輪大武會も、塾長があの俳優ではできないでしょうし。


でも、パンフによると八連制覇の映画化は希望しているようです。
このままじゃ死天王が惨天王になっちまうな。まさか邪鬼を入れて死天王?
ヘタしたら伊達だけが加わって4×4のバトルで、8人いるから八連制覇ってところか。


桃VS邪鬼
伊達VS羅刹
は確定として、
富樫VSセンクウ
虎丸は、やっぱ男爵ディーノとの念願の対決かな。


鎮守直廊三人衆(というか2人衆?)との戦いはそのまま残し、彼らは八連制覇には出れないというのもありえるか?


と、夢を膨らませても仕方ありませんけど。


まあもし実現できれば、西の羅漢塾との戦いは映画向きだし、なんとか三部作にはできそうですね。


今回の映画は秀麿呂の視点で描かれ、桃達は秀麿呂を守る上で男気を見せていきます。
原作ファンなら知ってのとおりの初期の秀麿呂。
彼なんか守っても見返りなんかあるわけがない。むしろ本人は嫌がるくらい。
だけど桃も富樫も、秀麿呂が見返りをしてくれなかろうが、男にならなかろうが関係なく、仲間であるからには守る。それが彼らの流儀であることが演技から伝わってくる。
そして、桃も富樫も望んではいなかったが、彼らの影響で秀麿呂自身も変わろうとし、変わり始め、それが桃達をも助け、それを見て俺たち泣く。
俺も、好きな仲間であれば頑張って守るかもしれない。でもそういうふうに相手によって変えるのは受け身ではないか、彼らのように相手がどうかは関係なく、仲間であるということがすべてというのが本当の意味で生き様と言えるのではないかと痛感させられました。


そういう熱い生き方、今の世の中でどのくらいの人ができているのか。見られなくなりつつあるからこそ多くの人に見てもらいたいと思います。


荒唐無稽がピッタリ来る作品ですけどね。彼らの男気には、やっぱり荒唐無稽なことくらい起きてあげて欲しい。


「男塾」といえば驚邏大四凶殺はまだまだ素人の戦いで、大威キ震八連制覇以降が本格的な格闘漫画だった印象でしたけど、意外と驚邏大四凶殺も応援する塾生たちの熱さがあってよかったんだなと、再評価を余儀なくさせてもらえました。
この勢いで今度コミックスも読もうかな?友人には「そしてまた粗探しか?」といわれてしまいましたが。


こうして、すっかり男塾の味方になった俺ですが、調べてみてわかった衝撃の事実!


「魁!!男塾」はアニメ「北斗の拳」(厳密に言うと「北斗の拳2」)終了後、後番組としてアニメ化しましたが、実は当初、「ジョジョの奇妙な冒険」をアニメ化する予定があり、放送局が難色を示して男塾になったらしい。
男塾は敵か!
いや、本当の敵は難色を示しやがった放送局だな。悪いのは大人たちだ。
まあ結局ジョジョもビデオ化映画化してますけどね。


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