Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

JAM Project JAPAN FLIGHT 2008 No Border

2008-09-15 01:49:03 | JAM Project

実際にライブがあったのは3月と4月。何故今頃書くのか。
遅くなった理由は色々ありますが、やっぱりこれのレポだけは上げておきたいとも思った。
JAM Projectの東京公演1本目は3・2にNHKホールで行なわれました。


今まで孤独に応援していたけど、今回はここ1年で知り合った色んな人に会えて嬉しかった。
そういえば何故か隣2つ席空いていたので、チケット購入に脱落した仲間の遺影でも飾りたかったよ。そして2人分占領して伸び伸びノレてよかった。


01.No Border
この歌で始まったわけですが、今回から導入のバックスクリーンでは戦地の子供たち等の映像を流し、メッセージ性を持たせる。
それとこの歌には振りがある。
あの福チャンこと福山芳樹さんがそれをこなしているのがとてもえらかった。


02.Rocks
スパロボがオープニングじゃないのはとても久しぶり。
ダークな雰囲気がとても渋いねえオタク。
観客との掛け合いや、彼らが近年力を入れているハーモニーという部分でも一つの完成形。
が、いつか歌わなくなるんだろうなあ。


03.STORMBRINGER
のあと、


04.CRUSH GEAR FIGHT!
King Gong LIVEの時はメドレー扱いだったこの曲。
「Slipping! & Stomping! Non stop my way!!」
のやりとりをまんがトリオがスライディングしながら歌うところが勢いあってよし。
今後も歌ってくれることを期待したいほど進化させていましたね。


05.Dead or Alive
なかなか勢いがあって気に入っている曲。
カラオケで歌うのがとても気持ちいいですよね。
忙しく動き回って歌うのがまたよかった。
遠藤さんが「闇を蹴散らせシューター!」でキック!かっこよすぎです。
A面であった「ストームブリンガー」に比べ、今後も歌われそうな期待ができる。


06.SHURAKI
人形とのコラボの曲。


07.牙狼~SAVIOR IN THE DARK~
08.未来への咆哮


があり、そしてまさかのダニーソロ。
09.Divine love


があり、
10.Salvage
11.RISING FORCE

アコースティックコーナーでは
12.紅の牙(アコースティック)
13.Garimpeiro(アコースティック)
をやりました。

そういえばGarimpeiroの歌詞で「伝説のジパング」という言葉が「自分だって日本人のくせに何言ってんだ?」と思っていたが外国のファンにとってはきっと日本が伝説の国なのかもね。


次の曲紹介で、影山さんが間違えて「ドラゴンボールの~」といってしまい、ステージ騒然。
遠藤さん「まだ歌いたいんですか!」
ダニー「じゃあ僕もワンピース歌いたいですよ!」
梨香さん「梨香もポケモンって言いたいよ!」
影山さん「遠藤はダイガンダーって言いたいだろ?」
遠藤さん「ええ!?俺はそれですか!?」
ここのやり取りが取っても面白かったです。


その後再挑戦するもまた言えず。
大げさにずっこける梨香さんも張り切りまくりだな、と思っていたんですけどね。この時は。


なんとか障害を乗り越えて歌われた「ドラゴンゲート」のテーマ曲
14.DRAGON STORM 2007


そして意外とライブでは欠かせない曲になってきた
15.Battle Communication!!
これまで、ほぼ歌詞も完璧に歌いこなしていると(俺は)思ったが、とうとうここで歌詞を忘れた遠藤さん。終わった後は残念そうで、梨香さんに慰められておりました。


そしてここで一人ずつ話す。
遠藤さんが「今回のライブに向けて、皆凄く練習してきました。NO BORDERのダンスも、できない人は自主練をして、できる人ができない人に教えたり、青いでしょ?」と言っていた。
(申し訳ないけど)とってもいい年の人たちが、6人揃って青春している。凄く羨ましい。


それと福チャン。
「始めに悲惨な映像あったでしょ?」というのにたいし、「悲惨」というのは「映像の出来が悪すぎる」という意味かと理解しやがった輩の心無いツッコミが残念だった。
それはそれとして、つまり今現在も悲劇に見舞われている人が世の中にいるわけで、まだまだ世の中はよくなっていかなくちゃいけない。
歌っているばかりじゃなく、もっと小さくてもできることから始めようぜ。
ということで、ツアーグッズのマイ箸やエコバッグを宣伝。
おかげで買ってしまったじゃあないですか。
持ち歩いていたらお店においてきてしまう未来が待ってはいたわけですが。


そしてラストに向け、まずはバラード
16.Portal


ここから
17.Break Out
18.VICTORY
19.SOULTAKER
と熱い曲を続け、
これから海外ツアーをすることを発表して
20.HERO


で一度退場。
アンコールは
21.鋼の救世主

22.GONG


「鋼の救世主」はもはや遠藤さんの代表曲であり、最も長く歌われるであろう歌ですね。

「ストップザウオ~~~~~」のスーパー遠藤タイムと呼ばれる超ロングトーンはすさまじい。

数えたら伸ばす長さは9小節と2拍、息継ぎしてからだと10小節、JAM本によればBPM=140だから、
えーーーと…?
10×4×60÷140で約17秒?
計算あってる?
数字にして見てみるとリラックスしていれば出せない長さじゃないような気がする。といっても本人はリラックスして出しているようには全く見えませんが。
どちらにしろ今の所は出せる人はすげえなと尊敬するしかないですね。


そしてアンコール2 は

23.SKILL


しばらくはこの歌の定位置はここになりそうですね。
今回使われていたスクリーンに、この歌で「MOTTO MOTTO!!」がササッ!と出てくるのがなかなかいい演出、迫力が増していましたよ。

そして「鋼の救世主」が遠藤さんの見せ場ならば、どうやら「SKILL」はだにーの見せ場になってきたようで、盛り上げ部長として「できんのかっちゅうに!」と騒ぐところだけでなく、2コーラス目の「天を切り裂く」部分でのダニーソードと呼ばれる手のフリは会場のそこら中で真似していてけっこう面白かった。


ちなみに、すでに有名な話ですがこの曲のために走って入場した際、福チャンが鎖骨を折ってしまいました。
NO BORDERの踊りも苦手だろうにマスターし、仲間をドツクからとマイクにつける棒を取り上げられ、さらに鎖骨まで折って頑張った福チャンを思うと、彼が宣伝したマイ箸やエコバッグを買ったことは非常に正解だった。
マイ箸はなくしたので普通の端を持ち歩き、そういえば最近また持ち歩かなくなっていたから明日からはまたしっかり携帯しよう。


今まで、自分の中で一番のライブは2003年の「4TH LIVE VICTORY」でした。
それをようやく、とうとう凌駕したライブだったと思います。
とにかく今回、この人たちは本当に歌が上手いなと、なんでこんなにCD通りに歌えるのかと、そこにどうしようもなく感心しましたね。
NO BORDERのダンス、CRUSH GEAR FIGHT!でのアクション、そういうのでも象徴されていますが、今回のライブに向けて彼らがどれだけ入念に準備をしてきたか、彼らにとってこの日がどれだけ重要だったか、結局はそこに感動したんじゃあないですかね。


そしてさらにライブを盛り上げるのが観客。
色々なところで書かれているのが、「JAMのライブはとにかく観客が熱い」という評価。
俺は今回3階で見ていたのだけど、そこも隅から隅まで盛り上がっている。
先行予約で決まる席は抽選で、前になったり3階になったりバラバラなのです。小耳にはさんだ情報によれば、盛り上がれる人を隅々に配置することで隅から隅まで盛り上がるようにとの作戦のようです(彼らのオリジナルかどうかは知りませんが)。
せっかく抽選で当たったのに3階になるのって凄く残念で、気持ちはよくわかりますが、そうやって3階でも(我慢して)盛り上がってくれる人がいるから、JAMのライブは全員が一丸となった素晴らしいものになっているのです。
だから光栄に思え、とは言わないけれど、JAMのメンバーはそうやって悪い席でもけなげに頑張ってくれているファンに凄く感謝しているはず。そう思ってあげてください。


そして、追加公演は4.3に同じNHKホールで。
そういえば当時、1月からずっと部下として働いてくれている人がいたのですが、この日彼は39℃の熱を出しながら職場に来た。
そんな彼に迷わず「俺帰るからあとお願いね!」と言い切り、さらに帰る少し前に別な人から「今の仕事の事で教えて欲しいんですけど」と言われても「ダメです。この人が専門だから聞いてください」と39℃の人に対応してもらい、意地で早く帰ってやった。


ホント俺は色んな人のおかげで生きてますね。


そして公演ですが、すでに一度行っていますし、実際は2曲ほど違う歌になってはいたもののほぼネタバレ状態で行っても仕方ないでしょ。
と、思ったのですが、やはり違いました。


歌もMCもよかったですよ。
彼らが言うように、来年は客席がグルッと一周する会場でのライブがあるんじゃないかと思えて仕方なかったですね。
そういえば、奥井さんがMCで「私とフクちゃんと、だにーもそうだよね?」と言ったときすかさずだにーが「そうですよね」と答えていたんですが、だにーはホントになんのことかわかったのかな?奥井さんは「この3人は途中から参加した」ということを言っていたのですが。
それと、なにしろ松本さんのMCですね。
1本目のときでも、「始めはユニット組んだことをバカにされたけど、今では色んな人が知ってる存在になれて」と言っていたのですが、このときは感極まり泣き出す。後に意味があることがわかったがとても感動したよ。
そして懸命に慰める遠藤さんを見て、松本さんと影山さんがとか、奥井さんと遠藤さんがとか、色んな噂があったが本当は松本さんと遠藤さんなんだろうかとか、余計な事も考えたよ。


この日のライブは前回に提案した方がいたそうで、終了時にスクリーンには
「3」
「2」
「1」と出たあと
「いってらっしゃ~い」と映されたセリフを皆で叫んで終了。
それと3階席に観客として見に来ていた水木一郎アニキが皆に手を振ってくれたというサプライズもありました。


出演者だけじゃなく俺も感無量です。
選曲がよくて何回も鳥肌立ったし、みなさんこの日に向けてすごい練習してきたのもわかるし、思い入れの強さもわかる。


そして前回はCD並に歌っていると思いましたが、改めて聴いてみると、CD以上に上手い。
口パクを疑うとかそんなレベルじゃない。
CD以上に、その場でお互い呼吸を合わせたり、その場で閃くのがあったり、とにかくアドリブ満載な歌い方は、間違いなく口パクではありえない。
あの難しい曲を歌いこなしさらに進化の可能性を模索しつづける彼らの練習量は想像に余りありますね。
ついでにいうと、口パクならあんなに歌詞は間違えない。
それに上手さだけじゃなくそうとう皆で練習していないと、息がピッタリあったパフォーマンスとかできないんだろうなと思う。


あと改めて思ったのが「未来への咆哮」。
これの影山さんがとにかく上手い。
上手いというか、ここでの歌い方がとにかくいいんです。
続くダニーの「DIVINE LOVE」も同じ。CDで聞いたときはそれほど気に入ってなかった2曲なんですけどね。ライブで改良したのを聴くとイメージがガラっと変わる。
歌いこなすということはモチロンですが、あくまでバージョンアップを目指す姿勢が見えて、今までよりもさらに憧れる歌手になってくれました。
このメンバーは最強だし、結成当時からも進化しているし、過去の曲で色々と歌いなおしてみて欲しいなと思います。
選曲はよかったけど、選曲悪くても楽しめたんじゃないかと言うほど上手かったです。
本当に、今回はライブに向けて徹底的に準備したことが取れる。
才能とか上手いじゃなく、練習量でしか到達できないレベル・チームワークだったと思う。
なんか、プロ意識って、素人ができないことができることじゃなく、素人がしないことまですることなのかな、と思わさせられました。


今までJAMが売れるとチケット取りにくくなるからイヤだな、と思っていたけど、やっぱりこのユニットは色んな人に知ってもらいたいね。
これから海外ツアーもするし、日本が誇るスーパーユニットですよ。

今後は勉強以外では、楽しむためだけならライブはいいかな。とか思ってしまったよ。


というわけで、本当にいいライブでした。
なんとか、その素晴しさを伝えたいと思ったんですけどね。このブログの記事で、自分の文章力の足りなさを呪ったのは初めてですね。
とにかく、自分はあの時間にあの場所に入れた事がとても嬉しいです。だから時間がかかってもこのライブだけは皆に知って欲しいと思ったから頑張って書いた。


しかし、その最終公演の直後に、松本梨香さんが歌の勉強を理由に休止してしまうんですよね。(公演で泣いていたのはこのことだったのかもしれない)
奥井さんもどうやら体調に問題があるようですし。
そういえば、松本さんに関してはこの記事
http://blog.goo.ne.jp/zan_the_za-n/d/20061002
を書いた2006年ころからすでに危惧していたから、今までよく、限界まで頑張ってたんでしょうかね。


それにしても、せっかく完璧な布陣が出来上がったJAM Projectですが、今後どうするのか。もしかしたらこのライブがこれまでだけでなく今後も含めて一番のライブになってしまいかねない。
彼らが今まで歌で訴えていたことには「ピンチがチャンス」と言うのもあるのだから、それを現実世界で証明する事はもちろん狙っているだろうし、俺もそうなる事を信じたいです。


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