Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

2012

2012-03-05 00:43:16 | 映画
先日アバターについて書きましたが、今回はそれと同じ年に上映していた映画「2012」です。
同時期に特殊効果を売りにした映画でしたので、どうしてもアバターと比べたい部分がありましたが、個人的には2012の勝ちです。



人それぞれの考え方だと思って気を悪くせずに聞き流して欲しいんですけど、俺はハリウッド映画があんまりいいと思わない。
アメリカが世界の救世主であるかのような思想と、やたら主人公が生き残ってしまうことにリアリティがなさすぎる。
が、この2012くらいそれを徹底的に貫かれると、大変に気持ち良かったですね。
多くの歴史的建築物をぶっ壊しまくっておいて自由の女神には指一本触れちゃいない。
主人公の三角関係、まわりもうまく取り持とうと努力したりするのに、それも邪魔者消して解決。
まあ、主人公はもう一人いて、そちらは対照的に苦労して、邪魔者も消えずにいたんですが、そして彼の心の支えがただ運のいい主人公というのは面白いような皮肉なような結局は面白い。
変に思想を込めるとその思想の是非を問うてしまいますが、この映画に関してはあまりの思想の薄さ浅さが逆に好感持てました。



あまりに多すぎる突っ込みどころに、2時間ちょっとの映画を終わった後友人と3時間以上も話し込んでしまった。
一応、「世界が終る時どうするか」に話題が触れかけたが、「あの映画見てからそんな話したら負け」ということで自粛してしまいました。
せっかくだからパンフも買えばよかったかな?
なんだか色んな人に見てもらって、内容について楽しく語り合いたいです。
なんだか褒めるのが難しいが、とてもスカッとする映画でした。



映像目当てで見たわけですが、
映像に関しては「ああすごいすごい。でもどーせCGでしょ?」としか思えなかったな。
崩れるビルに人がいるのに衝撃が持てない自分が、どんどん感覚をマヒしてしまっているようでちょっと嫌だった。
でもゲーム感覚で見れて面白かったのは確か。ああいうゲームあったらやって見たい。本当に出たらクソゲーなのかもしれないけれども。



その後、第9地区やスーパー8などSFの無駄遣いをいい意味でやってくれた映画がいくつか出ましたが、その草分けの一つとしても、こういった観客をいい意味でバカにした映画が今後も出てくればいいなという気持ちを込めてここでは絶賛しておきました。


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