感譚

日々感じたこと、ふと思ったことをつらつら。

アナログの時代

2020-06-25 22:09:21 | 日記
デジタルの時代。今の時代は誰しも、デジタル化されていく世の中にあるという意識は持っているだろう。
というかもはや、デジタルという言葉もアナログチックになってしまっている世の中かもしれない。
AIやVRなどの言葉に埋もれ、デジタル、という言葉は少し懐かしい響きがする。

そしてこれからの世界は、デジタルという概念をも凌駕した、想像もつかない世界になっていくのだろう。


さて、そんな時代の中で、僕はこれからはアナログの時代が来るのではないか、と考えている。
ここでいうアナログ、というのは時間的に過去の物を指している。
技術的な話とは少しずれてしまうので、ここで断っておく。


今あなたは、音楽を何で聴いているだろうか。
スマートフォン? i pod? CD? それともレコード?
多くの人はスマホか携帯音楽機器、すなわちipodやウォークマンと推測する。
さすがに今まで音楽をCDで聴いたことがない人は、いないと思いたい。
レコードについては、聴いたことがある人のほうが少ないかもしれない。

ストリーミングのアプリがどんどん普及し、ダウンロードして音楽を聴くのが当たり前になってきている。
かくいう自分もspotifyのヘビーユーザーだ。
年々、CDの売り上げが減ってきているというニュースも聞く。

ここで、だ。
僕は、これからCDやレコードの価値がものすごく上がっていく時代になってくるのではないか、と考えている。つまり、ここがアナログポイントだ。
今の時代、ほとんどの人が四六時中イヤホンで音楽を聴いている。CDやレコードは持ち歩けない。確かにこう考えると、CDやレコードは絶滅していってしまうように感じる。
しかし、CDやレコードには、ネットでは手に入らない感動がある。
まず、物質としての見た目、重さ、質感。
音楽を目で楽しめる。触覚で楽しめる。
そして、なんといっても高いお金を出して買って聴く音楽のすばらしさ。
CDやレコードは結構高い。昔はお小遣いをためてCDを買う人も多かった。
同じアーティストが歌ってる同じ曲なんだから同じだよ、と思うそこのあなた。
これは絶対に違う。聞き放題の音楽アプリでは、音楽に対するありがたみがなかなか感じられなくなってしまう。

今は、音楽はアプリで、本は電子書籍で、と物を持たない流れがある。
確かに物に囲まれない生活、必要最低限のもので生きていく生活もありだ。
でも、僕はいろんなものに囲まれていたい。いろんなものに触れていたい。
気に入ったものは、ネット上じゃなく自分の近くに置いておきたい。
こんな人がいるから、需要はなくならない。そして、数が減れば、価値は高まるのだ。

時代は繰り返す、と言う。
少し前に流行ったもの、古きよきものに返っていく時代が来るのではないか。
そんなことを思いながら、僕は、モノと一緒に生きていく。



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