☆映画人生に乾杯☆

~映画好きによる未完成映画ノート~
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宮廷画家ゴヤは見た (史劇)

2009-05-24 | ●それなりに楽しんだ
天才画家ゴヤの視点から、商人の娘イネスが体験したスペインの宗教弾圧~フランス軍による占領、その後を描く。

ゴヤとは
スペイン最高の画家と言われ、40代でカルロス4世に仕えるも数年後に不治の病で聴覚を失う。その後も宗教や戦争を風刺した作品を多く残している。


ついでにナタリー・ポートマン出演作をもう一つ。

ありゃ面白いじゃん!
…って思ったのは途中まで。結末に向かう程に下降していきました。

スペインにおいてカトリックによる強引な異教徒弾圧が行われ、主人公のイネス(ポートマン)は居酒屋で豚肉を食べなかったという理由でユダヤ認定を受けてしまう。
裕福な商人の両親は彼女を救いだそうとするが…

イネス!あんたゴヤに助けてもらうんでしょ!?と、思ってたら……なんとイキナリ15年経ってしまった(笑)

予告でさぁ、イネスがさぁ、拷問の末に鎖に繋がれた状態で『真実とは何なのですか…っ』と叫ぶシーンがありまして。
熱演だなぁと感心したんですけど……

真実って「豚肉を嫌いなのか、意図的に食べなかったのか」
…っていう事なのです。
なんちゅー変な真実だ。豚肉のせいで15年獄中生活。顔もいがんじゃって可哀相だけどね。

もうひとりの主人公ロレンソ神父は異端者弾圧の発起人。イネスの父親によってカトリックを捨てるハメになる。
グッバイロレンソ!と、思いきや15年後の革命に登場。しかもエラい地位にいて、『人間は神よりスゴいと』言い触らす。しかも!!

しかも、革命で解放されたイネスが彼の子を生んでたらしい。
事実を知ったロレンソは成長してるはずの娘を捜すが…


Qねぇ、ところでゴヤは?

Aゴヤ?あぁ、忘れてた。


…ってくらいゴヤの必要性に疑問。
思い切ってロレンソを主役にして、彼の激動の15年間を描いた方がよかったんじゃない?

ゴヤが何で聴覚を失ったかは描かれてないし、別れた妻がいた事も、恋人がいたことも出て来ない。金持ちだったのか、並だったのか?人物としてハテナだらけで映画に集中できません。なのにゴヤ目線(笑)
エンドロールには彼の作品がポンポン出てきますが、ひょっとして監督はこれがしたかっただけじゃないの??w
…なんてエラそうですみません。

もうひとつだけ言わせてもらえば、イネスの娘はナタリーに演じて欲しくなかった!!

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