☆映画人生に乾杯☆

~映画好きによる未完成映画ノート~
現在細々とリニューアル中!!

イントゥ・ザ・ワイルド (実話・旅)

2009-04-10 | ●観て良かった
まずはスゴいと言いたいです。よくもまぁこの様な話を映画にしたものだな…と。

見終わった印象は『しんどい』でした。気分が盛り下がるもいい所で。寝る前に観る映画じゃなかったですねぇ…。

しかし、駄作と言ってるんじゃありません。特に主役のエミール・ハーシュの演技はずば抜けてよかった!
憂いを抱える青年の、時折みせる曇りない笑顔。その笑顔があったからこそ私は最後まで観ることができました。

さて、まずはこの作品を観るにあたって…というか皆さんはなぜ観ましたか?!私は重厚なドラマが見たかったからなんですが……重い……重過ぎる…………………
…………………………

何不自由ない暮らしをしていた青年がこの世の真理を探して家出。
旅の先々で出会い、別れ、辿り着いたアラスカの大地。

狩をしながら生き、そろそろ次行こうかなって思ったら大誤算が待っていた……

ハッキリ言って私的に落ち込む映画歴代3位くらいに入ります。実話だから特にそうなのかな…
若い命がこんな風に悲しい終わりを迎えるなんてね。
世の中には色んな人がいて、物事の捉えかたが他人とは違う人もいる。普通の人とどちらが正しいのかは関係ない。
自分の生きる世界が偽りで固められているとしたら?本当の世界には偽りなんてないはずです。だから彼は自分が身を置くべき『場所』を探しに旅に出ました。

こういう人…私は神の領域にいる人なんじゃないかと思ってしまいます。間違って現世に天使が降りてきてしまったのだ…と。
そんな風に思っちゃうのは映画の観すぎなんでしょうか(笑)

わたしはクリスのようなまっすぐな生き方をしてみたい。
最期はもしかしたら想定外だったかもしれない。けれどエンドロール直前の本人の写真ひとつで私は救われました。
バスの前に座る彼の表情を見てください。誰にも侵されることのない神聖さすら感じます。その笑顔がすべてを物語っています。彼はこの世の真理にやっと到達したのです。
背負っていたものから解放されたかのような穏やかな笑顔・・・忘れられません。


映画シロウトさんには絶対オススメできませんが、ジャンルを問わない映画好きには一見の価値ありとみました☆

「幸福が現実となるのは それを誰かと分かち合ったとき―」


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