goo blog サービス終了のお知らせ 

ラヂオ惑星モルファス

ダイバーシティ・・・人種的な多様性について

エリザベス二世が崩御し、最後に任命されたリズ・トラスがイギリスの首相に就任しました。新聞を眺めていたら財務大臣、外務大臣、内務大臣(名称は日本風に置き換えています)などの主要閣僚に「白人男性」以外の方々を任命したとありました。

能力だけでなく、マイノリティへの配慮というか、性的・人種的・・・多様性を希求したというところでしょうか。ただ・・・首相を争ったスナク氏はインド系です。ここで何となく気付くのは、人種的な多様性を表現する時、ヨーロッパに国々の「多様性」とは、かつての植民地支配の結果としての多様性だと言えなくもないことです。今回のイギリスもインドやアフリカの旧植民地やその周辺にルーツを持つ方がほとんどのように感じます。

そこで思い出したのは、朝のNHKBS1チャンネルで海外の放送局が前日の夜に伝えたニュースが流されることです。7時からはフランス、ドイツ、イギリス、スペインの順で放送されますが、見ているとそれらの国々の植民地支配の過去や移民達の流入などが映し出されるような気がします。フランスの放送ではベトナム系なのかな?と感ずるキャスターが登場しますし、ドイツの放送ではトルコ系?と思える方、イギリスはやはりアフリカ系が多いように思います。

アメリカでも、「多様性」の中心はアフリカ系のアメリカ人がほとんどで、その次は中南米スペイン系の方々。一方、ネイティブのアメリカ人や日系人はほとんど登場しないように思います。結局「声の大きな順」になってしまっているのでしょう。コロナの中でアフリカ系アメリカ人によるアジア系アメリカ人への差別行動が話題にもなりました。

さて、翻って、我が国はどうでしょう?キャスターやレポーターなどでは白人系の方々、スポーツではアフリカ系のルーツを持つ方々が大活躍していますが、人数的に最も多い韓国・朝鮮系の方々はいますか?多分「日本名」を使用している方も多く分からないのではないですか?本来の名前できちんと活動できないのでしょうか?普通に自分が名乗るべき名前で仕事が出来ないのであれば・・・それは日本人の「差別感情」ないしは「多様性への抵抗感」が理由なのではないでしょうか。植民地支配をした贖罪としての「ヨーロッパの多様性」であったとしても、我が国はまだそのレベルにも達していないのかもしれません。これは我々が気付くべき大きな問題の一つだと思います。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「日々の随想録」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事