25日、気象庁の地震防災対策強化地域判定会(いわゆる判定会)から
今月の 『 東海地震に関連する調査情報(定例) 』 が発表されました。
これは、東海地域の地震活動や地殻変動等の状況について、主に前回の判定会(平成29年8月28日)以降の調査結果を取りまとめたものです。
それによると、先月に引き続き、「現在のところ、東海地震に結びつくとみられる特段の変化は観測していません。 」
とのことです。
国や自治体等で特別な防災対応はとられず、私たちも普段通りの生活をしていればよいというカラーレベル青(定例 - 表の下段)の発表です。
具体的には、最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動について、次のように説明されています。(※抜粋)
「1.地震の観測状況
全般的に顕著な地震活動はありません。
2.地殻変動の観測状況
GNSS観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。
3.地殻活動の評価
上記観測結果を総合的に判断すると、東海地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今のところ得られていません。
以上のように、現在のところ、東海地震に結びつくとみられる特段の変化は観測していません。
なお、GNSS観測の結果によると「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による余効変動が、小さくなりつつありますが東海地方においてもみられています。」
この発表の内容について詳しくお知りになりたい方は、
気象庁HP 平成29年9月25日判定会(定例)「地震防災対策強化地域判定会会長会見」 のページ、
および同ページ掲載のPDF文書をご覧ください。
【関連報道】
◯ 静岡新聞 - 東海地震直結の変化は観測せず 気象庁判定会 (9/26)
青木元・気象庁地震予知情報課長の話
県中西部の地殻内で、ここ1カ月間の地震活動指数が8(多い)となったが、「地震活動は増減を繰り返す。現時点ではばらつきの範囲内とみられる」。