Church of the Dunes

映画を見て調べたことの備忘録。更新は、のんびりペースの予定です。

Allowing Fate to be Arbitrary (3)

2018-12-31 13:39:35 | Allowing Fate to be Arbitrary

2018年の大晦日です。

クリストファー・ノーラン監督が "the 2019 New Year Honours" で、
"Commander of the Order of the British Empire" を受勲するそうです。
The Independent には、'48-year-old Christopher Nolan,
the director behind film such as ​Dunkirk, Inception and the Dark Knight trilogy,
received a CBE for services to film' と記載されています。 おめでとうございます。

そして ―― 。
すっかり間が空いてしましましたが、
以下、こちら の続きです。

 *~*~*~*

「無作為な運命を受け入れる ― クリストファー・ノーラン&ジョナサン・ノーラン対談 ― 」
 title:Allowing Fate to be Arbitrary
     ― A conversation between Christopher Nolan and Jonathan Nolan ―
 via:Introduction ~ DUNKIRK Screenplay by Christopher Nolan (pp.ix-xxxvii)

  C:僕はそこから気持ちを切り替えた、いいだろう、サバイバルの物語として、訴求して共感できる
    ものとして、これに取り組もうじゃないか、とね。そしてこれが、敵の姿が目に入らない理由だ。
    僕は、直接の経験者の目撃談を読んで自分が体験したことを、映画で理解させようと試みたんだ。
    ダンケルクの浜辺にいる誰かの視点、その人は実際に敵の姿をまったく見ていなかった。彼らは
    飛行機に脅かされ、爆弾と姿の見えない敵に脅かされ、僕はそれを考えてゾッとした。
  J:その過程のどの時点かで着想が浮かんだ訳だね ― 敵の姿を決して視界に入れない、最後の場面
    で初めて、ピントから外れた状態で映るまで。君はそう思ったんだろう。僕は、最初にこの映画
    を見た時を思い出そうとしたよ、もし、気づいてさえいたら、張りつめ方が非常に有効だから。
  C:実際には、そうしない傾向があるよね。
  J:うん、君は僕にそう指摘しなければならなかったよ、僕がそれを素晴らしいと考えていたらね。
    君は脚本を書いていたどの時点で決心したの? それとも、もっと内在的なことだった?
  C:正直なところ、覚えていないんだ。明らかに、決心したに違いないんだけどね。明瞭に決めたと
    思い出せるのは、部屋の中の司令官たちは必要ない、チャーチルは必要ない、地図は必要ない、
    過度の情報は必要ない。僕は、防波堤にいる連中から幾つかの情報を耳にする手段に辿りついた。
    何が起こっているかは辛うじて分かるが、十分過ぎる程には分からない、つまり、君たちが兵士
    たちの知識程度しか持たないようにするための一種の企てだ。実に見事な映画「 遠すぎた橋
    のような作品に注目していた理由から、そう決めたことを覚えている。
  J:非常に良い映画だよね。




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