こちら の続きです。
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「無作為な運命を受け入れる ― クリストファー・ノーラン&ジョナサン・ノーラン対談 ― 」
title:Allowing Fate to be Arbitrary
― A conversation between Christopher Nolan and Jonathan Nolan ―
via:Introduction ~ DUNKIRK Screenplay by Christopher Nolan (pp.ix-xxxvii)
C:一人のイギリス人として、まず初めに、あり得ることとして特に意識するものではまったく無い
こと。第二に、断じて真実ではないこと。実証できるように、真実ではない。彼らは230隻の船を
沈めた。イギリスの軍勢を破壊しようとする試みは徹底して明白だった。なぜ機能しなかったかは
様々な理由があり、主にヒムラーがドイツ国防軍空軍を使って攻めることを強く主張していたが、
ナチの軍隊が古くからの、貴族のドイツ軍将校たちと対立していたためだ。つまりナチスはドイツ
国防軍空軍を設置した、そしてダンケルクはデモンストレーションになった。それは:戦車を温存
し、我々はそれに対処することになっただろう。それでも彼らは為し得なかった、様々な理由で。
僕は大きな理由の一つは爆弾が砂浜に落ちただろうことで砂が爆発を弱めたのではないかと考えて
いる、だから空中からは多くの被害に見えていたけれど、実際は大勢の人々を殺してはいなかった。
幸いなことだと思う。ダンケルクについて興味を引くことだ。イギリスの文化でも、ボートを漕い
で行く連中の、ボートを漕いで海峡を渡る人々の、とてもシンプルな、神話的な物語から変わって
いった、本当は何が起こったかでは無くて。それは変化をして当時のプロパガンダの話になった、
1980年代の、非常に修正主義的な視点を与えたBBCの番組があり、その番組で、初めて、ボートで
向かった民間人は支払いを受けたと指摘した。
J:そうそう。(笑)
C:それで、とにかく、わかったよ、まあいい、しかし現代の観点から検討して君の言う通り、うーん
いくら支払われたんだ? 経費?
J:形ばかりのことだよ、だけど命を危険に晒すのに十分ではないね。
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途中、ハインリヒ・ヒムラーの名前が出てきますが、
そこは、ヘルマン・ゲーリングのような気がするのですが、どうなんでしょう。。
そして、1980年代のイギリスは、サッチャー政権の時代ですね。