こちら の続きです。
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「無作為な運命を受け入れる ― クリストファー・ノーラン&ジョナサン・ノーラン対談 ― 」
title:Allowing Fate to be Arbitrary
― A conversation between Christopher Nolan and Jonathan Nolan ―
via:Introduction ~ DUNKIRK Screenplay by Christopher Nolan (pp.ix-xxxvii)
C:うーん、僕は脚本を書く前に音楽の関係について考えることを始めた。
僕は構成を固めていた。音楽にはシェパード トーン(無限音階)と呼ばれるものがあって「 プレステージ 」
で音楽担当の デヴィッド・ジュリアン と一緒に初めてこのことを探求した。僕はデイヴに大筋で言ったんだ、
どうやって君は音階が上昇し続ける、しかし決してどこにも上昇していってはいないサウンドを楽曲のために
創り出すんだい。すると彼は多量な再生での異なった周波数の強調により現れるシェパード トーンのことを
知っていた、君は実に '理髪店のサインポール' だと見なすし、螺旋状の効果を持つ。それはいつも上昇して
いるように見えて絶対に領域外に出ることはない。この着想に僕は魅了された。僕は視覚的な錯覚を好むし
音響の錯覚も気に入っている。だから、たとえば「 ダークナイト 」を見たなら、彼が走らせるバットポッド
は、エンジンの音がシェパード トーンだ。