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〜*my favorite 私のお気に入り*〜

ご訪問ありがとうございます。こちらは羽生結弦選手への想いを綴る、ひとり言のブログです。

*メダリスト会見*

2020-12-27 17:17:00 | 日記



【羽生結弦 メダリスト会見(1)】苦悩の末に「自分のためにも競技を続けていいのかな」






 フィギュアスケート全日本選手権の男子で5年ぶり5度目の優勝を果たした羽生結弦(ANA)は26日のフリー後、メダリスト会見に臨んだ。 






 ――今までと異なる全日本を終えてメダリストとなった今の気持ちは

 「率直にまずは、今回1人、コーチ不在ということで長い間、練習してきて。
もちろん練習の間に足痛くなったりとか、精神的に悩んで苦しい日々だったりとか、そういったものはもちろん、ありました。





ただ、うん、コーチ不在とはいえ、たくさんの方に支えられて、そして、練習の時からいろんな方に支えていただきました。もちろん、実際には練習のメニューとか、まあ、プログラムの構成もそうですけど、1人で考えて、1人でやってっていうことがものすごく多くて、大変だったことは大変だったと思います。







ただ、それがあってこその今だと思っているので、もちろん、今の結果は素直にうれしいですけれども、なにより、こうやって自分のことを信じてくれたコーチたち、そして遠くからでも支えてくれていたいろんな方々に、感謝を申し上げたいです。本当にありがとうございました」






 ――20年はどんな年だったか

 「大変でした。でも、僕が大変だって思う気持ちは医療従事者、そして、関係者の方々、または、職を失ったり、そもそもお金が入らなかったり、生活自体が苦しくなっている方々に比べてみたら、本当にちっぽけなことで。







言ってみれば、僕はスケートってことをやれている自体、うん、ほんとに恵まれているんだなって思うんです。







だから、僕自身は苦しかったかもしれないけれども、少しでも、自分の演技がなんか、明日まで持たなくていいんで、もう、その時だけでもいいですし、そっから僕の演技が終わってから1秒だけでもいいんで、少しでも生きる活力になったらいいなっていう風に思う1年間でした」





 ――苦しい時期、前を向いた瞬間は

 「まあ、どん底まで落ちきって、ほんとに、あの、そうですね、まあひと言で表したいんですけど、説明が難しくて、うまく言えないかもしれないんですけど。






う~ん、なんか自分がやっていることがすごく無駄に思える時期がすごくあって。



まあ、いろんなトレーニングとか、または練習の方法とか。もちろん、自分自身で振り付けを考えなきゃいけないというプレッシャーだったりとか。自分自身で自分プロデュースしなくてはいけないプレッシャーとか。それがみなさんの期待に応えられるのか。そもそも4回転アクセルって跳べるのか、とか。でも、入ってくる、僕の中に入ってくる情報は、やっぱみんなすごい上手で、みんなうまくなってて、なんか1人だけ取り残されているっていうか。






なんか1人だけ、ただただ、なんか暗闇の底に落ちていくような感覚があった時期があって。でも、なんかもう1人でやだって思ったんですよ。1人でやるの、もうやだって思って。疲れたなって思って。







もうやめようって思ったんですけど。やっぱ、“春よ来い”と“ロシアより愛を込めて”っていうプログラムと両方やった時に、なんか、やっぱスケート好きだなって思ったんですよね。スケートじゃないと、自分は感情を出せないなって。全ての感情を出し切ることができないなって。






だったらもうちょっと、自分のためにわがままになって、みなさんのためだけじゃなくて、自分のためにも競技を続けてもいいのかなって気持ちになった時が、ちょっと前に踏み出せた時ですかね。ちょうど良くどん底に落ちきって、ほんとにアクセルすら、トリプルアクセルすら跳べなくなった時期があったので。まあ、そっから比べたら、今はだいぶ成長できたのかなとかって思ったりはしています」







=(2)に続く=





【羽生結弦 メダリスト会見(2)】「自分が出場したことで、何かの活力になれば」





 フィギュアスケート全日本選手権の男子で5年ぶり5度目の優勝を果たした羽生結弦(ANA)は26日のフリー後、メダリスト会見に臨んだ。


 ――どん底の時期はいつ頃

 「いや、結構、長くてその期間は。ほんと10月、11月くらいまで、10月終わりくらいまでありました。ただ、そこから少しずつコーチたちにメールして、ビデオ送って、こんな風になっているんだけど、どう思いますか?とかいろいろアドバイスをもらったりとか、頼ることができはじめて。で、その上で、もちろん、ライブでそんな会話とかできるわけじゃないですし、自分の感覚と自分の今までの経験で練習を構築していくしかないんですけど。






でも、そういう意味ではやっと、ほんとにやっと、自分がここまでスケートをやってきて、やっぱ鍵山選手も、宇野選手も、やっぱどんどんどんどん技術的にうまくなっていってて、なんていうんですかね、なんか年寄りみたいな感覚が、自分の中であって、固定概念みたいなのがあって。どんどん技術的に落ちるんだろうな、みたいな。






アクセル練習すれば、4回転アクセル練習すれば、どんどん他のジャンプも崩れていくし、ダメになっていくし、足も痛くなるし。そういったなんか悪いスパイラルに入っている中で、やっと自分が長年経験してきたこと、ケガしたこととか、平昌のこととか、あとは自分がうまくできた時のこととか、そういったものを消化して、ベテランらしく、うん、ちょっとはいい演技が、いい練習ができるようになったんじゃないかなという風に思っています」


 ――メダリストの宇野選手、鍵山選手について

 「まず、宇野選手はほんと、なんていうんですかね、両方ともそうなんですけど、なんか、すごい憧れてくださって、ほんとにありがとうございますっていう気持ちがすごくあって。






ちっちゃい頃から、昌磨に関しては一緒に試合に出て、思い返せば、ノービスの頃もあって。なんていうんですかね、あんなちっちゃかった頃が懐かしいなって思ったりとか。そもそも、この子の持っている表現の仕方とか、所作のきれいさとか、そういったものはほんとに努力して、ほんとに心からつらくなる時期もあったと思うし、彼自身が持っているつらさみたいなものも、もちろんあると思うんですけど、それを押し殺してまで、ここまでやってこられたっていうのはものすごく尊敬してるし、僕自身が。なにより心の強いファイターだなって思っています。






で、鍵山選手に関しては、やっぱあんだけ、勢いを生かして、何事にもステップもそうですし、スピンもそうだし、ジャンプもあれだけ勢いを使ってジャンプを跳べるのはホントにすごいことだし、やっぱあれだけの衝撃をずーっと体で耐え続けているわけでもあって、その中でちゃんとケガせずに自分をコントロールできているっていうのは、若いながらも、やっぱり自分自身も勉強させてもらっているし、尊敬している点です」

 ――コロナ禍での価値観の変化は

 「僕はちょっと震災と絡んでしまうかもしれないんですけど、またあらためて、スケートできることが当たり前じゃないってことを痛感しました。あの、先程言ったこととちょっとかぶってしまうかもしれないんですが、やはり、僕らよりも絶対苦しんでいる方はいらっしゃいますし。うん、最期に会えない方々だっていらっしゃいますし、そういう方々だったり、いまほんとに先が見えない労働を強いられて、ほんとに目の前が真っ暗になるような方々もいらっしゃると思います。






そういう方々にとっては、僕が僕らがこうやってスケートをしているのは、ある意味、その人たちからしたら、これも仕事って言われるのかもしれないですけど。僕にとっては、震災を経験した僕にとっては、やっぱりスケートは自分が好きなことにしかなってないので。やっぱそれをさせてもらって、こうやって競技の場として設けてもらって、まあ、それを最後まで闘い抜かせていただいて、まあ申し訳ないっていうか、罪悪感もちょっと、ちょっとあるといえばあるんですけど。ただ、自分が出場したことで、先程言ったようにちょっとでも何かの活力になれば、なんかの気持ちの変わるきっかけになればという風に思いました、はい」






=終わり=

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/12/27/kiji/20201227s00079000278000c.html







読んでいただいてありがとうございました。


*画像は感謝してお借りしました。

*合同インタビューより*

2020-12-27 07:00:00 | 日記




【羽生結弦 合同インタビュー(1)】「世の中の状況を見ながら自分ができる最大限の努力を」




 フィギュアスケート全日本選手権で優勝した14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が26日、男子メダリスト会見終了後に各社の合同インタビューに応じ、胸に秘めた思いを語り尽くした。

 ――世界選手権のその後のことは考えているか?

 「まず、まあ世界選手権があるかどうか、自分にとっては一番大きなことですかね。まあ、うーん。まずは体を動かせるっていうのが一番。やっぱり4回転半を練習することによっての衝撃っていうのは、もの凄くありますし。まあ、そうコンスタントに練習していけるようなものではないので、ある程度しっかりトレーニングしながら体をつくって。まあこの試合に懸けての、この試合に向けての練習は4回転半しないというのを決めていたので。ちょっと何て言うんですかね、試合寄りの体づくりになってしまったので、今アクセルの感覚はちょっとまた変わってきちゃっているとは思うんですけど、またこの試合が終わり次第、体力も回復し次第、しっかり4回転半のための体づくりをしっかりやって、それから練習をして、あとはアクセルがどれくらいできるようになるかですかね。まだできていないんですけど。その今のイメージしている自分のアクセルの幻想と、早く自分の体とのギャップを埋めてつつ。で、できるようになってから、どれだけ跳べるかによってかなと考えています。まあ何よりもなんですけど、何よりも世界選手権が開催されるかどうかもまだ分からないですし。来シーズンの試合がグランプリ含めてどうなっていくか分からないので。とにかく世の中の状況を見ながら自分ができる最大限の努力をしていきたいっていうのが今の気持ちです。その先はまだ分からないです」

 ――コーチと一緒に練習できない難しさや大切さを感じたものがあれば。

 「はい、やっぱり自分だけでは客観視しきれていない部分っていうのは絶対あると思うので。まあ、うーん。こうやって喋っている時だったりとか。それが新聞だとかニュースとかいろんな記事になったり、テレビという媒体から自分の言葉を見たりとかしますけど。その時もやっぱり、あの時もっとこう言っておけば良かったな、ああ言っておけば良かったなって思うように、それと同じようにスケートだってやっぱり自分1人でどうやったって客観視できないところがあるので。そういうところも新しい視点、自分以外からの視点っていう意味ではやっぱりコーチって凄い大事だなって思ったのと。逆に言うとなんですど、これは自分が経験値が豊富にあるからこそ、他の選手たちよりも経験値が豊富にあるからこそ、客観視がしやすいっていう風に思っているんですね。自分自身がどういう風に崩れているのか、どういう状態の時に良い演技ができているのか、悪い演技になっているのか。それをいろいろ考えなおして、コーチがいないながらもその経験を生かし切れたのが、今回の全日本選手権っていう本番の演技とここまで向かっていくにあたってのトレーニングにつながったかなっていう風に思います」

 ――予定構成について。これまでは後半にコンビネーションを重ねていた。今回は若干前倒し。その狙いは。もし4回転半を入れる場合の構成は。

 「まあ4A入れるなら1発目かなと思っているんですけど。まあコンビネーションを前半に今回入れた理由はこっちの方が確率が良いからですかね、簡単に言ってしまえば。あの、この構成を決める前はそもそもループ跳べなかったので、一時期。サルコーすら跳べていなかったし、トーループギリみたいな状況でもあったので、まあ後半に4回転を突っ込んでいる場合じゃないだろう、っていうくらいの時期を経ているからこそ、その1個コンビネーションを前に倒していたっていうのがまず経緯としてあります。その流れで練習していて段々ループ跳べるようになったり、サルコーはもちろん安定していてループがちょっとずつ安定してきた時に、じゃあフリーの構成にループ入れてサルコー入れて。後半トーループ2本コンビネーションにはしていて、最後のアクセルもコンビネーションっていうのも考えてはいたけど。今っていうか、その頃ずっとフリーっていうプログラム自体の全体を見ている時に、最後にコンビネーションを入れるより、前半のアクセルにコンビネーションを入れた方が見た目が良いなっていうのが、まあ一番大きな自分の中の要因です。やっぱりあそこの琴の音から始まっていってちょっと盛り上がって、アクセル跳んで、そのあとループにいくんですけど、そもそも最初あそこはアクセル単発、ループ単発、もしくはルッツ単発、トリプルルッツ単発って考えていたんですけど。何かもっと風が舞い上がるような感じの音が何となく感覚としてあったので、それだったらそこにトリプルアクセルと両手を挙げるダブルトーループからそのままの勢いでトリプルループにいくのが一番表現としてのジャンプになっているかなっていう風に思ったのが今回前半に持ってきた理由です」

 ――北京五輪が近づいている。現時点での位置づけは。

 「率直に言っちゃうとなんですけど、東京五輪できていない今の状況の中で、僕らが、というか僕個人の思いとしては、冬の五輪のことを考えている場合じゃないというのが僕個人の意見。もちろん、スポンサーさんというのもあるし、コマーシャルとか、ホントに国を挙げてやるイベントなので、そこにいろんなお金がかかっているとか。それこそ僕らに知らない世界がそこにはあると思うんですよ。だけど、それに関与していないので。フィギュアスケート競技のスケーターの1人として、オリンピックを言えば、そこはスポーツの祭典じゃなくて、僕にとっては競技の最終目標です。オリンピックって。それだけを考えるのであれば五輪を開催してもらいたいというのはありますし、そこに出て優勝したいっていう気持ちももちろんあります。ただ、その背景に東京五輪すら開催されない現実が今あって。延期しても、それもホントにどうなるか分からないし。たとえば、ワクチンを強制的に打たなくてはいけない状況だったりとか。そもそも観客入れてできるのか、とか。まあ、その収支の兼ね合いも含めて、ホントに五輪というものが開催されるべきなのか。本当にいろんな方々がいろんなことを考えて、いろんな意見をされてると思うんですね。だから、そういう中で僕個人としては最終目標である五輪ということを考えてはいけないっていうリミッターがかかっています。だから、僕が出る出ないとか、それまで現役続けるのか続けないのかとかそういう感じじゃなくて。そもそも、そこに向けてはちょっとシャットダウンしているイメージが強いです」
(続く)



【羽生結弦 合同インタビュー(2)】「家族と過ごす時間が増えた」「おかげさまで大学卒業できました」






 
フィギュアスケート全日本選手権で優勝した14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が26日、男子メダリスト会見終了後に各社の合同インタビューに応じ、胸に秘めた思いを語り尽くした。

 ――スケート人生の最終目標は。

 「とにかく4回転半、試合で降りたいです。試合で。そこは何度も言っているように最終目標です。ただ、今回、長い期間、1人で練習するにあたって、4回転半の難しさっていうか。そもそも、そこまでたどり着けるのかみたいな。夢物語じゃないかみたいな感覚とかまであったことを考えると、本当にそれを最終目標にしていいのかなっていう感じもなくはないです。ただ、自分の心に嘘つかないのであれば、うん。やはり、そこまでたどり着かないのであれば、正直言って今スケートを頑張る理由っていうのが。この社会の中で、この世の中で、自分がスケートをやりたい理由を押し通してまで、トレーニングさせてもらう理由がなくなっちゃうなと思って。だがら、自分の4回転半っていうとても険しい壁に向かって、今突き進んでいて。そこへのハードルはすごく高いんですけど。そこに何か手すりが何もないんじゃないかなと思うくらい高い壁があって。だけど、それを幻想のままにしたくない。絶対に、自分の手でつかみ取って、その先の壁がない壁の先を見たい。それだけが、今この世の中で自分がスケートをやれる理由かなと思っています」

 ――現在のアクセルの状況は。

 「跳べてないです。(1度も?)はい」

 ――コロナの状況が上向けば、また拠点の海外へ行きたいか。

 「まあ、世の中どうなるか分からないのが正直なところですかね。ただ、確信として、今回自分がやってきたトレーニングは間違ってなかったというか。あの、やっぱ自分が経験してきたことをいろいろ生かして、やっとベテランらしく、いろんなトレーニングを積めるようになってきたのは、間違いなくこの試合で結果として表れたので、やっと頑張ったと言えると思う。だから、今回は4回転ループ込みの4回転4本のフリーのために作ってきたトレーニングプランだったのを今度4回転半のためのトレーニングをするって考えたときの絶対土台になるという。それをうまくつくっていくことだけが今考えるべきことかなと思います。それがトロントに帰ってやるとか、日本でやるとか関係なく、とにかく絶対、自分の体とか、自分の感覚とか、自分の技術面、体力面の向上っていうのは一番自分がたぶんわかっていると思う。とりあえずこの1年間で試行錯誤した上で。だから、それをうまく使って、日本だろうがカナダだろうが、まず4回転半回り切って降りるっていう技術的な向上をさせるためのトレーニングを積んでいきたいなって思っています。これで大丈夫ですか?答えになってますか?」

 ――大学を卒業した。練習以外でのコロナ禍でどんなことをしていたか。

 「まあ、でも、家族と過ごす時間がすごく増えましたね。やっぱトロントに行って、家族全員がそろうことがなかなかなかったので。家族と一緒に過ごして。別に団らんすることが楽しかったとかそういう訳でなく、一緒にスケートのことを考えて。何よりも家族全員にサポートしてもらったのは、自分がスケートしている中でも財産になるなという風に思いました。後は、そうですね、外出は本当にしていないんですよ。スケート以外に何もしていないので。スケート以外に何もしていないのはちょっと大げさかもしれないですけど。スケート以外に外出は一切していないので。うーん。そうですね。トロントにいるときよりもスケートに集中できているのかなという感じがしています。あと何でしたっけ?あっ、大学。おかげさまで大学卒業できました。論文についても、そうですね、いずれ発表するかもしれないですし、しないかもしれないです。そこはちょっと分からないですけど。とりあえず自分が考えうる限りで研究をし、自分自身の今の先ほど言ったトレーニングに関してもつながっているところはもちろんありますし。何よりルールが分かりやすくなるかなって、しなくはないので。もし自分が今後、とりあえず満足できるくらいの演技をして、現役を退いて、プロになって、指導者になって。って、どんどん進んでいった時に、もしその技術が必要だということであれば、そっちの道も。やっぱりトップの競技者として、切り開く材料になればなという風には思います」







結弦くんを知れば知るほど
凄い人だと思う。









読んでいただいてありがとうございました。


*画像は感謝してお借りしました。