図書館から、リクエストした本が届いたと連絡があったのは年末のことでした。
読みやすい文章だったので、二時間ほどで読み終えました。
著者のミツコさんは、牧師の家に生まれ育ち、結婚相手も牧師さん。
夫婦で教会を立ち上げ、夫亡き後は自ら牧師となり教会を守ります。
そして今、教会を他の人に任せ、月額7万円の年金とシルバー人材センターの収入で生活しています。
そんな彼女の芯にあるのは、揺るぎない信仰心。
決して無理をしているのでも、我慢しているのでもない。
ましてや、悲観的でもない。
毎日を丁寧に大切に生きている。
本文にあったミツコさんの言葉と、私なりの思いご紹介したいと思います。
「幸せの98%は大変なこと」
大変だからこそ、2%の幸せが大きなものと感じる。
目から鱗!
大変を大変と思わない心の持ち方、気持ちの持っていきかた。
難しい…。
「もっともっとというよりも、あるものに感謝して」
あるものに感謝し大切にするが執着はしない。
シンプルに生きる。
あるがまま?
「賛美歌を歌い、それぞれにひと言ずつ夫との思い出を語ってもらいました」
みなが故人との思い出を語るお葬式。
送るって本当はこういうことなんじゃないかな。
「テレビや本からよい情報はメモして試す。だめなら自分にあった方法にアレンジする」
ムリは続かない。
自分流にアレンジすることで続けられる。
何事も続けることが肝心。
納得。
読み終わって感じたのは
自分の置かれた場所、今できること、あるものに感謝して生きることの大切さ。
勿論、上へ上へと高みを目指すことも大切。それがなければ発展もない。
しかし、上だけ見ていていいのだろうか?
一度上げた生活水準を落とせず、無理を続けつぶれてしまう。
そんな人を何人も見てきた。
振り返って自分はどうだろう?
まだまだ、煩悩と物欲だらけの私。
上を目指したいし、やりたいことも山のようにある。
だが、まてよ。
自分、自分でまわりが見えなくなってはいないだろうか。
感謝する気持ちをなくしてはいないだろうか。
自問自答するが、答えはでない。
自分のことは自分が一番わかっていないのかもしれない。
今すぐミツコさんのようには、生きられないけれど、同じくらいの年齢になったとき、心穏やかにまわりに感謝する事ができるようになっていたい。
不平不満、妬みや嫉妬に身を焦がすことのないように。
幸せは心の持ちよう。
そのためには、今心を育むことが大切なのだと感じた。
寒波が来ています。
こちらも今までと違う寒さになってきました。
雪の多い地域のみなさまも
そうでない地域のみなさまも
どうぞお気をつけください。