ざわめき 2021-06-27 16:21:00 | 詩 ざわざわざわざわざわざわめくこころよからぬことに想いを馳せけだるく湿った空気のなか身をおけば重力は無力になり浮かび上がるこころざわざわざわざわざわざわめきたつこころとからだ
花のゆめ 2021-06-14 20:28:00 | 詩 しずかにしずかにしずかに咲けりしろき花かおり誘われゆめの彼方へ ⭐~~⭐~~⭐~~⭐~~⭐~~⭐昨日までは固い蕾だった芍薬の花一晩で花がひらきました。少女から大人へあっという間に駆け抜けて凛とした芳しい香りを漂わせています。
マガイモノ 2021-05-16 15:45:57 | 詩 『マガイモノ』 動き出す一日 また今日という日が始まる 朝の光も 急ぎ足で歩く人も 青い空さえも なにもかも鬱陶しい ぐるぐる回る変わらない世界で また同じことを問いかける 私はだれ? ありのままでいいなんて そんなのみんなうそっぱち 人の心なんて 分かるはずもないから 閉塞感も 失ったものも 見えない明日も 何もかもいらない ぐるぐる回る変わらない世界を 全部丸めてゴミ箱に投げ捨てた 私はだれ? ありのままでいいなんて そんなのみんなうそっぱち ありのままでいられるほど 甘くない強くない 同じ顔をして歩く群れの中 反射したガラスに映ったものは あれは…ワタシノマガイモノ
逢魔が時 2021-04-08 23:18:00 | 詩 ごめん、ごめん遅くなってなんとか間に合ったあれ?怒ってるの相変わらずそっけないなぁまあ、そこがいいんだけど変に媚びないところがさ一年ぶり?だよねやっと逢えた…逢いたかったねえ、もう少し近づいてもいいかな君に触れたいんだ愛でなさい愛でなさい今宵が最後その眼に心に焼きつけよ忘れぬように忘れぬように枝が大きく揺れ花びらを落とす吹き抜ける風が地の花を巻き上げた渦巻く花 花 花桜色に染まるその先にかすかに現れ、消えたあれは…