遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

六日山

2011年01月07日 | 年中行事
お晩でがんす
一月六日は初山の日です「六日山」と言って、切り餅を持って山の神さまに初詣りに行きます、
山の仕事が一年無事に出来る様にと、山の木を伐らせて戴きますという挨拶でしょう
山の神は「十二様、大山袛之命」で山中に小さな祠が有ります
定番の「酒肴塩米」を奉献して一年の息災を祈ります
そして、小正月に飾る「掻き花。」削り花。木花。などと呼ばれている原材料を切りとってきます、木は「三椏空木」と言う樹です、樹高3m位の小低木です
少し呆けていますが三又に成っています



此の木の徒長枝を適宜の長さに伐り、使います
節がなくて長い花ができます



此れを皮を剥いて日陰で乾燥します、
日向に置くとひび割れができて綺麗な花が掻けません。
皮の下の真皮は緑色のとてもきれいな皮です



こうして七日七夜経つと小正月の十三日に成り、お飾り替えの日となります
朝から花を掻き、繭玉を作り五穀豊穣を祈ります
其の準備をする日なのです
色色行事が有るので時には日にちを間違えることも有りますが神様には大目に見ていただく事にしています

又同時に繭玉を差す「ぼく」をお迎えします
ぼくは、山法師の枝です、一週間乾燥させると、差し口が苦くならないのと、木が固くなり繭玉を指すのが楽にさせるようになります
此の木は屋敷周りに何本か植えてあります此方では「山桑」と呼んで大切にしています
自然界で唯一蚕が食べる桑以外の葉で、晩霜害のときには此の葉で養蚕の種を残すために使ったそうです



切り口が痛々しい山法師の樹です
来年は違う木で調達をするので此の木は休みです



行事をとどこうり無くする為には、一年を通して色色の手配が必要です
畑の山法師の樹もそのための配慮です
明日は明日の行事が有るのでこの辺で

そんじゃあまたはなすべえ
遊童子






コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 七草の準備 | トップ | 道祖神祭り »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山は春まで休憩 ()
2011-01-09 23:22:14
こんばんは
六日山 初めて聞く言葉です いろいろな行事があるのですね 正月は特に多いのでしょうね
家の周りにもそのための準備のものが多数用意されているのがわかります 遊童子さんのところだからこそできるのでしょう 思っていてもなかなか年中行事をしっかり守って続けていくのは難しいことです 少なくとも現在はお孫さんの代までは大丈夫のようですね

橙は信仰心も希薄なこともありますが 東京での凡人には特に信仰の山へのお参りに行くなど聞いたことがありません せいぜい初詣に近くの神社仏閣に行くのが関の山です 橙の場合は花や景色を楽しみに山へ行くのがほとんどですからこれから雪や凍結となる山道は敬遠して春までお休みです
<橙>
返信する
信仰 (遊童子)
2011-01-10 21:49:06
橙さん
コメントありがとうございます
橙さんが和つぃのブログ上から感じるほどの信仰ではありませんが、いわば一年の節目の行事であり、庶民の小さな願いがいっぱい詰まった行事なのです
本当の心からの信仰と言うほどではないのです
でも一応はそれなりの信仰心がなければできないことだと思っております

小さな個人用のイベントですので愉しみながらの物です
それでも夫夫にそれらしき言い伝えが有り面白いものですよ

ではまた



返信する

コメントを投稿

年中行事」カテゴリの最新記事