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すずき日記

仕事から遊びまで思いつくまま!

日没閉館

2008-11-03 13:02:29 | インポート

 昨日は人工の照明設備がなく、明かりは自然の光のみで日が暮れると閉館という、俗に「日没閉館」と呼ばれる安藤忠雄さん設計の美術館へ行ってみました。

 多くの安藤建築は照明を多用せず、自然の光の扱いが巧みですが、ここはうーん・・・。美術館の一般解とはなりにくい建築です。展示する側としては作品を守る、やはり人工的に制御された空間を望むのが大半でしょうね。

 元々はある個人画家の収蔵作品を展示する美術館として開館していたようですが、今ではその方の作品は撤収されていて、別の方の作品が展示されていました。掃除も行き届いておらず、芸術作品を鑑賞するには寂しいスペースと化していました。残念。

 ここのことは以前から気になっていて、安藤さんの最新の著書でも書かれていたので行ってみたのですが、建築はいいものを造るのも難しいですが、それ以上にメンテナンスをして住み込んでいくこと(ここのような公共的なものなら活用する努力)が必要です。大切な予算を使ってハコを造っただけではいけませんねぇ。無駄遣いで終わってしまいます。

 東大阪の司馬遼太郎記念館を見習ってください。ボランティアの方々の努力が素晴らしくて、そこに建築が生きてきているのです。こちらはお勧めです。

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