勇足中学校だより ( Yutari Junior High School News )

日々の学校生活をご紹介しながら開かれた学校づくりをめざします

先生方のエッセイ 「拓道」12月号より

2010年12月21日 | 学校だより
 学校だより「拓道」より、先生方のエッセイをご紹介します。

   サッカーワールドカップ南アフリカ大会

 まだ記憶にも新しい、サッカーワールドカップ南アフリカ大会における日本代表の戦いぶりを振り返ってみることにしましょう。
 まず監督の岡田武史代表監督の采配と決断から見ていきたいと思います。
 大会前のスイス合宿で、選手たちにどのように声を掛け、どのような戦いをしたら勝利できるのか、監督は悩んだそうです。直前の強化試合も、結果が出ずに、サポーターからは「監督更迭!」だの「選手を替えろ!」だのと言われるなど、自分の目指す指揮が取れない状態が続き、ずいぶんと悩んだそうです。監督の頭の中には「どこの国と対戦しても、そこそこ対等に渡り合える」という確信があったようです。
 岡田監督の戦術というのは、他国から見たらフィジカル(体格面)では勝てないので相手よりも長い距離を走ることによってボールキープしながら、ゴールを目指すサッカーを続けていました。しかし、トータルで90分間体力が持たない。どうしても最後のフィニッシュのところで他国選手からみると決定力が劣ってしまうため、戦い方を変える方法を取ったとの監督のコメントが出ていました。自分の思った事とはずいぶんかけ離れた内容で戦うことを決断したのですね。
 ワールドカップ本番では、カメルーン戦には本田をワントップに起用し、慣れないポジションでも本番までに修正してくるところは、すごい監督だなーと思いました。しかも、結果は見事に決勝トーナメント進出。第9位でした。
 私も少年団の指導をしていますが、いまだに日々研究しながら練習を続けています。日本代表も決勝トーナメントではパラグアイにPK戦で敗れはしましたが、夢と希望を与えてくれたことに感動しました。日々の積み重ねと、決断をすることが指導者にとって大切な事を今一度思い知らされた気がします。

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