2018年5月27日
北陸旅行第1日。(日曜日)
この日のプランは、京都府の山陰道(R9)沿いから丹後半島を経由して、福井県の小浜、敦賀を見て福井に入る予定だ。私の旅行は、既にお分かりの方もいると思うが、基本的には3つポイントがある。1.旧 一の宮と言われた神社に行くこと。2.源義経ゆかりの地に行くこと。3.古代渡来系氏族 秦氏ゆかりの地に行くこと。の3点に加えて、興味の沸く観光地があればそこにも行って見る。である。
そこで、まず目指したのは京都府南丹市にある「笛吹神社(ふえふきじんじゃ)」だった。この神社は3.古代渡来系氏族 秦氏ゆかりの地に行くこと。が目的である。
京都府を走るR9を福知山方面に向けて走り、京都府亀岡市付近で桂川を越えて府道に入り、最終的に府道19号沿いにある当社に着いた。実はこの時、チョットしたハプニングがあり、一瞬笛吹神社には辿り着かないかと思われたのである。それはまたもやカーナビに翻弄されたためだった。冷静に考えると、今回はカーナビの責任と言うよりはマップコードのせいと言う方が正しいのかも知れない。事前にNaviCon(DENSO)で調べて置いたマップコードをDiscover Proのナビに入力し、目的地設定をしたところ、着いてみると神社らしきものはなく、小高い山と雑草が生い茂った所だった。小さな神社の場合、マップコードにも出てこない所もあるし、私の見落としと言うこともあるため、神社の目印である「鳥居」やそれらしき標識などを周辺に探したが、見当たらなかった。仕方なく今来た道を引き返すことにし、1kmほど戻った所で運よく笛吹神社を発見することができた。
当社は聖徳太子(しょうとくたいし)の右腕とも言われた秦河勝(はたのかわかつ)が造ったとされている神社である。秦河勝の創建で有名な京都・太秦(うずまさ)の広隆寺(こうりゅうじ)を建てるに当たり、当社の地にあったケヤキの大木を使って広隆寺を建てたという話である。そして、ケヤキのお礼に当社を建てたという。
笛吹神社を後にすると、次に丹後半島にある丹後国(たんごのくに)一之宮籠神社(このじんじゃ)に向かった。ここは1.旧 一の宮と言われた神社に行くこと。が目的である。
R9に戻り、福知山を過ぎてからR175、R176と進み、府道615号からR178に入り籠神社に着く。笛吹神社から約2時間の行程だった。
籠神社は「元伊勢(もといせ)」と言われる神社の1つで、別名「元伊勢籠神社」とも言われる。元々天照大神(あまてらすおおみかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)を祀っていて、両神とも現在の伊勢(伊勢神宮)に遷ったため当社は「元伊勢」になったという。
籠神社には奥宮として直ぐ近くに真名井神社もあるが、現在社殿は修復中とのことだった。



若狭彦神社は「上宮」と「下宮」があり、「上宮」を若狭彦神社、「下宮」を若狭姫神社と言うらしい。2社セットで一之宮となっている。このパターンは、実は結構あるパターンで、有名な所では長野県の諏訪大社も「上社」「下社」に分かれ、しかも「上社」が「前宮」と「本宮」、「下社」が「春宮」と「秋宮」に分かれている。(私の別ブログ一之宮巡りの信濃国一之宮諏訪大社も参照されたい。)



一之宮にされる神社だけに、境内も広く、綺麗に整備されていた。





祭神は豊玉姫命(とよたまひめのみこと)で、「上宮」の祭神:彦火火出見尊の妻であり、所謂、竜宮城の「乙姫(おとひめ)」のモデルではないかとも言われている。
若狭姫神社を後にすると、福井県敦賀市にある気比神宮(けひじんぐう)に向かった。小浜から敦賀には舞鶴若狭道を使い、敦賀JCTから北陸道に入って敦賀ICで降りる。約40~45分の距離である。
写真は舞鶴若狭道のPAにて。
気比神宮は越前国(えちぜんのくに)一之宮とされており、私の目的としては1.旧 一の宮と言われた神社に行くこと。と言うことになる。
当社の祭神は伊奢沙別命(いざさわけのみこと)と言い、気比神宮特有の神と言われる。その他に仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)の夫妻も祭神となっている。
境内は広く、綺麗に整備されていた。有名な神宮なだけに、参拝者も多いと察せられたが、この時はまだ時間が早かったせいか、それほどの人出ではなかった。
気比神宮から15分ほどの距離にある信露貴彦神社(しろきひこじんじゃ)に行って見た。ここは3.古代渡来系氏族 秦氏ゆかりの地に行くこと。に該当する。ネット情報によれば、祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と日本武尊(やまとたけるのみこと)となっており、宮司の家系が新羅(しらぎ)国王族の末裔となっているとのこと。この宮司の家系が秦氏と関係があるとするネット情報だが、その真偽は確認できない。
当社は、一之宮など広く認知された神社ではなく、「村の鎮守」のような神社ではないかと想像されたが、境内は広くはないものの綺麗に掃除がされ、現在も氏子が神社を守っているのではないかと思われた。
北陸旅行第1日はここで終了することにして、宿泊ホテルを福井市にとることにした。
走行距離: 432km
燃費: 給油無し