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ロングドライブ

「VW PASSAT VARIANT」と「PEUGEOT 3008」でのロングドライブ記録です。(2019/09/11)

出雲大社詣で

2008年08月12日 | ドライブ

2008年8月7日~8日

60年に1度の遷宮に伴い、本殿特別拝観があるということで嫁様の希望もあり出雲大社詣でをすることになったのである。

出雲大社往復は距離だけで約1,600km。ルートも色々考えられるが、片道だけで800kmを運転するとなれば、できるだけ疲労は避けたい。
今回は以下のようなルート的には「王道」ともいえる、換言すれば余り面白みの無いコースを取った。
しかしながら、それなりに楽しんでは来たつもりである。

2008年8月7日(木)

<コース> 自宅~八王子IC~中央道~小牧JCT~名神高速~吹田JCT~中国道~落合JCT~米子道~米子JCT~東出雲IC~R9~出雲大社

自宅を出たのは13:30。
今回のロングドライブは「暑さ」との戦いが1つの鍵となると予想された。また嫁様と交替の運転、嫁様購入の荷物の置き場なども考慮して、嫁様のPT-Cruiserが出動となった。

中央道八王子ICには14:00にゲートインした。
いよいよ片道800kmの未体験ロングドライブが始まった。
これだけのロングドライブで高速道の正規料金(総額15,500.-)を支払うのは非常にもったいない。ETCを使う以上、深夜割引(適用9,300.-)を適用したいのは当然。ということで、最終的に米子IC通過時間を午前0:00以降にすれば良いということから、道中は非常に余裕のあるものとなった。

0808070006 景色の良いPAということで休息をかねて入ったのが中央道下りの「小黒川PA」である。
空には黒雲が出て来て、この後の荒天を暗示する状況であったが、写真としては結構面白いものが撮れる期待もあった。

4月の「SOCJ鈴鹿ツーリング」に参加するために中央道を走った際もここ「小黒川PA」で休み、「白カブ(SAAB)」を撮影したりしたものだが、奇しくも同じ場所で「PT」の撮影をすることになるとは想像すらしなかった。
景色としては「小黒川PA」に続き「駒ケ岳SA」もなかなか良い感じである。

恵那付近から怪しい雲行きが雷と雨を現実のものにした。
降雨は断続的に土岐辺りまで続き、小牧JCTから名神高速に入ってからは雨もなくなって、雲が点在してはいたが、綺麗な星と新月に近いスリムな月が顔を出していた。

初回の給油地は当初名神高速の草津SAにするつもりだったが、いざGSに行くと整備中とのことで給油できず、それでは大津SAにもあるはずと大津を目指すと今度はSAの給油マークが消えている。後で知ったことだが、大津SAのGSは草津SAに移動したとのこと。その草津が整備中で大慌て0808070003となった訳である。

それでは次ということでSA標識の給油マークを探すがちっとも給油マークが出てこない。
もしかして中国道の名塩SAまでないのか?と嫌な予感が的中し、結局東京から520km走って漸くの給油となった。
この時の給油、ハイオク10L、レギュラー残り(35L)でTotal 45Lを給油した。燃費は11.6km/Lであった。

余談だが、ハイオクとレギュラーを同時に給油したことに「?」と思った方もいるかも知れないので、説明をしておく。

ご承知の方も多いと思われるが、同じ「レギュラーガソリン」でも日本とアメリカでは「オクタン価」というものが異なる。
オクタン価について解説していると長くなるので、ここでは結論に飛ぶが、アメリカのレギュラーガソリンの方が日本のそれより若干オクタン価が高いようである。このため、オクタン価を近付ける意味でレギュラーとハイオクを混ぜるのであるが、この方法を取るのはあくまでも高速走行時のみで、普段の街乗り時にはレギュラーのみで十分というのが我が家の考えである。
高速走行時、ハイオク、レギュラー混合をすると、エンジンの回転に粘りが出るように思われる。換言すれば「トルクフル」な感じともいえるかも知れない。いっそハイオクだけにしてしまえば良いのではないかという考えもあると思うが、少なくともうちの「PT」では「トルクフル」感が得られない。「ハイオク+レギュラー」にこそ「トルクフル」感が感じられるのである。
ハイオク:レギュラーの比率であるが、50:50は×。20:80も×。うちの「PT」では大凡「10:90」が良い感じである。

名塩SAで給油後、一路中国道を進み落合JCTから米子道に入った。
既に陽は暮れて光を感じるのは、たまにすれ違う対向車のヘッドライトと部分的に片側2車線になった所で追い越して行く車のヘッドライトと赤いテールライトだけである。後は殆ど闇の世界で「PT」のやや黄色味がかったヘッドライトの光だけが道路を照らしていた。

東出雲ICからR9に降りて出雲大社を目指したのは、2:00を過ぎた頃であった。
R9で宍道湖を右に見ながらとはいいながら、実際は真っ暗で、見えるのはわずかに対岸の点在する光だけであった。

大社の駐車場に着いたのは3:00であった。駐車場には既に5~6台の同好の志士達が駐車して夜明けを待っている風である。
我々夫婦も駐車スペースを見つけ、そこで仮眠を取ることにしたのであった。

2008年8月8日(金)

<コース> 出雲大社~日御碕~出雲市内~R9~米子道~落合JCT~中国道~吹田JCT~名神高速~東名高速~厚木IC~R246~R129~自宅

出雲の朝はどんよりと雲が空一面を覆っている天気で始まった。

朝5:00には既に駐車場前のスペースは駐車場の開門を待つ車で溢れ始めていた。
駐車場入口脇の看板には「朝7時から夜7時までが開門時間」と記されていたため、通常は朝7時にならないと開門されないのであろうと思われた。しかし、嫁様が仕入れて来た極秘情報によると、特別拝観の時だけは朝5時には開門するらしい。
小用を足すべく駐車場内にあるトイレに行くと、ここもまだ閉門状態。シャッターがトイレの入口を塞いでいた。トイレを探して大社の近所をふらつき、なんとか小用を足すことができたため駐車場に戻ると、既に駐車場の門は開かれていた。やはり朝5時頃にはオープンしたらしい。

特別拝観は整理券が配られ、それを持って受付を行い、それから本殿を拝観するという順序であるが、駐車場に車を止めた人達はすぐさま整理券を受け取りに大社境内のテント前に並び出した。
うちは?というと、嫁様の緻密な情報収集により予め整理券を入手していたため、朝からの行列に加わる労力は回避することができた。
ここで誤解の無いように説明しておくが、予めの整理券取得は裏でも何でもなく、あくまでも合法的に入手したものである。しかし、大社側の宣伝が上手くないのか、この事実を知らない人が多いようであった。

0808080020 うちの予約時間は9:30であったためかなり時間的に余裕があり、初めて大社周辺の路地を散策することができた。

出雲大社に祭られている神は大国主命。所謂「だいこくさん」である。だいこくさんは誰でも知っている「七福神」の一人であるし、「因幡の白兎」でウサギを助けたことでも有名である。
ただ、この「だいこくさん」、発音が同じことから「大黒天」と混同されることが有り、因幡の白兎を助けたかと思うと気性の激しい怖い神様でもあると思われていることがある。
両者は全くの別人である。「大国=大国主命=だいこくさん」、「大黒=大黒天= ヒンズー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラのこと」である。
そんな「だいこくさん」の両親がヤマタノオロチ退治で有名な「スサノオ」とスサノオに助けられた「クシナダヒメ」であるとする説とだいこくさんは2人の子孫とする説があるが、どちらにしても「スサノオ」「クシナダヒメ」夫妻と「大国主命」は血縁に当たるようだ。そして、この夫妻を祭る神社が大社の近くにあるが、正直、余り管理はされていないようであった。
有名人もそれより有名人の側には祭られない方が良いようである。

予約時間の9:30を過ぎていよいよ特別公開の本殿に入る。
本殿では一段々々の段差が普通より高めの階段を上がり、外側の廊下を一周した所で本殿内を見ることができる引き戸の所で案内係りの説明を受けた。
天井に書かれた雲の絵が今も鮮やかな色彩を保っていることを強調していたが、確かについ最近描かれたものといわれても分からない鮮やかな色を保っていた。
しかし、期待していた御神体がどこにあり、どんな形をしているのかは確認することができなかった。
また、伊勢神宮の遷宮は建物を別の土地に建て直すが、出雲大社では屋根を作り直すのみとのことで、やや拍子抜けしたものである。

60年に一度の遷宮ということで、夜引いて車を駆り遥々東京から約800kmの道程をやって来た訳だが、こちらの期待が大き過ぎたのか、少々物足りない内容に思えてしまった。また、暑い最中のイベントであり、催す側も疲れと不慣れがあるのだろう、気になる言動があったりしてホトホト今回の大社はついていなかった。

0808080016 仕切り直しの意味も含め、大社を出た後、予てより予定の日御碕に向かった。
岬の燈台付近から眺める景色は非常に綺麗で、心裕になるものだった。
今回の大社も日御碕も、数えてみると私は4~5回は来ている計算になる。
初めてこの地を踏んだのは今から20数年前。この時も東京から夜引いて走って来た。その時のマイカーはフェアレディZ。助手席に女性を乗せて夜中の高速道を走り抜いたものだ。
当時、私は20代。今にして思えば若いだけあって体力があった。今回も往復1,600kmの殆どを私が運転したが、流石に帰宅後の疲労は相当なものとなった。
助手席に乗ったその女性とは約1週間の山陰旅行を行い、今では我が家で山の神として君臨している。そういう意味では、やはり出雲大社は「縁結び」なのかも知れない。

日御碕の燈台付近を散策した後、出雲市内に戻り昼食に名物の蕎麦を食べることにした。0808080033

行き先は、先日仕事で出雲に来た際に、地元の営業マン氏に教えてもらった「献上蕎麦・羽根屋本店」に行って見ることにしたのだが、正直店まで辿り着けるか少々不安でもあった。仕事で来た時は営業マン氏の車に乗せてもらい、連れて行かれるままであったため、西も東も殆ど分からない状態であった。

わずかに覚えていた出雲市駅と店の周囲の景色など断片的な記憶を頼りに駅前を走り抜け、右左折をこなして何とか迷うこともなく店に着くことができた。

有名な出雲蕎麦だけのことはあり、「羽根屋本店」の蕎麦も大いに満足できるものであった。
同じ蕎麦でも信州蕎麦とはまた違う風味である。気が付いたのは「そばつゆ」が少々甘めに感じた。信州蕎麦との大きな違いは、もしかするとこのそばつゆの違いかも知れない。

13:00過ぎに店を後にし、いよいよ帰路に着く。
当初、帰路の途中でできれば温泉に浸かり、ロングドライブの疲れを癒して帰る予定であったが、ここ数日毎日のように襲って来ている「雷雨」を予感させる黒雲と遠くで光る稲妻が出てきたことで、温泉プランは急遽取り止めることとなった。

R9を米子に向っている間に、遠くの雷鳴がどんどん近付いて来た。そして、予想通り大粒の雨が降り出し、路面は瞬く間にウェット状態に変わった。
米子道に入ってからの雨は強弱を繰り返していたが、中国道に入る頃にはその雨も消え、路面はドライに変わっていた。
この調子で後は東京の自宅まで戻ることができれば良いと思ったが、そんな期待は脆くも打ち崩されたのであった。

中国道では名塩SA付近でお約束の渋滞に巻き込まれはしたものの、概ね順調に進むことができた。しかし、名神高速の草津SA辺りからまた断続的な降雨が始まり、小牧IC付近ではドシャ降り状態となった。ワイパーを最速で動かしても前が良く見えない。道路には所々水溜りができ、そこに片輪を突っ込むとハンドルを取られる。
経験のある方も多いと思うが、実は降雨時高速道路でのハンドルの「取られ」は、前が見難いことより怖いことである。これは突然起こる。しかも起こった時に間髪入れずにハンドルを固定しなくてはならない。この場面で嫁様の運転だったら、完全にハンドルを取られていただろうと思うと、今更ながらラッキーだったと思ってしまう。
思い起こしてみると、20数年前の山陰旅行の時も同じような状況を経験した気がする。但し当時は今回とは逆の往路でのことだった。
あれから私も、嫁様も歳を取ったものだ。「ハンドル固定」という動作は、あの当時は何ともなく旅行を続行できたのに、今回は帰宅後強い肩こりを引き起こしたのである。

この断続的な豪雨によって、帰りのルートは中央道から東名高速に変更となり、厚木ICからR246、R129というルートを取ることとなった。
中央道を避けた理由は、1.山間部のルートであるため、豪雨の可能性が高いこと 2.夜の中央道は街路灯が少なく、暗い上に上下左右に道がうねっていること である。

悲喜交々の今回のロングドライブであったが、総じて見れば久しぶりに楽しい夫婦旅行であった。

往復の総走行距離は1,642.6km。総給油量は191.86Lで、平均燃費は8.56km/Lとなった。


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