Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

A Christmas Story

2012年12月24日 | 映画
クリスマス・イブ。
今年は振替休日となりました。

今日がクリスマスシーズンの山場!と言う方もいらっしゃるでしょう。
私は今日、明日とゆっくり家で過ごす予定です。

我が家の伝統(?)で、クリスマスには
DVDを3本観なければなりません(笑)。

今朝はそのうちの一つ、
A Christmas Storyを観ました。


恐らく日本語版は出ていないのではないかと思います。
日本では売れないと思われたのでしょう、確かに。
アメリカン過ぎます(笑)。

1940年代後半のアメリカの、ごく一般的な白人家庭のクリスマスを描いた話です。
アメリカではクリスマスにはTVで必ず放映される、という
もう、風物詩的な映画です。

主人公が子供時代のクリスマスを回想する、と言う設定で展開する物語。
1983年に公開されました。

'83年と言うと、私にとっては
「あら、そう昔でもないわね。」と言った感がありますが、
実は、それすらもう30年も昔なんですね!(Time is flying!)

この映画、結婚した頃から毎年「観させられて」います(笑)。
最初の頃は、夫による細かな解説付きで。
字幕も英語なので、一体何が面白いのかすら分からず。
けれど、毎年繰り返し観るうちに、段々楽しめるようになってきました。

決してリッチではないけれど、豊かな国アメリカのごく普通の4人家族。
主人公は2人兄弟のお兄さんです。

私の父の世代が戦後、
「自分たちはこんな国と戦争をしてたのか。」と呆然とした、、、と言う、
そんな国の当たり前のクリスマスシーズン。
それほど当時の日本の一般家庭とは
物質的な豊かさに差があり過ぎた、と言う事ですね。

クリスマスプレゼント、ターキー、クリスマスツリー、サンタ・・・。
あぁ、文化なんだなぁと思います。
日本に根付いていないのはターキーくらいでしょうか?

今年もまたこの映画を観ながら、笑いながら楽しみながら、
けれども、いつもの年とは少し違った感覚を味わっていました。

今のアメリカでどのくらいの人が、
この映画を自分の根っこのような気持ちで、
ちょっと切なくなりながらも、
あったかい気持ちで観る事が出来るのかな?とふと思い。

この映画が公開された頃、
若者にとっては、これは「自分の父親の子供時代のクリスマス」だったでしょうし、
働き盛りの世代にとってはノスタルジーを誘うものだったでしょう。

あれから30年。
世界は変わっています。
日本も変わっています。
そして、アメリカも。

人種の構成比もそうですし、
オバマ大統領が再選し、
アメリカの国民は所謂伝統的なアメリカの価値観からのチェンジを選んだのだ、
と言う人たちもいます。

日本もそう。
あのALWAYS三丁目の夕日の時代は貧しかったけれど、
「これから」という希望がありました。

翻って現在は?
失われた20年を経て、「これから」が今だに見えない日本。
高速で進歩するテクノロジーとグローバル化の中で、
10年後20年後、自分はどうやって生計を立てているのか?
みんなどんな風に暮らしているんだろうか?

要は、そんな世界のうねりの中で、
自分はどこによって立つか、という事なのですけれど。

さて、土曜日のマスタードシードのクリスマス会で
撮ってもらった写真です。


私のしているネックレス、
クリスマスの度に着けます。
結婚したばかりの頃に、夫からクリスマスプレゼントにもらいました。
当時住んでいたアパートの近所にガーナ人のジュエリーアーティストがいて、
彼に作ってもらったそうです。

日本では電飾に青のライトが目立ちますが、
彼にとってはクリスマスカラーとは、
どこまでも緑と赤なんだそう。

これも文化ですね。

このネックレスも年を経る毎に
段々ノスタルジーを帯びて行くような。。。

時間と言うものは重いものです。